拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ドルトムントまさかのドロー!!!

2012-04-01 | その他


ブンデスリーガ2011-12シーズン第28節、ドルトムントvsシュトゥットガルト戦、ホームのドルトムントが4-4でまさかのドローです。


前半は香川選手の今季12得点目のゴールで1-0とし、完全なドルトムントペースで試合を折り返しました。


後半開始早々に追加点をとり2-0として、これでドルトムントの勝ちゲームのパターンかと思いきや、ここからいつもの香川選手を経由したパスサッカーでなく、バックラインや中盤の底から最前線へ長いボールをけり込む雑な試合展開となり、香川選手はゲームからほとんど消えた存在に。


ドルトムントのチャンスが続くもゴールがうまれず、60分を過ぎたあたりから、少しずつ試合はシュトゥットガルトペースとなり、それを察知したクロップ監督が後半66分に、前のめりすぎるボランチのギュンドアンに代えて、バランサーのS.ベンダーを投入。

これでいつものドルトムントペースに戻るかと思いきや、後半70分にシュトゥットガルトの攻撃型ボランチのゲントナーが投入されてから、シュトゥットガルトがまさに怒涛の攻め。


ドルトムントのミスも続いて、8分間で3失点し3-2の逆転。

怪我で欠場の岡崎選手に代わってチャンスを掴んだシーバーが、そのうち2得点。ドルトムントにとっても、岡崎選手にとっても厳しい結果に。


しかしそれで目が覚めたドルトムントは、2点を返して4-3の再逆転。

試合もロスタイムになり、ドルトムントが時間を使いはじめて、これでなんとかこの試合も勝利かと思いきや、延長92分、試合終了1分を切ったところで、一瞬のドルトムントのミスから、まさかのゲントナーの同点ゴール。


クロップ監督の采配としては、いつも勝利の方程式を繰り出しており、これはシュトゥットガルトの攻撃力が本物だったと称えるしかないのかもしれませんが、今シーズンの開幕戦から、日本人選手の所属する両チームの試合を、何度かスタジアムにも足を運んでみてきた感想から言えば、この日の後半の試合は、まさにシュトゥットガルトのペース、間合いで、ドルトムントが試合をさせられてしまったな、、、という印象でした。


今季のドルトムントは、香川選手を中心とした、中盤を早いパスでつなぐサッカーで好調を維持してきましたが、この日の後半は縦に長いボールを蹴りこみ、攻守の切り替えを速くする、シュトゥットガルトのカウンターサッカーで打ち合いをしてしまい、チャンスはつくるものの、いつもとリズムやテンポが違うからか、フィニッシュの部分でも守りの部分でも雑になってしまった気がします。

本来なら2-0の段階で、自分達のリズムと形で試合を圧倒するのが王者のサッカーなのでしょうから、この辺りがレギュラーの年齢層が若いドルトムントの課題点なのかもしれません。

2年連続でマイスターシャーレを獲得する上では、ベテランGKのヴァイデンフェラーやボランチのケール、FWのバリオスあたりが、これまで以上に若いチームを盛り上げ、引っ張っていく必要があると思います。



さて、好調を維持するライバルのバイエルンが勝利した為、勝ち点差は3に縮まりました。

この後上位陣との試合が続き、優勝へのプレッシャーも強くのしかかるドルトムントは、これでバイエルンとの直接対決も負けられなくなっただけでなく、連覇をするにはバイエルン戦での勝利が必要となってしまったと思います。


間もなくゲッツェが戻ってきますが、後半戦試合に出ておらず、試合感が戻るまでに時間がかかるでしょうから、やはりここは香川選手を中心にパスを組み立てる、今季のドルトムントのサッカーをもう1度強く意識しなおして、一試合一試合を積み重ねていって欲しいと思います。


まだ勝ち点差は3あります。


しっかり地に足をつけ、宿敵バイエルンとの直接対決を制して、マイスターシャーレを再び手にしてくれることを祈っています。