ブンデスリーガ2011-12シーズンも33節を迎え、優勝以外にもCL出場権、2部への降格も決定しました。
(未決定なのは、EL出場枠の最後1枠を争う、ハノーファとヴォルフスブルク(&一応ブレーメン)位でしょうか。そして4ヶ月前までMy Home Townだったフランクフルトが、1年で見事ブンデスリーガ1部復帰の嬉しいニュースも飛び込んできました)
激闘の連戦後の一息なのか、この日の対カイザースラウテルン戦で、アウェーのドルトムントはボランチコンビと、得点王争いの可能性がわずかに残るレワンドフスキ以外の主力を大量温存し、香川選手もベンチスタート。
既に2部降格が決まっている最下位カイザースラウテルンは、明らかにモチベーションが低く、序盤の連携ミスによるOGの場面を除き、主力を欠く首位ドルトムントが一方的に攻めまくり、今季あまりチャンスが無かったルーカス・バリオスが久々の先発機会を生かし、見事ハットトリックを達成。
また昨年末から怪我で出場できなかったマリオ・ゲッツェも、後半戦初の先発出場で見事なゴールを決め復活をアピール。
後半21分にこの日無得点で得点王のチャンスがほぼ消滅したレワンドフスキとの交代で、香川選手がピッチに入ると、のびのびとしたプレーで好パスを連発し、後半31分にはボックス付近でのワンツーでぺリシッチのゴールを演出。
個人的には香川選手のゴールをみたかったものの、5月12日にベルリンで行われるDFBポカール決勝に向け視界良好です。
一方水曜日のCLセミファイナルの疲れがあるのか、ポカール(ゴブレット/ドイツ杯)をドルトムントと争う2位バイエルンも、主力を大量温存し、宇佐美選手がブンデスリーガでのアリアンツアレーナ・ホームゲーム初先発。
相手のシュトゥットガルトも岡崎選手と酒井高徳選手が先発した為、日本人3選手が同時先発する試合となりました。
また入場シーン前には、日本代表屈指の"いい人"岡崎選手が、相手チームの宇佐美選手にかけよって声をかけ、2人が握手する場面も国際映像で流れていました。
岡崎選手はあわやゴールの惜しいヘディングシュートがありましたが、宇佐美選手は右サイドに開いて待つも殆どボールが回ってこず、チームは2-0の勝利も目だった活躍はなし。
来期はブンデス中堅のチームへの移籍が噂される宇佐美選手ですが、来期活躍するには、もっともっと「オレが決めてやる」というエゴをむき出しでプレイして欲しいと思います。
そしてこの試合で最も安定していたのは、フル出場をしたU23日本代表の酒井高徳選手。
母親がドイツ人ということもあり、地元紙でサイドバック人材難のドイツ代表に強奪すべき!という記事が踊っているようですが、それを象徴するように、わずか半年でチームに不可欠な選手へと成長しました。
最初の頃はチームメイトの岡崎選手に励まされながら、限られたチャンスを掴もうとする酒井選手の必死で若々しい姿が印象的でしたが、この日の彼は、もう何年も前からチームのレギュラーを張っているかのような落ち着きぶりで、来期もELの舞台でさらなる飛躍を期待したくなりました。
ブンデスリーガ2011-12も残すところ来週末のあと1節のみ。
最後のホームゲームでゴールを決めて活躍し、試合後にマイスターシャーレを掲げる香川選手の姿を、ぜひ見たいものです!!!
※写真:来期にまたブンデスリーガ1部の試合がみられることになった、フランクフルト市内にあるコメルツバンク・アレーナ