ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂のバシリカに入って右側にある第一礼拝堂にある、ミケランジェロ作のピエタです。
1500年頃の完成と言われる、ミケランジェロを代表するこの大作は、世界的に有名なヴァチカンの至宝として、いつも周りに人だかりが出来ています。
磔刑に処された後、十字架から降ろされたイエスの亡骸を腕に抱く、聖母マリアをモチーフにしたこの像は、深い悲しみ・儚さ・絶望と、慈愛に満ちた美とか同居しており、見る者をその場に釘付けにする不思議な力を持っています。
昨年秋で3度目のサン・ピエトロ大聖堂訪問でしたが、何度でもこの像を見たいと思う、素晴らしい傑作です。