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2012年パロディ:徳政令施行さる!平成の冗談か?

2011-12-31 19:40:03 | 超初心者金融口座
2012年パロディ:徳政令施行さる!



平成の徳政令、○月○日発令さる!


うなぎ内閣にて成立した消費税増税
平成14年8%
平成15年10%
と順調に増税となるも、政府の財政
単年度黒字化せず。
ついに、消費税は、毎年2%とづつ、
増加し、いまや22%とならん。


どじょう内閣の思案では、毎年度、
税収は2.8兆円増加し、平成18年に
はとんとんとなる予定であった。


しかし、現実は、税収の大幅減少と
なり、市況も暗く、すべてが泥のよ
うな日本経済と成り果てた。
むろん、どじょうには、住みやすい
環境下であるが。(笑)


どじょうから政権を引き継いだうな
ぎ内閣も、増税路線を踏襲するも
政府財政は好転せず。
毎年の消費税は入るものの、所得税
や法人税等の減少が影響し、総合す
れば、税収は黒字化せず。
税収全体が縮小するスパイラル状態
に陥っていた。


ついに、ここに禁断の決断をなす。

平成の徳政令である。
平成天皇のご健康も・・ご心配の
おり。


徳政令については、次のとおり、
うなぎ総理より全報道機関を通じて
発表された。
今回の発表について、各報道機関か
ら批判が殺到する。
うなぎ総理から一言「ぽつり」

「あのときどじょううの増税をこぞ
って賛成したマスコミが何を言う。」


発表は次のとおり。


1、個人金融資産を凍結する。

2、個人金融資産は、最低限の限度
  額300万円以外、口座凍結し、
  各自国民背番号に基づき、管理
  する。

3、デノミを実施し、100万円を十分
  の一とする。
  すなわち、国民の個人金融資産
  1500兆円を十分の一である150兆
  円に圧縮する。

4、政府不在も同時に圧縮し、十分
  の一とする。
  これにより、GDP対比1:1.5
  程度となる。

5、新通貨は、1:10で旧通貨と交換
  する。
  交換を承諾する場合のみ、個人
  資産凍結を解除する。
  今回の凍結解除交換は、ATMで
  は行わない。


翌日から猛烈なインフレが発生した。


まず、円が急落。
本来なら財政黒字化に伴い評価される
べきであるが、それ以上に海外からの
売り浴びせに会う。
円は、対ドル60円から高騰を続ける。
海外投資ファンドは売り浴びせにより
巨額の利益を狙う。
日本政府は、円買い発動を見送る。


一時ドル対ユーロも、1:1までユーロ
が下落したものの、ギリシャの切り離
しと、統一欧州政治機構が発足し、
上昇が現実となり、現在は、従来の
位置に戻りつつある。
ドルも一時上昇するも、現実の力強さ
に掛けた折、最近は、ユーロと円に
押されていた。


円の事実上の崩壊を受けて、ドルや
ユーロへ日本国内から一斉に投資資金
が逃避を開始し、徳政令発表前に大方
の外貨資金は国外に退避した。
どうやら徳政令を知らなかったのは、
日本国民だけのようであった。


うなぎ総理は、徳政令を発表後、
感慨深く、窓の外の紅葉を眺めた。

真っ赤な紅葉は、まるで国民の血の
ようであった。
どじょうの時代に、消費税増税では
ない選択肢を行っていれば、いまの
現状を変えることができたかも知れ
ない。


欧米やIMFの恐喝に屈して、実施し
た増税、まさしく、日本経済と日本国
の息の根を止めた。
これで、この国はしばらくは立ち直れ
ないだろう。
あの時、円高の時代にこそ、将来への
投資を実施していれば。
おそらく日本の時代が訪れたであろう



まさに、政治の責任である。
金に踊るマスコミを黙らせる手段を
講じなかった政治に責任がある。
戦後継続的に日本の富を収奪した欧米
あの欧米が唯一没落するチャンスを
日本は指をくわえるどころか、お金
をどぶに捨てる行為をした。


何百兆円もの外貨資金を円高是正に
投入し、どぶならぬ大海に捨てた。
あのお金があれば、いま。
そう思うと、うなぎの目に涙が浮か
ぶ。
底辺を泳ぐしか能がなくなった。


唯一の希望は、世界に散った日本の民
と企業。
かれらが、この先大いなる成長を遂げ
てくれることを祈るしかない。


この国に残った民
力のない政府を頼るしか方法がない民
従順に従う民を裏切り、個人資産を取
り上げざる終えなかった。

この荒療治を行うことで、起死回生の
賭けにでるしかなかったうなぎ総理。


暗く沈む、夕日にわずかであるが、
紅葉が赤く微笑んだようだ。


この国の民に必要なのは、いまや
「希望」である。
パンドラの箱は開いた。
残ったのは、「希望」しかない。
その希望も、見える人がいるのだろう
か。
箱の中は「空」と思う人が多数ではな
いか。
確かに「希望」は残っているのだが。



俺の仕事は、「一体なんだったのだ」



2011年大晦日 川越芋太郎