川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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1月度推薦本の案内 

2011-01-16 16:55:40 | 知恵庫先生の講座
1月度推薦本の案内 


読書というのはどうしても傾向が偏ってします。
私の場合は、やはり政治・経済が中心となる。
今後は、極力、異なる分野の紹介も心がけてゆきたい。


<今月の推薦>

1、そうはいかない  著者:佐野洋子  
  出版社:小学館

 「生きる」、この当たり前の題材に感動する書
 である。
 「ああ生きているんだ」とう感触、この濃厚な感覚に
 浸れる時間をくれる本は、意外と少ない。
 本書は、「人」への愛が主役だ。
 優れているからでもなく、美しいとか素敵とかでない
 が、ただそこにいるだけであるが、興味津々に見つて
 いる。
 憎んだり、苦しんだりすることさえ、面白がっている
 自分がいる。
 まさに、人への溢れるばかりの「愛情」ではないか。
 どこか、本を読みよろこみに通じるものがある。

そうはいかない
佐野 洋子
小学館



2、日中国交正常化の政治史 著者:井上正也
  出版社:名古屋大学出版会

 尖閣列島問題で揺れる日本。
 波高いアジアの海。
 今だからこそ、もう一度、日中の国交正常化の舞台裏
 を冷徹な目で眺めるのも良いのではなかろうか。
 
 本書は戦後の日中関係の起源を探り、そこに潜む問題
 を披露してくれる。
 従来よくある友好史ではない、本当の舞台裏を味わっ
 てみよう。
 当時の政府や政治家の揺れ動く心も見所である。

 そして、今、どう対応するべきか。
 あなた自身の回答を導いていただきたい。
 注:本書は学術専門書のジャンルかもしれない。
   すこぶる高い(笑)
   金銭的に余裕がないが読みたい方はお近くの
   公的図書館に購入を依頼してみよう。
   図書館、大いに利用すべし。

日中国交正常化の政治史
井上 正也
名古屋大学出版会




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