川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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読書週間を前に、「読書」を考える!

2012-10-21 16:23:23 | 本を読む
読書週間を前に、新聞紙上での読書アンケートが掲載されました。
アンケート結果からなにが見えてくるのでしょうか。


質問1
あなたは、この一ヶ月間に何冊ぐらい本を読みましたか。
1冊17% 1冊13#
そして、読まなかった人51%
です。読んだ人の合計は49%とになります。

<コメント>
正直予想以上に少ない。
アンケートの母集団に偏りが無ければ、(有権者対象3000人)
ということですから、20歳以上になりますか。
学生さんは大学3年以上しか含まれません。
「大人の読書意識」といえます。


質問2
読まなかったと回答した方の理由上位は?
時間がない49%
読みたい本がない20%
健康上の理由で読めない13%
金銭的理由(高い・お金をかけたくない)4%


「時間がない」は個人的に理由となるとは思われない。
おそらく、他に理由があるだろう。
例えば、ゲームのほうが楽しいとか。
車中での後継は、読書とスマホ(ゲーム含む)が半々と見える。
(私の実感です。)
「読みたい本がない」とは、おそらく、捜す手間をかけていない
からとも言えます。
どうやら、現代の大人たちは非常に多忙らしい。(皮肉)


質問3(複数回答可であり合計100%となりません。)
どのようなきっかけで本を読みますか
書店の店頭45%
ベストセラー20%
新聞等書評34%
広告34%


上記質問2とあわせて考えたい。
つまり、読まない人と読む人の間に差が発生している。
読む人は書評や広告を見て、自分の眼で書店にて確かめてから
購入する姿が見える。


それは次の質問の結果ともリンクする。

質問4
書店に望むこと。
豊富な品揃え45%
自宅の近くにある35%
本が探しやすい16%


読書をする人は多くが多くの書籍の中から探し出す楽しみを心得
ているようだ。
最近の書店数減少を絡めれば、父さん母さんの駅前店舗が存続で
きる要件がここに見て取れる。
書籍では大手にはかなわない。
しかし、大きな書店がおいそれと自宅近くにあるとは限らない。
ここに営業のチャンスもあるだろう。


本屋街は互いのライバルではない。
本屋各店舗が独自の品揃えをすれば、中小店舗でも大手に対抗で
きる可能性がある。
神田神保町(古本屋)の新刊本版も面白い。
駅前本屋街(店舗と喫茶店やバーを併設するとか)


質問5
電子書籍の未来は?
スマートフォンや電子書籍向け端末の利用
利用している6%
利用していないが、してみたい23%
利用していないし、してみたいとは思わない66%


依然、日本では厳しい電子書籍事業があるようだ。
おそらく、読書をする人の年齢的な問題があるだる。
アンケート上にはその種のデータは開示されていない。
但し、質問2の”健康上の理由で読まない”は、年齢的な高さを
推定させる。おそらくは老眼が進み、読書が目や肩に負担がかか
るために、致しかたなく、避けている層が存在する。
このあたりは、電子書籍や朗読サービスなどの市場がこれから進
む可能性を示唆する。


質問6
電子書籍のお値段!
電子書籍で購入する場合、どの程度の価格が妥当か
紙の本の半額31%
紙の本の7割程度16%
紙の本の3割程度14%


どうやら読者の皆様はいい経済感覚をしているようだ。
著作権とコストを考えれば、紙の本と電子本のコスト比較が可能
である。


質問7
図書館の利用
したことはありますか?
月に一二度14%
半月に一二度9%
週に一二度5%


以外と少ない。
常連さが多いことが想定される。
多読家でもない限り、一冊をよむスピードは、週1冊がいいところ
である。
図書館の利用は大いに促進されたいが、同時に冊数が集中しやすい
ため待ち時間が長い点が難点である。
(上記アンケートで見られた、コスト負担の問題は図書館利用で
軽減される。
しかし、多くの読者が新聞書評や広告から読みたいと感じるようで
あるからして、図書館の書籍も人気不人気が極端に分かれそうです
。これが、待ち時間の長さに反映されるようです。


さて、以上を鑑みて、ぜひ皆様へ一言。

まず、読書は人との出会いである。
読書は「知」の探訪である。
読書を通して、人は大きく成長できる。
読書をされたし。


コスト負担がきつい方は、図書館を利用されたい。
私も、月次10冊以上は読みますので、全額自己負担はきつい。
奥様からお小遣い削減を言い渡されておりますので、図書館利用を
実施しております。
次に、ゆったりと読書をする場所が「日本」では少ない。
お試しも自分の本もゆっくり読める場所がない。
日本のお父さんたちは自分の書斎さえ確保できていない。
近くに公園もない。
都会は厳しい。

ならば、ゆっくりできる会員制の書店があっても良いだろう。
喫茶やバー併設もよし。
無論、禁煙が望ましい。
臭い本は閉口するからだ。

図書館の本を読む場合は、自宅でも禁煙して欲しいものだ。
公の財産である「本」であるから、むやみにタバコの臭いをつけて
欲しくは無い。
これはマナーです。


書評や広告で読書を決める方々も多い。
できれば、内容を紹介するブログサービスも良い。
高齢者に優しい読書サービスのこれからの市場は不可欠であろう。


平成24年10月21日 川越芋太郎


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