1羽のコサギ、水面を見つめる姿はナルシスト?
前回の続きとなるが、2回上塗りをローラー刷毛で行った。ローラーのサイズは細目の羊毛で中毛11ミリ長さは150ミリである。羊毛といってもアクリル繊維である。小回りが効き、作業性がよい。大降りの物だと、狭いベランダではかえって作業性が悪い。上塗り塗料は、水性の弾性アクリル樹脂エマルション光沢用である。おさらいの意味で、コンクリートやモルタル面の上に防水目的での施工であるが、コンクリート面には経時変化で細かい亀裂が出来る。大きい割れ(クラック)やコンクリート劣化による凹凸が生じるため、セメントによる補修、コーキング剤の充填を行い素地調整を行う。クラッキングの場合は、割れの発生部分まで、グラインダーで掘り削るが、幅5ミリ以上の場合である。
削った箇所には防水剤を塗布し乾燥後、コーキング剤を注入し、表面の平滑性はセメントフィーラーや、穴埋め用のパテを飼い込む。必要であれば乾燥後サンダーで段差を調整する。この分野は左官職の仕事にはいるが、さほど困難な仕事ではない。原則を申し上げれば、割れの発生は、コンクリートが持つ耐力不足から発生する。地震の影響も考えられる。しかし、鉄筋がはいていたとしても、コンクリートは水分や硫化物等で劣化する材料である。そのことを頭の隅に置いておく必要があろう。
劣化は経時変化であるからで、防ぎ用が無い。粉砕して新たにコンクリートを打ち直すことが最上な対策であるからで、塗装での防水施工も限界がある。したがって、30~50年を保証できないのである。塗装では少なくとも5年ぐらいのスパンで塗り替えることが寛容である。
下地調整が済めば、養生を行う。養生は幅広テープで外壁塗装面に行った。撥水剤と吸い込み止めを行うシーラーの塗布を行う。接着不要にはエポキシ樹脂をベースとしたシーラーがあるが価格は高い。自分はアクリル樹脂エマルション塗料を使用した。原液をローラー刷毛で塗布する。吸い込みが激しい場合には2回塗りをお勧めしたい。中塗りはアスファルト系の砂骨入り塗料をローラーで3回塗る。仕上げは、弾性アクリルエマルションローラーで2回塗りである。
仕上げ塗りが乾燥すれば養生を取り去る。今回使用した塗料は防水用であるため、ビニル状である。養生テープを取り除くにはカッターを使用する。これで後は降雨による漏水がないかを見極め、、完成とする。漏水が引き続きあれば、原因究明からやり直しである。
後始末も大事な仕事で、今回は省略するがいずれ機会があればも記述したいと思っている。