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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

歯科でのハプニング

2015年12月13日 00時00分01秒 | 紹介

  本日は先だって型を取った入れ歯が完成し、口の中でフィットするか、どうかの調整のための受診日であった。一週間前に受診に行ったときは、咬み合わせの調整であったが、できあがった義歯を嵌めてみたのではなかった。歯科医師にもそれぞれの流儀があり、同じことをしているようでも、それぞれが意味があることは分かっていたが、通院して40年にもなるので、ベテランを超して神業的な処置をしていただける。特に入れ歯の調整にかけては他歯科医師の追従を見ない多彩な技を発揮する。

 

 抜歯は麻酔をかけられるため、詳しくは分からないが、処置のスピードは驚くべき早さである。あっという間に大臼歯を抜く。歯科医師は別名麻酔の専門家であり、麻酔薬の処方は人によって異なるため、その加減は難しいといえる。小生を含め、毎晩酒浸りで晩酌をする同輩は、少々の麻酔では効かない。かといって、量を多く注射すればよいかといえば、そうともいえない。神経に対して麻痺させるため、神経の太さや敏感さは年齢、体質、飲酒の習慣性等によって異なるのであろう。分量だけでなく、麻酔薬の種別もある。

 

 適当で行っているわけではなく、麻酔から覚めなければ大変なことになるが、麻酔による事故は全く聞いたことがない。麻酔は処置時だけでなく、処置後に襲ってくる痛みに対して、どれだけの持続的な効用を持つのか、痛んだときの内服薬も処方していただける。歯科医がくれる鎮痛剤ほど効き目があらたかなクスリはないと思っている。

 

 これらに対し、素人では到底判断が出来ない。将に脱帽である。よく冗談を含め、歯科医師は、人間の生死とは全く縁がない商売などといわれることがあったが、麻酔の量を間違えると死亡事故に直結するのであるから、冗談でもそのような陰口を言わぬ方がよい。

 

 今回のハプニングは、前々回に上あごと下あごの両方の型取りをしてもらい、上あご用は使い始めて相当時間が経っているため、今回、両方を新調するのだと勝手に思っていたことである。そのため、上あご用の入れ歯を装着して行かなかった。診察時にそのことが分かり、下あごだけの新調であった。上あごの型取りは、歯科技工士が咬み合わせの調整に使用するために必要であったと分かった。とんだ早とちりである。

 

 顛末は、女房が自宅から歯科医院へ届けてくれたことで、本日中にかみ合わせは無事終了した。型どりの精度も驚くに値するが、調整においての歯科医の技量は指で口内を探り、義歯細部の調整を行う魔法というべき指を持っていることであった。