時々見かけるようになりました。
すす払いを本願寺系僧侶が本堂(本殿)の畳を棒でタタキ、大うちわで掃いている姿のTV放映を見た。毎年年末に行う行事とのことであった。その行事については口を挟む必要はないが、何とも古式ゆかしい行事として捉えればそれでよいのであるが、時代錯誤というか、伝統というのかは定かではないが、埃を舞上げてうちわで扇ぐとは滑稽という他はない。寺社が新年を祝うことと大掃除とは関係があるのであろう。掃除は埃を掃除機を使って吸引する方がよいのに、何故か拘りは健康管理上も決して良いことではないことぐらい、大僧正や管理者はご存じのはずであるが・・・・。
仏像に積もった塵や埃は御身ぬぐいといっていたが、登山と同じロープで8字管(エイト管)を使っての昇降は、危険きわまりない。それこそ、専門業者が行えばよいし、今時、欄間や高所を笹を使って払うとは何とも指摘することすら馬鹿げてくる。パーフォーマンスはそのようなところで発揮しなくても良いと思ったのは自分ばかりではないであろう。人が集まる場所は特にインフルエンザや他種類のウィルスが多いはずで、消毒をしっかりと行うべきであろう。
掃除は単なる動作だけではないのは承知のことで、雑菌発生を防ぎ、クリーンさを保つことである。空気中に舞い上がった浮遊粒子は重量があるため、いずれは落下する。今時はたきを使う掃除は家庭ではしない。換気扇を使い排出する方が合理的で、理にかなっている。水拭きも同様で、汚れの拡散は避けられない。寧ろ消毒液であるクレゾール石けん液をお勧めしたいところである。
最近は多くの種類の洗剤が簡単に手にはいる。目的によって使い分けをすればよいと思う。年に一度だけではなく、常に気を付けておきたいのが掃除である。埃がたまり、コンセントのプラグがショートして火災となる例は珍しいことではない。埃がたまりやすいタンスやロッカーの裏は特に気を付けたい。下水周りはあまり気を付けて行ってはいない家庭が多いのではないであろうか。パイプが詰まってしまってからは汚れを取り除くのに苦労をする。排水管が詰まると異臭が立ちこめるので、直ぐに分かるはずである。定期的なパイプ洗浄剤なども利用されたい。
気が付かないのは、洗濯機のカビである。カビといってもドラムの内側に付くカビである。これも洗浄剤が市販されている。カビで思い出したが、冬場にかけて発生するカビもあり、特に室内が暖かければ、室外との温度差で室内に結露する。ガラスコップにビールを注ぐと、水滴がガラスコップの外側(暖かい側)に付く。空気中の湿度が水滴となるのであり、同じ現象が押入などで発生し、カビの住処となる。