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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

塗装工事施工後の後始末その1

2015年12月15日 00時00分01秒 | マニュアル

 どのような作業であっても事前準備と施工後の後始末を含めて工事に包含されている。3つに分かれて呼ばれるが、本来一つの物であり、連続している。だだ広い面積であっても機械を使わずに人出で作業をするのであるから、一定区画に細分化して工事は進むので、その都度準備-施工-後始末が繰り返される。外壁などは家等の建物の外側に配置していて、どこがしかかり場所で、どちら周りに塗っていくかは一応作業者全員が承知しておいた方がよい。管理者に於いても突然の電話連絡や、作業の変更、進捗等の打ち合わせが必要となる場合がある。緊急連絡にも必要であろう。

 

 施工に必要な塗料は事前に攪拌するため、電動攪拌機を使用する。屋外であると、電源の取り入れが必要となり、また、コンセントがない場合には燃料で動く発電機を準備する。一定量を塗料容器(バケツ等)に入れるが、どのぐらいの面積を塗ることが出来るかの目安を立てておく。材料の仕込みは、特殊な材料は注文しても直ぐには現場に届かない。

 

 資材計画の段階の話ともなるが、作業途中で材料を全量消費するとやっかいなことになる。その意味で、後始末は翌日の手配が完全に準備出来ていないと工程が予定通りには行かなくなる。

 

 塗料によって異なるのだが、共通することは、作業終了後は、容器に残った塗料は、原液に戻す。刷毛かローラーは塗料をヘラ等でしごきだしてから空気に触れて乾燥しないように処置をする。水系塗料は乾燥していなければ、水が拡散するが、一度固まると水には不溶となる。容器や刷毛は現場で水道等流しで洗わないことが大切で、流してしまうと下水に入り、汚染物質として浄水場まで行ってしまう。工事が終了するまでは水を張った容器に浸けておく。油性塗料も同様である。最近は2液性塗料も多くなっているので、始末はメーカーの仕様書通りに対応すればよい。

 

 水系塗料であっても下水には流せないので、刷毛やローラーを洗った廃液は別容器に保存し、後日専門業に依頼し、処分を行う。原液の入っていた空き缶は出来る限り徒労を使い切ることが必要で、その始末も必要となる。残った塗料は密閉し、近日中に使い切るのがよい。そのまま放置すると空気と反応し、使い物にならなくなるからである。

 

 意外と後始末のことを知らない業者も多いようである。吹き付け塗装が少なくなっていることは環境にとっても良いことだし、溶剤臭を押さえた塗料が主流になっていることを歓迎したい。