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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

動物と寒さ

2015年12月27日 00時00分01秒 | 紹介

  冬場の動物園の飼育している動物は捕獲又は、他の施設で飼育されていた環境に応じて、同様の状態にすることが求められている。熱帯で育った動物が、温帯や寒帯の地域に移れば、その環境に馴染むのには一定の期間が必要である。人間においても同様と思われる。

 転勤族は、近隣県であれば環境変化はないに等しい。しかし、全国規模で事業等を展開している組織や海外進出等によって、馴染んだ環境とは異なる場所への移動は、多くはないにしても、全く無いとはいえない。

 

 九州から北海道はよいとしても、国内から酷寒の北欧や、熱帯の東南アジアなど駐在員として移動しなければならない社員も多い。グローバル化とは環境を含めてのことである。

 旅行でちょいの間だけを過ごすのとは異なり、それなりの覚悟がいる。古い話であるが、転勤で北海道に3年間過ごしたことがあったが、夏場の北海道は梅雨もなく快適な環境ではあるが、冬ともなれば、1年間の半数が冬であることは暮らしてみて初めて分かるものである。

 

 室内の暖房だけではない。外出時の服装がまず関東とは異なっている。アイスバーンを皮底の靴では歩くことが出来ないし、地吹雪では車の運転もままならない。室内は暖房が効いているが、厚着では汗をかくほどで、職場では合い服で十分であるが、外出時はそれなりの防寒服や装備が必要となる。最初の年はえらく寒かった記憶がある。2年目からはさほどではなく、3年目は身体が馴染んだせいもあり、風邪を引かずに済んだ。

 

 動物にとっても環境に馴染むことによって、寒さをもろともしないようになるのには一定期間の慣れが必要であろう。最近は愛犬を室内で飼う家庭が多くなったと聞く。散歩で出会う愛犬も、冬場には犬用の防寒着を着ている。室内は空調を効かせ、夏は冷房、冬は暖房でお犬様様の待遇であるようだ。

 

 我が家の愛犬も10歳を遠に超えて12~3才となるが、子犬の時の数年間は室内で飼っていた。その後、成犬になってからは室外で飼っている。最近、年を取ったせいもあるのか、夜間氷点下になるときは室外では寒いらしく、震えているため、湯たんぽを夜間に犬小屋に入れてやることにしている。湯たんぽといっても、ウィスキーの空き瓶に沸騰した湯を入れ、厚手のタオル地で捲いた物である。午後9時から明け方までは暖かさを保っている。

 

 冷めても抱いているところを見ると愛犬も満足しているようで、最近は湯たんぽの言葉も理解するようになった。動物もやはり冬場は寒いと思う。