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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

タタキの塗装

2015年12月17日 00時00分01秒 | マニュアル

 テラス下部のタタキは、モルタル仕上げであるが、2階ベランダと同じ表面構造である。今回2階のベランダ防水施工では考えていなかったが、塗料が余ったため、塗る場所を探していた。ベランダと比べると、ベランダが屋根になっているため、雨に直接さらされる場所ではない。しかし、築後30年ぐらい過ぎるとモルタル表面に微細なクラックが生じている。大きな割れはないし、あっても地面に接しているため雨漏りには関係ない。

 

 駐車場の床と同じで、どちらでも良かったのであるが、母屋の方を優先することにした。塗装工程はベランダの防水施工と同様で、中塗り層は2回塗りで良いであろう。コーキング剤は使い終わっていたので、購入するのは止めて、自家調整で作ることにした。

 自宅にある素材を使えば良く、材料も手作りといったところか。コーキング剤は充填材であり、一種のパテである。パテは樹脂と充填素材とが練り合わされている。充填効果が高い素材は、砥の粉や地の粉等で、比較的安い鉱物質などを用いる。

 

 樹脂は弾性のアクリルエマルション塗料を用いればよい。モルタル面に塗るので、アルカリ性に耐性があることが必要である。砥の粉は充填効果もあり、木材の目止め用にも用いる。砥の粉の塊状の物は細かく粉砕すればよいのであるが、パイプ状ののし棒などがあれば不要になった生地等に包んで、ハンマーで砕く、その後パイプでのして細かくする。砥の粉は吸水率が高い。ある程度水で練ってから水と同量の樹脂塗料を混ぜ、練り合わす。

 

 これで、にわかパテができあがる。たたきを掃除した後、金ヘラで、微細な割れ目に飼い込む。1時間程度で乾くので、シーラー(撥水効果がある)をローラーで塗布する。1回塗りである。養生は塗り分けが必要ではない部分が多いため、シーラー塗布後に行うことにした。本日は以上で作業を終わる。この後の工程は中塗り2回、上塗り2回で仕上げる予定である。

 

 気づいたのは、空調機の室外機から放出する水分によるコンクリート面の劣化が激しいことである。真夏は連日空調機を動かすため、常時水に浸される。特別に水路を付けるまでもないが、防水施工をしていなかったからである。

 

 今回強調しておきたかったのは、防水用のセメントフィーラーを購入しなくても自家製で十分間に合うことである。充填素材を固めるために上塗り塗料を混ぜることは応急ではあり、亀裂箇所の補強ではない。割れを止めるにはやはりエポキシ樹脂が高い効果を発揮する。