鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

異文化との接触

2016年01月08日 00時00分01秒 | 提言

 海外へ仕事やプライベートでの旅行へ行く機会が増えている。現地の人とも接する機会が増えているが、初めて目にする異文化に接すると我が国との違いに混乱する。昨年は、中国を筆頭に、東南アジア各国からの来日する方が増えていて、おそらく、立場を変えてみると、同様な異文化である我が国を経験することになる。来日の目的は様々であるが、爆買いなどと言われ、電化製品や薬局で販売する各種の薬・衛生用品、抹茶の入ったスイーツ等が買われていた。また正月に販売される福袋も人気があるようで、大量に購入しているようである。

 

 販売する側は、思わぬ大量買いで、売り上げを上げている。外国人が日本製品を購入するのは、品質が良いからに他ならないが、良いことだけではない。言葉や文化の違いによるトラブルも報告されている。数量が不足している場合や、購入時の店員とのトラブルはマナー違反が多いようである。購入順番を守らない、消費税の扱いや、ディスカウントの意味を知らない、包装や梱包物を店舗でゴミとして出す量が半端ではない等が報告されている。

 

 特に指摘があったのは、食堂での大量注文と、残飯を残し、床を汚す。大声を出し、周りの他のお客の迷惑を考えず、会話する。トイレの使い方は劣悪である等々である。文化の違いが原因しているのが理由として考えられるが、日本人から見れば我慢にも限度があるとする立場であろう。問題の解決には時間が不可欠であり、異文化受け入れの難しさが感じられる。初めて先進国へ渡航した昔の日本人もおそらく現地の人から見れば決して良いとは思われていなかったと想像される。文化の移入は、世界を蹂躙する情報洪水だけでは解決できない問題でもある。

 

 2020年には東京でのオリンピック開催が決まっている。オリンピックに出場する各国の選手団や応援団だけでなく、オリンピックを機会として旅行客も大量に来日することが予測されている。商売人だけでなく、いろいろな場所で、外国人との接触も考えられる。我が国が誇れるおもてなしだけではなく、名所旧跡等平素の日本人の生活や態度にも興味があると思われ、誰しもが異文化に接するチャンスが訪れる。その意味では、日本人としてのアイデンティティをどのように相手に伝えることができるかという試練もある。

 

 我が国の誇れることを知るには、逆に誇れないことも詳らか(つまびらか)にしていかなければならないという意味の試練であることをお伝えしておきたい。