シジュウカラがカイガラムシを見つけ、作法にのっとる仕草を見せてくれました。
大変興味深い記事で、今まで知らなかった事柄の一つである。おおよその見当はついていたが、電子媒体の記録寿命が意外と短いのに驚いている。多分この種の寿命については明らかにされてこなかった。実際の生活にはさほど影響があるとは思えないし、後世に残すに値するものを考えれば思いつくことはほとんどないといえそうで、自分にとっては関係ないのかもしれない。
しかしながら、とりあえず、記事に載った内容をご披露すれば以下のとおりである。
日経新聞1月22日付朝刊31面「でーたクリップ」記憶媒体にも寿命には各種記録媒体の寿命予測として、ハードディスク5年、フラッシメモリ10年、光ディスク(CDやDVDなど)20年、紙250年、マイクロフィルム500年、出所は国立国会図書館の資料などから作成としている。
予測はあくまで予測で、保存状態によってはこれより短くもなるし、長くもなる。紙・マイクロフィルム以外の電子媒体が短いのは、静電気などの機器や電流の強弱、再現するための機械部品の欠陥等にも影響する。媒体自体の問題もある。光ディスクはプラスチック基板に磁気材料を塗布したもので、プラスチックといえども熱や経年変化で基盤自体が劣化する。カセットテープやオープンリールなどの磁気テープは、テープの伸び、縮みが発生しやすい。
最近取り組み始めた古いレコード盤を電子媒体に変換する事を行おうとしていたところで、お先真っ暗である。今後、どれだけ長生きでき、再現させる機会が何回あるかを考える必要がある。一方、紙に印刷した文書等は250年とは恐れ入った。和紙の強さは知っていた。墨を使って書いた半紙が長持ちするのは小学校時代に書いた書初めがいまだ健在であるからで、紙もコピー用紙などの印刷物の劣化はあるものの、紙質を選べば半永久的に保存できることにほっとしている。
後世のだれが読むかはわからないのであるが、自分で毎日書くエッセーは、大げさであるが、自分の生きた証のようなもので、紙媒体を保存の一つの選択肢として考えてみたい。
電子媒体の便利さと寿命とは相反することであったのを胆に命じた次第である。単純なものの世界が長寿とは当然なのであろう。木材を細胞レベルまでミクロ化したフィルムが登場している。木材の寿命が長いのは既に証明済みであり、紙のありがたさを痛感している。