ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

吾妻ひでお版「好き!すき!!魔女先生」

2005年04月07日 03時02分06秒 | 特撮

(アニメージュコミックス「好き!すき!!魔女先生」吾妻ひでお 著)

「失踪日記」で最近また復活してきた感じの吾妻氏の「魔女先生」。

 TV版の原作というか、「好き!すき!!魔女先生」の漫画というならこっちの方
が内容は正しいような気が。「チョコレートデリンジャー」のチョコちゃんや、
「アメイジングマリー」の元祖マッドサイエンティスト眼鏡美少女のマリーとか、
そういった吾妻テイストなので、やっぱりドタバタギャグ。
 でも、魔女先生可愛いし。TV版の方がもっとワケ判らん感じだったような
気がするので、これはこれで結構良作。



可愛くておっちょこちょい

 石ノ森先生の「魔女先生」・・・原作の「千の目先生」は「シリアス学園モノ」
で、ちょっと暗い感じの超能力モノ。実はあまり、こっちは好きじゃない。
とにかく明るいTV版のハチャメチャさは無いし、生徒も小学生じゃないので
ほとんど別物。石ノ森版「メアリー・ポピンズ」みたいなものかも。

 この「魔女先生」はアニメージュコミックスなので、「ぐるぐるめだまん」
も同時収録。あずき洗いがやっぱり可愛いです。こっちはモロに吾妻テイスト。
おもらしネタ多し。シモネタ多し。もうTV版のまんまのノリ。
 吾妻氏がキャラデザだし。

 不条理でSFで時代劇な「贋作 ひでお八犬伝」を書こうと思ったけど、
読んでて頭痛くなるような内容なので、とりあえずこっちが先。

取り出しましたるカゲマン電池

2005年04月07日 02時54分35秒 | 自己カルト的
「カゲスター」はこの「名探偵カゲマン」をヒントに作ったらしいそうですが、
「カゲスター」も充分に面白いです。変身後の姿がちょっとモダンアートというか。
初めて見るとギョッとするけど話はなかなか。ぐるぐるめだまん。

 こっちは二人組ヒーロー。

 社長令嬢の鈴子とその会社に勤めるさえない青年・姿影夫。鈴子の誘拐事件で
逃げる途中、誤って高圧電流に2人して触れてしまって、そのショックでそれ
ぞれの影が意思を持って実体化するようになった。
 それが影夫の「カゲスター」と、鈴子の「ベルスター」。

 珍しいのが、それぞれカゲスターとベルスターを呼び出すと、影夫も鈴子も
意識の無い抜け殻状態になってしまうということ。
 でも、カゲスターとベルスターに、影夫と鈴子の意識があるワケでは無く。
全くの別人格(?)を持って悪人と戦うということ。

 で、影である彼らが実体を持つとやはり影が出来るワケで。「カゲロベェ」
として、カゲマンにおけるシャドーマンのように、これまた別の意思を持って
いろいろとカゲスター達の役にたってくれるワケですね。巨大な影になって
空飛んでるヘリコプターを引きずり落としたり、道沿いにスルスルッて伸びたり。

スカパーで再放送なので、今度こそ録画せねば。

そのときカゲマン少しもあわてず

2005年04月07日 02時49分53秒 | 自己カルト的
去年、愛蔵版が出ました。もちろん買いました。「名探偵カゲマン」全3巻。

 そうそう、19面相の双子の娘ってビューティ19って言ってたんだ。
これだけ思い出せなくて長年やきもきしていたのがようやく解消。
それにしてもこんなにたくさんのエピソードというかお話があったんですか。
 あと、作者の人。山根あかおにさんか、山根あおおにさんかも疑問だったけど、
あおおにさんの方だったのか。ふーん。

 一発笑いのギャグマンガじゃなくて、風刺というか当時のCMやいろいろな
ものが詰め込んであるシンプルでいて描き込みのすごいマンガ。
「ウォーリーを探せ」みたいなあんな感じ。

NHKでちょっと前に放映してたアニメ版も実は好きだったり。

 こっちは、初代カゲマンの孫のお話。ちょっと設定が違うけどシャドーマン
もちゃんといる。「少年探偵カゲマン」って、漫画版の方も一応小学生年齢の
探偵だったりするんですが。
 私はずっと、漫画の方っておじさん探偵かと思ってたので。顔が老けて
見えたし、19面相は娘も息子もいるおじさん怪盗だったし。愛蔵版で読み
返すまで小学生だったとは知らなかった。うん。

 で、アニメの「カゲマン」にも悪人がいたりして、カゲマン少年は推理勝負を
したりするんですが。これが、19面相の孫だとか、弟子だとかじゃなくて、
初代カゲマンの探偵学校時代のライバルだった人物という設定に不覚にも萌え。

 その過去話の放映回があって、初代カゲマンの時代のお話というので見たら
結構シリアスで。探偵学校時代のお話。初代カゲマンと主席を争っていた彼
=シャーロック黒沢は、探偵学校の卒業試験の時に謎の組織の罠にはまり
そのまま裏の世界へ。なエピソード。

 少年時代の黒沢くんの風貌は、黒髪のヤッターマン1号@ガンちゃんみたい
な感じ。ちなみに声は斎賀みつきさん。声のイメージでどういう人物かあらかた
お判りでしょう。
 協調性の無い、負けず嫌いでどこか世間を斜にかまえてみるような少年です。

 で、結局はシャーロック黒沢くんはその後ずっと裏の世界で、初代カゲマン
は探偵学校を卒業して探偵となり・・・黒沢くんとずっと対決していたらしい感じ。
 白ひげ生やしてすっかりおじいさんの初代カゲマンは、自分の孫と元ライバル
が戦っているのを、悲しいというか寂しいというかそんな視線で見ていて。彼を
救えなかった自分に憤りを感じつつ、彼を表の世界に戻す最後の賭けとして孫に
探偵術を教え込んで後を託したというそんな感じ。

 一部想像。なんかこう書くとBL系っぽい。このエピソードがちょっと異色な
だけで、その他はほとんどが推理コメディ。というか、どたばたギャグアニメ。

 本編マンガはギャグだけど、学習雑誌の付録についてきた推理ブックは宝物。
ガードミラーに指紋、とか、氷の中心に毒物とか、小学生向けの付録雑誌とは言え、
結構本格的な推理クイズだったなあ、と。

 それでいてギャグマンガ。ホント、マジにカゲマンは面白いマンガだった。

(今回、ちょっと「八犬伝」から反れてます)