【恋愛トリッパー】(高田りえ/少女コミックス)
イケメンの彼・里見裕也(里見財閥の跡取り息子)に振られたばかりの
犬江仁衣那(にーな)は、たまたま拾った”里見八犬伝スナック”の
当たり玉を引いた途端起こった地震で歩道橋から落ちてしまう。
バイクで通りかかったバイク青年もろとも「里見八犬伝の世界展」の会場
へ突っ込み、そのショックで仁衣那は異世界へ。
化け物に襲われる仁衣那を救ったのは野性味あふれる青年・豪壮だった。
玉梓の妖術で7犬士皆死亡。かろうじて生き残った親兵衛が命と引き換えに
召喚した生まれ変わりが仁衣那。仁の文字が浮かぶスナックの当たり玉が
証拠とされ、仁衣那は里見家の生き残りの若君・里見豪壮と共に魔物退治へ
と向かう。
勘違いから豪壮に携帯を壊され、この世界に連れてこられた鬱憤を仁衣那は
ぶつける。主従の関係を越えて親兵衛は豪壮の親友だったことを知る。
玉梓=里見裕也だった。裕也は、元彼の自分を切れるはずがないと仁衣那を
闇へと誘うが、仁衣那は7犬士の玉の力を借りて討ち果たす。
そして現代に戻った仁衣那と八犬豪壮との運命の出会いの始まり
少女漫画で女の子主人公での「八犬伝」は、必ず過去へタイムスリップ
しなければいけない法則でもあるのかそういうのばかりでちょっと辟易。
『新説・里見八犬伝』『原作/滝沢馬琴』
そんな但し書き表現をつけるのなら、せめてコミックス3巻以上続くような
内容のお話にしてもらいたいものだと。そして転生モノでもパロディでも、
「八犬伝」として描く以上は「八犬士」はきちんと8人出してもらいたいもの
だと。主人公以外の集団塊りキャラ=この場合は八犬士だけど、それぞれの
設定があって動いて喋るくらいのキャラぐらい作れ。と。
女の子は過去へタイムスリップして、男の子と出会っていろいろあって
現代へ戻って、男の子の生まれ変わりらしき男の子と出会って
な、お話なら特に「八犬伝」にしなくてもいいのでは。
今回の「恋愛トリッパー」のパロディ元は角川映画版【里見八犬伝】かな。
7犬士の絵がまんまだったので。角川版はキャラも衣装もかなり派手で
特異だから描いたら一発で判ると思うから・・・。
角川映画版「里見八犬伝」っぽい
迷わず箱買いでしょう