【ハル、ハル、ハル】(古川日出男 著)
表紙が強烈な【ベルカ、吠えないのか?】で知った同著者の
【ハル、ハル、ハル】の3番目のお話。
【ベルカ】も私的にはどことなく【八犬伝】と同じような
匂いがする内容だったので。チェックしておいたら
【ハル】が【八犬伝】関連の物語になりました(嬉)。
ハル、ハル、ハル
ハシレ、ハシレ、ハシレ
疾走、疾走、また疾走の物語。
千葉県が舞台のノンストップノベライズ。
教訓をもう一度。千葉県の大部分は房総半島だ。
だからここは八犬伝を利用してるし八犬伝に呪縛されてる。
最初の物語の到達点、再び登場。無意識に目指す場所。
その名も「犬吠崎」。
【サウンドトラック】(上・下)の方が出版年先だけど
こっちの物語にも出ていてそうな人物。三葉瑠でハル。
ねねの話は、「孔雀」から「八犬伝」へ。
NHK人形劇枠の流れ? 【紅孔雀】から【新八犬伝】へ。
ようやく河出文庫になったので今更ながらと思いつつ書いてみる。
ハードカバーは2007年だから3年前。
ついでに、これほど判りやすいタイトルで【八犬伝】なのに
あまり知られていないのもなんだかな。
ちなみに、古川氏は第23回SF大賞受賞者です。
そして初版帯は「爆笑問題」の太田光が書いてます。
さて、様子を見ましょうか。