ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

肩には八つの刺青を  ~ 【8ドッグズ】 ~

2010年09月14日 23時15分43秒 | 八犬伝いろいろ

【ハル、ハル、ハル】(古川日出男 著)


表紙が強烈な【ベルカ、吠えないのか?】で知った同著者の
【ハル、ハル、ハル】の3番目のお話。

【ベルカ】も私的にはどことなく【八犬伝】と同じような
匂いがする内容だったので。チェックしておいたら
【ハル】が【八犬伝】関連の物語になりました(嬉)。

ハル、ハル、ハル
ハシレ、ハシレ、ハシレ
疾走、疾走、また疾走の物語。

千葉県が舞台のノンストップノベライズ。

教訓をもう一度。千葉県の大部分は房総半島だ。
だからここは八犬伝を利用してるし八犬伝に呪縛されてる。

最初の物語の到達点、再び登場。無意識に目指す場所。
その名も「犬吠崎」。

【サウンドトラック】(上・下)の方が出版年先だけど
こっちの物語にも出ていてそうな人物。三葉瑠でハル。

ねねの話は、「孔雀」から「八犬伝」へ。
NHK人形劇枠の流れ? 【紅孔雀】から【新八犬伝】へ。

ようやく河出文庫になったので今更ながらと思いつつ書いてみる。
ハードカバーは2007年だから3年前。
ついでに、これほど判りやすいタイトルで【八犬伝】なのに
あまり知られていないのもなんだかな。


ちなみに、古川氏は第23回SF大賞受賞者です。
そして初版帯は「爆笑問題」の太田光が書いてます。



さて、様子を見ましょうか。

歌舞伎町の闇の八犬士  ~ 戯曲【新宿八犬伝】 (完本) ~

2010年09月14日 00時08分19秒 | 八犬伝いろいろ
【新宿八犬伝】(川村毅 著)が全5話で完結。
「完本」として出版予定なのがこの本。(今月の9月22日発売予定)

【新宿八犬伝】と【新宿八犬伝 Ⅱ】で持ってますが、やはりこれは
舞台で見るべきお話なんだろうな、と。グランギニョルというべきか
戯曲なので、文章ではその迫力が舞台ほど伝わりづらい。

というか、読んでて内容がよく判らなかったというのが本当(苦笑

今、いろいろな【八犬伝】舞台があるけれど、観に行くべきなのかの
見極めが難しいところ。【美童浪漫大活劇 八犬伝】は興味はあるけどDVDでいいか、と
思ってしまうし、【マッスル八犬伝】は逆に観に行きたかったと思ってる。

この【新宿八犬伝】もラスト舞台の「犬街の夜」を観に行けば良い…のかな?