ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

喋るケータイに守られろ! 【ケータイ捜査官7】

2010年11月19日 23時14分29秒 | 八犬伝いろいろ
ミクロマンというかミニカートランスフォーマーというか
携帯に手足が生えて喋ります。人格を持っていて相棒とした
人間と一緒に事件を解決します。そんな内容です。

主人公のケイタがケータイ捜査官の一人となるきっかけが
【龍騎】のそれと似たようなものかと。
現実的には「ナイト」「ライア」=リメイク版「二号」、
リメイク版「一号」がいて特撮俳優さんもぼこぼこ出ていたり。

で、第36話『ともだち』の回が、【合言葉は勇気!】のような
【八犬伝】の現代パロディみたいなエピソードで。
馬琴さんや八房、八犬士が登場。

「伏姫の生まれ変わり」と名乗る女性「竜澤馬琴」が、
「貴方は選ばれた人! 八犬士のひとり!」みたいな感じで
サイトの開運グッズを購入した人々を携帯の着信音や光で
暗示にかけて財産を騙し取ろうとするお話。

大人になっても「非凡な何かに選ばれたい」願望はあって
俗世から離れて理想の国を作る為に全てを伏姫にゆだねなさい。
そんな感じで面白いように「八犬士」として釣られていく人々。

…怖いと思いましたね。
伏姫が「悪ノ姫」展開ならこういう展開のもありえる訳で。

ケイタの親友タツローが、「仁の紋章入りストラップ」を
持っていて「伏姫」からの連絡を待っている場面がどうにも
切なくて苦しいのです。

眼の前に親友がいるのに、出会ったこともない「伏姫」や「八犬士」
の仲間の方が大事なのかと。媒体が携帯電話なので他にもいろいろな
意味合いを含んでいるのだろうけど。