(「南総里見八犬伝」 滝沢馬琴・作/こぐれ京・文)
「八百八人作戦、です」!」(毛野)
少年少女向け【八犬伝】というよりも、【サトミちゃん】の
世界での「八犬伝物語」という感じのする読んでいてとても
”可愛い”【八犬伝】です。
全287頁の角川つばさ文庫1冊に【八犬伝】をまとめあげて
完結させているのはスゴイと思いました。なんせよくある
”旅立ちEND”ではなくて、一応それぞれの犬士達の
見所は出して、里見の戦いも玉梓の因縁も結末はつけて
終わらせてあります。もちろん、端折られた部分も多いのですが
【八犬伝】という物語を知らずに読んで、興味を持って
もっともっと長くて因果応報の繰り広げられる本物の
【里見八犬伝】を知る為のきっかけとしては十分ではないかと。
子供向けなので、八犬士が皆、幼い雰囲気なのは仕方ないとしても
毛野の無邪気さと、全編に渡ってクールな現八がとても良いです。
現八がクールキャラになると、道節がちょっと無鉄砲キャラに
なるのはお約束なのかもしれません。道節が気のいいヤンキー
みたいになっていて、信乃との絡みが面白いです。
このところ、仕事が休日出勤となってまして…【東方八犬異聞】
のアニメ感想や、【八犬伝】歌舞伎も行きたくても行けない
状態となっております。体力と気力がもうちょっと戻ってくれば
なんとか続きが書けると思いますので、申し訳ありません…(謝
ちなみに【サトミちゃん】の帯付きVer。
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