ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

【八犬伝 ~東方八犬異聞~】アニメ第16話を見る

2013年07月23日 03時33分02秒 | 【八犬伝 ~東方八犬異聞~】

【八犬伝 ~東方八犬異聞~】アニメ第16話「逆流」を見ました。

花街の子供達に勉強を教える仕事を与えられた信乃。
が、見た目同い年くらいの子供の信乃に子供達が従うはずも無く集団脱走。


「信乃センセ、この本読んで?」
ひとり残ったのは、外国の童話「青い鳥」がお気に入りの
生まれつきの盲目の少女・佳穂。



この双子婆さまシスターズの迫力は相変わらずなのですが。

戸籍の無い花街の子供は学校に行けない。
人見知りな佳穂が懐いたのだから、と励まし慰める荘介。


荘介は教会のネズミ退治に泊りがけとなった為、信乃が帝都を
ぶらぶらしながら帰る途中、豚まん屋のおっちゃんに声をかけられ
試作品の味見を頼まれる。


中身がカレーなら具沢山の方がいい、チーズやゆで卵を入れたり。
豚角煮マン、豚キムチマン、この季節なら栗かぼちゃも。


メーテルリンクの「青い鳥」。
チルチルとミチルの兄妹は「幸せの青い鳥」を探すために旅をする。
思い出の国では、おじいさんとおばあさんと再会。
おばあさんは言う。
「どうしてもっと会いに来てくれないの?」

「僕たちは来たくても来れないんだよ」

おじいさんは言う。
「私たちのことを思い出してくれれば、いつだってお前たちに会えること
 ができるのさ」


……あれ?「未来の王国」の旅の話はあった?
天然痘やらなんやらの三つの病気を持って生まれてすぐに死んでしまうという
これから生まれる予定のチルチルとミチルの弟の話。
その内容に信乃がドン引きして、佳穂に「別の本読むか?」と気を使うほどの。


「…顔も名前も知らない人を思い出すにはどうしたらいいのかな」

生まれてすぐに捨てられて、顔も名前も知らない両親を思い出すことは出来ない。
だから、「思い出の国」へ行っても自分の親は判らない、会えない。


自分の母親のことは覚えていないのに、荘介の母親は覚えている信乃。
顔もそっくりだから「思い出の国」へ行っても荘介の母親だけは絶対に見つけられると。

最新刊のネタばれもちょっと交えると、信乃と荘介の母親達もこの二人の
依存関係によく似ているのですが。


信乃アドバイスの華麗マン、キムチマンなどが完成。


読み書きできないおっちゃんの為に、完成した試作品のレシピをノートに書くことに。


ラストで村雨の羽ばたく音を聞いて、「青い鳥」とダブらせた佳穂。
だとしたら、この時の佳穂は何が自分の相手をしてくれていると思っていたのでしょうか。



「かほはなんで”かほ”なのかな」

「佳穂」の字は。
「佳穂」の「佳」は「きれいな人」って意味がある。
「穂」は稲穂の「穂」。女の子によくつける。豊穣の祈りも込めて。


地面に書いてもらって、その字にさわって嬉しそうな佳穂を妬んだ(?)篤志は
「どうせ見えないんだから無駄」と踏み潰す。
信乃に張りとばされ、同じような暴言を篤志に返す信乃。

ちなみに「篤志」の名前は、「やさしい思いやり、芯の強さを秘めた人」らしい。


信乃は、泣くタイミングを失っていた佳穂をあやす。



構ってくれる信乃や現八がいなくて、少々さびしいポケットサイズのメグ。


小文吾もこうやって見ると、マガジンやサンデーとかの少年誌では主役張れそうなんですが。
…なんで、貧乏くじをひいてしまうんでしょうか。


新商品が大評判の大黒堂。
信乃はここ一週間ほど差し入れをしてもらっていた、が。
女将の話によると、大黒堂の主人は一ヶ月も前に亡くなっているという。

レシピ遺言集…あ、おっちゃん自筆の遺言の部分がハブられてる(泣


焼き芋を焼いているので季節は秋です。
目が見えないから、子供が嫌いな毛野を素通りする佳穂。
信乃には懐く佳穂。感覚が鋭いそんな佳穂が苦手という荘介。


美人の毛野が古那屋のお弁当を届けに来たので、子供達は嬉しかったらしい。


焚き火の燃え残りをざくざくと素手でさわる荘介に驚く毛野。

焼き芋のエピも8巻中盤にて。
荘介の手のひらの痛覚が無いことと、どんどん「蒼」に乗っ取られていく(?)荘介の身体。
ここで毛野がいて気づくのは、毛野自身が「蒼」に心臓取られているからその関連かと。


礼拝堂にいた荘介を呼びにきた佳穂は、荘介のてのひらの冷たさに気づく。



信乃、荘介、毛野が帰っていった後、佳穂は考える。


「青」ってどんな色だろう。
知らない「青」は空の色と教えてくれる人もいるけど。

見上げる佳穂にぶつかる人影ー「蒼」。


「俺も”荘介”だよ?」

一気に11巻ラスト近くのエピまで飛んで、佳穂と蒼の出会い。

ずいぶんと力のある名前だな。誰がつけた?
「佳穂」が「佳穂」になったのは、信乃センセイがそうしたから。


「強力な護符」だからその名前は大切にしろという蒼。


この辺りは、もう少し説明エピが欲しかったかも。

原作で道節が本誌に何年かぶりで再登場したときの「生き別れの妹探し」で、
小文吾のうっかりから、妖の「阿仙」が赤毛の女の子を殺害しまくった経緯で
佳穂も赤毛なので浚われて、殺される寸前に

「名前の意味を貰って、初めて「真名」となる」
強いヤツから名前を貰ったな、と「阿仙」に佳穂だけが殺されずに済むくだりが…。
(ちなみにこの妖は赤毛の道節までうっかり襲って、雪姫の怒りを買う)


荘介先生の手は「冷たい」。

でも、この荘介センセと同じ声、同じ匂いの優しい手のひら。
荘介センセイと違って「温かい」。


佳穂ちゃんも浜路と同じ赤毛なので、伏線といえば伏線だったのかも。
でも、その伏線をさくっと略していきなり蒼と佳穂ちゃんが出会ってしまうとは。

(上記画像全てアニメ「八犬伝~東方八犬異聞~」より抜粋)

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