サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

カタールW杯に行ってきました

2022年12月11日 | サッカー
先日カタールW杯より帰国。
アジア予選やアジアカップには仕事でいろいろと行っているが、日韓大会を除けばW杯生観戦は初めて。これまでW杯に行ったことがないのは、知的障害者サッカーや電動車椅子サッカーのW杯、デフリンピック等に行って、FIFAワールドカップに行くお金はないというのがシンプルな理由。
今回はたまたま縁があり、渡航費、宿泊費無料のサポーター招待で行くことができた。
実はこれはかなり批判されていて、様々な義務が課せられるという海外の記事があり、そういった批判があったためかどうかはわからないが、開幕戦を所定の席で開会式前から着席して観るということ以外は課せられなかった。開幕戦は無料招待だったが他の試合を観たければチケットを購入しなければならず、そのあたりは期待されていたのかもしれない。実際、開幕戦以外に日本戦4試合、オランダ戦3試合、フランス-オーストラリア戦の8試合を観戦した。
自費で渡航した方には申し訳ありませんが、このことがなければカタールに行くことはありませんでした。
このこととは別に、日本代表サポーターである、ちょんまげ隊ツンさんが被災地の学生(高校生、大学生)をW杯に招待するというプロジェクトがあり、このプロジェクトも賛否両論あったが、「W杯に行くのなら記録映像を撮ってくれませんか」と頼まれ、断る理由はなく快諾。
ツンさんとは福島県南相馬市のマーチングバンドSeeds+の短編ドキュメンタリー「MARCH」をともに作ったし、招待されていた学生のなかにはSeeds+のメンバーもいたからだ。招待されたのは、東日本大震災で被災した宮城県石巻市、女川町、福島県南相馬市の学生、2018年西日本豪雨で被災した愛媛県宇和島市、岡山県真備町の学生、2020年熊本豪雨で被災した熊本県の学生たち、総勢8名だった。彼ら彼女らが、カタール大学の学生へ被災の様子や現状を英語で伝えたり、サムライブルーに観客席から声援を送ったり、各国のサポーターたちと交流したり、試合後には観客席を清掃したり等々の活動をおこなった。
コスタリカ戦後には活動を終えた学生たちと帰国予定だったが、高熱を出し寝込んでしまい帰国を延期。
結果として残りの日本戦が観れたりといろんなことがありました。
まあそんな感じでカタールに行ってきました。

中村俊輔選手引退

2022年10月17日 | サッカー
中村俊輔選手が引退。
日本代表選手で、初めてインタビューしたのが中村俊輔選手だった。
2004年中国でのアジアカップが終わった8月、レッジーナの合宿地へ単身渡航。
練習の合間に撮影することになっていたが、大会の準決勝まで話を聞いたところで約束の時間を過ぎてしまい泣きそうな顔をしていたら「練習終わった後、続きやろうよ」と言ってくれて助けられた。
練習ではインターバル走や持久走でとことん追い込んでいたり、右足でのクロスを盛んに練習していたのも印象的だった。
ちなみにその後は約束の時間内でインタビューが終われるようになりました。

次回は2009年エスパニョール在籍時、W杯予選に関するインタビュー。よもや本大会でレギュラーから外れるとは想像できない頃だったが、2006年W杯の教訓から「ピッチ外であろうとどんな些細なことにもこだわっていきたい」といった話をされていたことがとても印象的だった。 
インタビューでは本当に細かいことまでよく覚えていて、きっと将来の指導者につながっていくのかとも思います。

本当にお疲れさまでした

久しぶりの なでしこジャパン生観戦

2021年04月11日 | サッカー

本日は新国立競技場で、なでしこジャパン生観戦。
パナマ代表はコロナ禍、遠路はるばる来日しありがたい限りだが実力差が大き過ぎて‥。男子大学生との練習試合の方を観たかったと思ったりもした。
まあでも、なでしこジャパンを久しぶりに生で観れたのは貴重で、特に長谷川唯選手は見ていて本当に楽しくなる。絶妙なボールタッチ、うまくタメを作ったり、ボール取られたらすぐ取り返したり。
 
なでしこジャパンは、前半4・4・2、後半は4・2・3・1から 4・3・3だったが、一方的過ぎてうまくいっているのかどうなのか掴みにくい。後半になってくると、パナマ代表は足を攣る選手が増えてくる。攻められても攻められても懸命に守る姿を見て、2009年台北デフリンピックに挑んだデフなでしこジャパンを思い出した。
現在はたくましくなってますが。

新国立に来たのは2回目。1層は初めてだったので、車椅子エリアをチェック。うらやましいくらいピッチが見やすいところに多数の席がある。まあパラリンピック  に向けて新たに作ったのだから当たり前か。介助者用の席もあらかじめセットされている。
しかし看板に遮られて電光掲示板が見にくい席が、かなりある。もう少し上目に取り付けることはできなかったのだろうか。看板の上部はもう少し余裕があるように見えるのだが、構造上無理だったのかな。途中で設計が変わった弊害なのか?

コーナーからゴール裏にかけてのエリアは問題なく電光掲示板が見れます。


W杯日本代表の得点及び失点場面

2018年07月19日 | サッカー

ワールドカップのベルギー戦に関する記事を読むと、1点目を返されたヴェルトンゲンのヘディングシュートが「不運」などという言葉で説明されていることが多い。そのシュートはけっこう狙ったのではないかという印象があり、違和感があったので見返してみた。
ついでに他の失点及び得点場面も見返したので、備忘録も兼ねて振り返っておきます。
 

グループリーグ第1戦 コロンビア
前半6分 得点 1−0
コロンビア左サイドからのアーリークロスを昌子がクリア、1バウンドしたボールを香川が半身になり右足アウトサイドで前線のスペースへ浮き球のパス。大迫とダビンソン・サンチェスが競り合い大迫が抜け出しキーパーと1対1に。大迫のシュートはGKオスピナに一度は弾かれるがセカンドボールを香川がダイレクトでシュート。ペナルティエリア内でカルロス・サンチェスがハンド、サンチェスは退場となり日本にPKが与えられる。
香川がキーパーの動きを見極めてゴールし、先制。
香川のダイレクトでのシュートは、もし誰も触らなければ、外れていたかクロスバーを叩いていたと思われる。 

前半39分 失点 1−1
長友の高く蹴り上げたクリアボールを長谷部とファルカオが競り合う。微妙な判定だったが、ファルカオがうまくファ−ルをもらった?
キッカーはキンテーロ。壁は4枚。キッカーから見て、右から長谷部、大迫、吉田、昌子。
キンテーロのグラウンダーのシュートがジャンプした壁の下を抜けていきニアへ。川島は両手を伸ばし、かき出そうとするがゴールラインを越えていた。
壁はジャンプしない取り決めになっていたようだが、4人全員がジャンプしていた。
川島は片手だけを伸ばせば止めるチャンスはあったのか??

後半28分 得点 2−1
日本のテンポよいパス回し。昌子からの縦パスを受けた柴崎が前を向き乾へ。乾は柴崎へ戻し再び乾へ。乾が今度は前を向き大迫へ、大迫は本田に落として本田がスルーパス、酒井がクロスを入れる。そのボールを大迫が落として走り込んだ酒井がシュート。ディフェンダーに当たってコーナーキックとなる。
左CK、キッカーは本田、左足でゴールから遠ざかるボール。大迫がアリアスを押さえ込み、ヘディングでファーへそらしてゴール。
勝ち越し点となった。


グループリーグ第2戦 セネガル戦
前半11分 失点 0−1
セネガルの右サイドからワゲがクロス。原口がバックヘッドでクリア。クリアが小さくなりサバリが1トラップしてシュート。川島がパンチングするも詰めていたマネが押し込み、セネガルが先制。
やはり川島はキャッチすべきだった。また原口はコーナキックに逃げる手もあった。CKの守備に自信がある国は平気でゴールラインを割ってCKに逃れる。

前半34分 得点 1−1
吉田から柴崎へパスが渡り、柴崎がセネガルのディフェンスラインの裏のスペース(日本の左サイド)へ浮き球のフィード。長友が受けて乾へスイッチ、乾が得意の位置から右足を振り抜く。
乾のシュートはゴール右隅のネットを揺らし、同点に追いつく。

後半26分 失点 1−2
セネガル、左サイドのマネからペナルティ内のサバリへ浮き球のパス。サバリは柴崎のマークをうまくかわして左足でグラウンダーのクロスを入れる。ニアのニアングはシュート出来ないものの、左足で触りファーにつなぐ。そこへ右サイドバックのワゲが走り込んでゴール。勝ち越されてしまう。
乾がスライディングでシュートブロックを試みるも及ばず、結果としてはマークを外されてしまうことになった。

後半33分 得点 2−2
昌子から縦パスが岡崎へ、パスを受けた大迫がクロスを入れる。岡崎とDFサネ、GKエンディアイエが競り合いサネがクリア、岡崎とキーパーが倒れ込む。ファーにこぼれたボールに乾が反応、中央へ折り返す。
本田が左足で蹴り込みゴール。再び同点に追いついた。
乾の折り返しに反応しようとした岡崎の動きが、GKを押さえ込むことになった。
 

グループリーグ第3戦 ポーランド
後半14分 失点 0−1
山口がクルザワにファール、ポーランドにフリーキックを与える。
クルザワの左足からのキックにベドナレクが右足で合わせて、ポーランドが先制。
ベドナレクには大迫と酒井高徳がついていたが間を割られてしまった。


決勝トーナメント1回戦 ベルギー 
後半3分 得点 1−0
乾がボールを奪い柴崎へ、原口が右サイドを駆け上がる。その原口へ柴崎からスルーパス。スペースで受けた原口が切り返す動きを見せるがヴェルトンゲンが対応しているのを見て取った原口は、逆に右足アウトでわずかに外に持ち出す、その動きにつられてGKクルトワがニアに動いたところに、ファーへ右足でシュート。 日本が先制。
乾がボールを奪ってから13秒でのゴールだった。
柴崎のスルーパスはヴェルトンゲンが止められるそうで止められないギリギリのコース、というよりボールスピードが絶妙。ヴェルトンゲンとしてはミスだったか?

後半7分 得点 2−0
吉田から左サイドの乾へ、乾はドリブルで中央に持ち込み、ペナルティエリア内の大迫へ浮き球のパス。しかしこれはコンパ二がヘディングでクリア。香川が拾ってキープし、乾へ。乾の右足でのシュートは無回転でゴール右隅へ。
日本、追加点。
ベルギーは人は余っているのに寄せがあまかった。近くにいたデブライネはヴィツェルにお任せでまったく守備をする気がなかった。

後半24分 失点 2−1
ベルギーのコーナーキックからの流れ。川島がパンチングに逃れたボールを乾がクリア。高く蹴り上げたボールは逆サイドのヴェルトンゲンのもとへ。 ヴェルトンゲンのヘディングシュートがファーのサイドネットをゆらしベルギーが1点を返す。
「中央への折り返しがたまたま入った」という言い方をされているが、何度見ても狙ったヘディングシュートに見える。ファーに味方の選手が詰めて押し込んでほしいという期待もあったのかもしれないが、ヘディングするまでのボールの滞空時間も長く日本の寄せも遅れていたため態勢も充分だったし、頭や視線もファーのサイドネットあたりを向いていた。ボールが高く上がったため、ファーまで届かせるに充分な反発力も計算できた。川島がファーからニアまで急いで寄せてきたのも間接視野に入っていただろう。決まった後も「入っちゃたよ」という表情ではなかった。1失点目は自分のミスという意識もあっただろうし、やっとプラマイ0になったという感じだったか。
ヴェルトンゲンも自国のメディアにはコメントしているだろうから、ご存知の方は情報教えてください。 

後半29分 失点 2−2
ベルギー、コーナーキックからの流れでアザールが左足でクロスを入れ、フェライ二のヘディングシュートが決まる。
日本は同点に追いつかれる。
昌子がフェライニからうまくマークを外されてしまったか。
(追記)
その後昌子選手のインタビューを読みましたが、昌子選手だけディフェンスラインを上げた結果マークを外されたように見えたようです。
フェライニのマークについていたのも、昌子選手ではなかったそうです。

後半アディショナルタイム 失点 2−3
本田の無回転フリーキックをキーパーのクルトワが弾き出しコーナーキックとなる。こぼれ球が日本の選手に渡らぬように弾き出した落ち着いたセービングだった。
左コーナーキック、キッカーは本田。本田の左足キックをクルトワが直接キャッチ。走り出したデブライネの勢いを殺さぬように、クルトワがデブライネの前にボールを転がす。デブライネは高速ドリブルで持ち上がる。昌子もすぐに追い始める。右サイドのムニエ、中央にいたシャドリも猛ダッシュ、シャドリをマークしていた乾も追うが途中であきらめて止まってしまう。ムニエは香川が追走していたが、途中から香川はデブライネの方に寄ってきたためムニエはフリーに。 デブライネの前には山口が立ちはだかるが距離を詰めきれず、デブライネから右サイドを駆け上がるムニエにパスが渡る。それまでルカクをマークしていた長友がムニエのマークに走る。ルカクのマークには長谷部がつく。その裏からはシャドリが上がってくる。長友が寄せきる前にムニエからグランダーのクロス、ルカクはスルー、フリーで走り込んでいたシャドリが流し込む。昌子は懸命に戻るが及ばず。
ベルギーが超高速カウンターで勝ち越す。
昌子はかなり後方からの追走、最初はデブライネを追い、パスを出されてからはフリーのシャドリを追った。よくもあそこまで戻ったものだ。 

超高速カウンターを止めるチャンスはあったのか?
1 キーパーにキャッチされるようなボールを蹴るべきではなかった。
  ショートコーナーや低いボールを蹴り込む等の工夫はありえただろう。延長に持ち込むべきだとう意見もあったようだが、延長になったからといって日本が有利であるとも思えなかった。
2  キーパーの前に誰かが立つべきだった
  そのチャンスがあったのは吉田と昌子。しかしクルトワはキャッチと同時に走りだしているので前に立つのは難しいと思われる。
この時点でキーパーへのファールで止めることは可能だったかもしれないが、そういった判断は難しそうだ。 
3 山口がファールでもよいので止めるべきだった。
  確かにその通りだが、デブライネに詰めても右サイドのムニエはフリーだったためめ、速めにパスを出された可能性も大きい。香川はムニエを追走していたが、途中からドリブルするデブライブの方へ寄っていったということもあり、ムニエは完全にフリーになっていた。香川がずっとムニエに付いていれば状況は変わっていたかもしれない。また山口はデブライネからルカクへの縦のパスコースは切っていた。  
4  乾がシャドリを最後まで追走出来ていたら、シャドリをフリーにすることはなかった。
  乾には追う体力が残っていなかった。もし交代できる選手がいれば追走できていたかもしれないが、適任者がいなかった。中島が選ばれていたら良かったのにと、個人的には思った。
5  カウンターに備えてもう1人、自陣に残しておくべきだった。 
  監督が試合後の会見で「数秒後に自陣のゴール前に運ばれてしまうあのようなスーパーカウンターを受けるとは予測していなかった」と述べていることからも、有りえない選択だった。
  しかしあの時、「カウンター要注意!」と思った人々は多かったのではないか。私もそうだった。  

 


ワールドカップが終わった(Facebookまとめ)

2018年07月18日 | サッカー

ワールドカップが終わった。
何かしら書き込もうと思ったのですが、W杯に関してFacebookに書き込んだものを、シェアしたものを含めて時間軸でまとめておきます。その時の気分で書き込んだり書き込まなかったりです。ロシアに行ったわけではありません。

 
6月16日
サッカー W杯、イランvsモロッコ面白かった〜。
スペイン、ポルトガルと同組で、グループリーグ突破に可能性を残すためにはほぼ勝つしかない両チーム。初戦とは思えない激しい試合だった。最後はオウンゴールで
イランの勝利。ひょっとしてひょっとするとイランのグループリーグ突破もあるかも。
当初この試合はスルーしようかと思ったけど観てよかった。両監督の采配も面白かったし。
スペイン対ポルトガル戦はいろいろと用件があって日曜日に録画視聴。そこまで情報をシャットアウト出来るか?
無理だろうなあ。


6月19日
ワールドカップも現時点で14試合を消化。熱戦、面白い試合が多いですがやはり気候が大きく影響しているのでしょうか。
全部観れたわけではありませんが印象に残っている試合は3試合。
イランvsモロッコは、魂揺さぶられる系。ポルトガルvsスペインは、高い技術に酔いしれる系。ドイツvsメキシコは、分析の末のアップセットを目撃してしまった系。
そして日本vsコロンビアはどういう試合になるでしょうか。
代表に関しては思うことが多々ありますが、コロンビア戦は福島県南相馬市 道の駅南相馬のパブリックビューイングで観ることにしました。映画MARCHの上映もありますし。当日参加も大歓迎のようです。
南相馬市(小高区)は日本代表シェフ西さんの生まれ故郷。代表選手たちは試合前日の鰻丼や脂身の少ないハンバーグで、エネルギー源となるご飯を美味しく食したことでしょう。
兎にも角にも気持ちの伝わる試合を観せてほしい。


6月22日
アルゼンチンが0-3でクロアチアに敗れグループリーグ敗退の危機。
それにしても目の離せない試合だった。クロアチアはカリニッチが強制帰国させられ結束力が高まったということもあるのか、よく走るし統制された守備も素晴らしかった。モドリッチのシュートは正に目の覚めるようなシュート。守備に攻撃に、モドリッチ半端ない! ラキティッチも。
アルゼンチンのグループリーグ突破の条件は複雑になってきたが、ナイジェリアがアイスランドに勝ってもらうことが近道。しかしアイスランドのファイティングスピリットは凄まじい。いったいどうなってしまうのか?
クロアチアは順当にいけば準々決勝でスペインかポルトガルと対戦?今から楽しみだ。それともイランがポルトガルに勝ってポルトガルもグループリーグ敗退ということがあり得るのか?

6月24日
ワールドカップを全試合観るのは難しいので、生中継で集中して観る、生でながら見、録画で観る、全く見ないの4パターンに分けているけれど、前回チャンピオンが敗退してしまうかもしれないドイツ戦は当然集中して生中継視聴。
そのドイツは、鼻血は止まらない、先制される、ポストに嫌われる、退場者は出るという悪循環だったが、アディショナルタイムのラストプレーでクロースの逆転弾。
アンビリーバボ!
スウェーデンは数的優位を活かせなかったのが敗因か。

この結果、2勝したメキシコのグループリーグ敗退の可能性まで出てきてしまった。韓国も数字上は可能性が残った。
どうなってしまうのか、死のグループF。


6月25日
サッカー日本代表vsセネガル、ミスもあったものの気持ちの伝わってくるいい試合だった。運動量がさほど落ちないことも素晴らしかった。コンディショニングもうまくいっているのだろう。
それにしても乾のゴールはまさにワールドクラス。
直後に行われたコロンビアvsポーランドは、3-0でコロンビアの勝利。11人のコロンビアに勝つのは難しかっただろうなと思わされた試合でもあった。
グループリーグ敗退の決まったポーランド、いったいどういうモチベーションで最終戦に臨んでくるのかよくわからないが、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定する。
そのポーランド戦まで中3日、疲労のたまった選手の先発メンバー入れ替えを是非考えてほしい。
3戦目までは何とかもつかもしれないが、中3日ないしは中4日でむかえる決勝トーナメントではベストパフォーマンスを発揮できなくなってしまう。先のことを考えると足元をすくわれる危険性もあるが、コンディションを先まで考えた選手選考をしてほしい。それこそが攻めの采配かとも思う。
例えばベルギー 、あるいはイングランド相手には、万全の大迫、乾選手等がいてほしい。

グループリーグ最終戦、世界の注目はセネガルvsコロンビア。とっても面白い試合になりそうだ。日本vsポーランドは、日本人と少数のポーランド人しか興味がないかもしれないが、総力戦できっちりと決勝トーナメント進出を決めてほしい。


6月26日
FIFA TVでワールドカップの各試合を、国際手話でお知らせしています。

シェアしたのは、日本vsセネガル戦。
国際手話はほとんどわかりません(以前少し勉強しましたがほぼ忘れてしまいました…)が、どのあたりのプレーを表しているかはわかります。
乾選手や本田選手のゴールシーンが蘇ってきます。
l.php

 
6月27日
万難を排して、アルゼンチンvsナイジェリア戦をリアルタイム視聴。メッシ、最後のワールドカップとなる可能性があったわけだし。
メッシの右足シュート、PK判定、ナイジェリアのハーフタイムでの立て直し、いろんなことがあって試合終了間際までアイスランドも含めた3カ国のどこが決勝トーナメントに進出するかどうかわからない、はらはらの展開。結果的にはアルゼンチンの勝ち抜けとなったが、眠気も吹き飛ぶ最終戦だった。
決勝トーナメントでフランスに勝てるとはとても思えないが、メッシが論理を超越するのか。
初戦は波乱が続いた今大会、結果的には格上がグループリーグを突破している。予想外のサプライズは日本のみか?

6月28日
ドイツがなんとグループリーグ敗退。メキシコは韓国に救われた。

スウェーデン戦アディショナルタイムに起死回生のビューティフルゴールを決めたクロースは、韓国戦では無情にも韓国のキム・ヨングォンへのパスとなってしまった。

しかし歴史をさかのぼると、前回優勝国は3大会連続、過去5大会で4度のグループリーグ敗退を喫している。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ。各国から丸裸にされるのか。例外はブラジル。そのブラジルのグループリーグ突破をセルビアが阻止することがあるのか?
グループリーグから目の離せない試合が続く。

それにしてもスウェーデンがいると死の組になってしまう印象がある。
日韓大会でもアルゼンチンを奈落の底に突き落としたし。その試合は生観戦してました。


同日
今夜、ポーランド 相手に引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定するサッカー日本代表。

西野監督のガンバ大阪監督時、ACL優勝後、インタビューさせていただいたことがある。
数字上は引き分けでOKの試合があり「引き分けは考えませんでしたか?」と質問したところ、「全く考えなかった」というような答えだった。攻撃的であることを「売り」にしていたガンバだし当然かとも思ったが、一般論として狙って引き分けをもぎ取る強さ的なものに関してどう考えますか?というような質問を投げかけたところ、「難しい」というような答えだったと思う。
同様な質問は他の監督にしたこともあるが、メンタル的に守りに入ってしまう危惧が強い印象だった。
しかし将来的には、引き分けをもぎ取る戦い方を、日本代表にやってほしいという思いがあった。それに比較的近い戦い方が、ハリルホジッチ監督時のアウェイのオーストラリア戦だったように思う。メンタル的に守りに入るわけではない、絶対に引き分けは、もぎ取る戦い方。
今日の試合はどうなるかわからないが、リスクマネージメントをとりつつ前に出るサッカーを見せてくれるだろう。もちろん意思統一されていることが大前提で。
勝利して中4日で決勝トーナメントを迎えるというのがベストシナリオだろうが。

 

同日
日本代表6人入れ替え。3〜4人は入れ替えてほしいなと思っていたけど6人とは!情報はガセネタじゃなかったんだ。

ポーランド は4バックでも3バックでもいけるメンバー?
様子を見ながら流動的にやってくるのだろうか。
互いのベンチの動きも見もの。


6月29日
西野監督、完全なる他力本願の博打に勝っての決勝トーナメント進出。
自分のチームの力より、コロンビアが守りきる力を信じ、他力本願で戦うことを放棄した日本代表。
他会場のスコアを睨んでゲームを壊すことはもちろんありだが、そういったスコアではなかったのではないか。
「こんなのサッカーじゃない」って本当に思った。


同日
日本vsポーランド戦、試合終盤西野監督の選択に関して、思うところをブログ更新
サッカー日本代表 ヴォルゴグラードの他力本願 


6月30日
サッカー日本代表は警告数の差で決勝トーナメント進出。そのルールに関してブログ更新
警告数の差で決勝トーナメント進出が決まってしまうルールって


7月1日
W杯決勝トーナメント1回戦初日の2試合はスーパーゴールの連続!

エムバペのスピード、ディマリアのスーパーミドル、パバールの抑えたシュート。カバーニとスアレスのスーパー2トップによるゴール等々。
決勝まで見逃せない試合が続く。

明日はスペイン、クロアチアの勝ち上がりか?


7月3日
日本代表のW杯が終わった…。

選手たちの気持ちが痛いほど伝わってくる試合だった。2点リードするという展開は予想だにしていなかった。原口、乾のゴール、ともに素晴らしかった。
だが結果としてベルギーとの力の差をまざまざと感じた試合でもあった。
適切な交代要員もベンチにはいなかった。日本人選手が存在しないわけではないだろうが、ベンチにはいなかった。

1997年ジョホールバルでW杯の出場権を初めて獲得した日、延長に入る直前、NHKの山本アナは次のように言った。

このピッチの上、円陣を組んで、今、散った日本代表は、私達にとっては「彼ら」ではありません。これは「私達」そのものです。

私にとって、日本代表はずっとずっとそういった存在だった。
しかしそれ以来初めて、今大会の日本代表には心がついていけなかった。とても批判的に見ていた監督の時代もあったが、心はついていけていた。

応援はしていたが「自分たちの代表」と最後の最後まで思えなかった。

私の方に問題があるのかもしれない。気分を害された方がいたら大変申し訳ありません。


7月5日
ロシアW杯でのサッカー日本代表、プレーの随所にハリルホジッチ監督時代を彷彿させるものを感じた。
コロンビア戦のPKにつながるプレー、ベルギー戦の原口選手のゴール等々。
それにしてもフル出場した長友、酒井両サイドバックは頼もしかった。
槇野選手は今大会レバンドフスキを担当し、何とか役割を全う。昌子選手はその分、1週間ルカクのことをイメージし続ければよかった。
 ハリルの功績、なかったコトにするな! 日本代表の選手らが謝意、続々 2018/7/ 4 16:49


7月7日
眠気が吹き飛んだベルギーvsブラジル戦。ベルギーのディフェンスへの集中力や寄せが日本戦とまるで違う。

DFコンパニは日本戦、良いリハビリだったのか。前半はフェライニとムニエ達でブラジルのネイマールサイドを押さえ込んだし、GKクルトワはナイスセーブ連発。やはり2点差は追いつけないのがサッカーの常識。
ベルギーの戦術の勝利であり、日本戦が延長じゃなくて良かったねという試合でもあった。

カバーニ抜きのウルグアイはフランスに敗れ、残ったチームはヨーロッパ勢のみ。
準決勝フランスvsベルギー戦はとても楽しみ。コンディション面ではフランス有利だがどうなるか。

明日は今日と比べて渋い2試合?
でも見逃せない

 

7月12日
ベルギー戦、最後のコーナーキックの瞬間、「カウンター注意!」と思った人はかなりいたんじゃないのかなあ。

自分もその瞬間「残り時間を考えるとカウンターだけには気をつけなくてはならない」と切に願ったし、左足の本田ではなくてゴールにボールが向かう右利きの選手が蹴った方がカウンターのリスクが少しでも減っていいのではないかとも思った。
ベルギーのキーパークルトワは直前の本田のフリーキックを、こぼれ球が日本選手に渡らないように冷静に弾き出していたし、日本がコーナーキックで得点する期待よりカウンターを食らう心配の方が大きかった。だからと言ってわざと延長に持ち込んだ方が良いとは思っていなかった。
結果論というかカウンターのリプレーを見た時は、追いかけるのをやめた乾選手の交代要員として中島選手がいてほしかったなあと切実に思った。
 
“悲劇的な散り方”をした日本選手に金子達仁が贈る言葉とは? 〈週刊朝日〉


 同日
クロアチア、3試合連続延長の末、決勝進出! 同点、逆転ゴールともに素晴らしいゴールだった。

以前、草サッカーをいっしょにやってた知人の居酒屋で日本語ペラペラのクロアチア人と何度か話したこともあり、心情的、そしてサッカー的にもクロアチア応援。
コンディション的には不利なクロアチアがフランス相手にどう戦うか?
とても楽しみな決勝となった。

深夜3時キックオフの試合も今日が最後、ほっとするような、寂しいような。


7月16日
W杯、フランス優勝。
今大会、一番面白いチームはベルギーで、応援したくなるチームがクロアチアだった。