オーストラリアのシドニーで開催されていた電動車椅子サッカーの国際大会、APOカップの全日程が終了。
チームジャパンが優勝、チームニッポンが3位。チーム成績的には最高の結果となりました。レギュレーション的に1、2フィニッシュはあり得なかったんです。
日本代表、初のタイトルです!
おめでとうございます。
大会を通じてチームジャパンの連携も深まりましたし、チームニッポンの個々の成長も目覚ましいものがありました。
撮影に関しては、1人だけで来ているので2チームを完全には追いきれなかったことは悔やまれるところです。大会全体のMVPはチームニッポンの三上選手が受賞しましたが3位決定戦での得点場面を撮影することは出来ませんでした。ゴメンなさい。
選手個々に関しては、やり切った人から不完全燃焼に終わった人まで、様々な思いを抱えて日本に帰国することになります。複雑な思いで帰国する人も大いなる経験を積んだことだけは間違いありません。
また大会に帯同させていただいたことで、試合に送り出すまでのスタッフ、ヘルパーの方々やご家族の力、そして選手自身の大変さもよくわかりました。
今大会、転倒があいついだことだけは残念でした。転倒は湿度、床面のグリップ、ボール、対面する選手の電動車椅子のパワーや幅、そしてガチガチに競り合うことなどが複合的に合わさって起きるようですが、4日間で3度の転倒がありました。全て日本の選手でした。オーストラリアの選手たちが新たに導入した車椅子は重心も低く回転パワーもかなりあることから相当脅威になっていました。また会場に使用されたオリンピックセンターのスポーツセンターはとてもグリップ力が高く(要するに滑りにくいということです)、一つの要因となりました。オリンピックではバスケット種目が行われたそうですが、バスケットをやるにはとても良い環境です。日本ではそういった体育館を電動車椅子の試合や練習で借りることはむずかしいようなので慣れの問題もあるかもしれません。
小回りはきくので、そういったプレースタイルの選手や、床面にあった車椅子に乗っている選手にはやりやすい点もあったようです。
もちろん転倒防止のために日本選手団のスタッフの方々も最善と思われる策はとりました。最終日はさらに細心の注意をはらい、決勝、3位決定戦で転倒者がでなかったことが幸いでした。ただそのことによって、出番が制限されるなど悔しい思いをした選手もいました。その点はしっかり見ていたつもりです。
転倒防止のためには、今後、ルールや電動車椅子のレギュレーションなのか何らかの対策が必要な気もしました。当面はプレースタイルを見直すということになるのでしょうか。
すでに半数の選手やご家族、スタッフの方々が帰国されましました。今日は朝から観光ツアーだったのですが雨のため昼からに変更。さんさんと降り注ぐ太陽のもと、オーストラリアの風景を撮影するつもりだったのに残念!
ところで日本では、今日、映画「アイコンタクト」の上映会。一般公開ではなく選手のお母様が中心となった上映会です。顔出せないのが残念です。というか実は今日は地元の登録手話通訳者の試験日。今まさに試験の真っ最中(現在日本時間の9時半くらい)。受けても合格したかどうかはわかりませんが…。
残りの選手団と私も明日帰国。選手たちは日本への直行便ですが、私はまたしても韓国経由。
選手の方々が無事に帰国出来ますように!
大会2日目の第1試合は、チームジャパンvsオーストラリアグリーン。
先発は、東、中野、塩入、北沢選手。
前半3分(くらい)、ジャパンがゴール正面でFKのチャンスを得る。キッカーは中野選手。GKがはじいたところを塩入選手がつめて先制。2人のコンビネーションが光った得点であった。
18分に同点に追いつかれたものの、前半終了間際、右サイドからのFKに交代出場の竹田選手がうまくニアで合わせて2対1と勝ち越す。アシストは中野選手。
後半は両チーム得点なく、ジャパンが2勝目を飾り勝ち点を6にのばした。
第2試合は、チーム・ニッポンvsオーストラリア・ゴールド。
ニッポンの先発は、三上、木下、中井、佐藤選手。
ニッポンがオーストラリアの攻撃をしのぎきり0ー0のスコアレスドロー。大会初の勝ち点1を得た。
日本のチーム同士の対戦となった第3試合は、後半セットプレーから黒沢選手がゴールを決め、チームニッポンが先制!ニッポンがそのまま逃げ切るかと思われたが、ジャパンの塩入選手が同点ゴールを決め引き分けた。
両チームは、合宿で何度も対戦しているが、ジャパンチームの全勝。ニッポンチームがオーストラリアで初勝利をあげるかと思われたが、ジャパンが意地で引き分けに持ち込んだ。
大会2日目を終了して、ジャパンチームが勝ち点7で首位、2位は勝ち点6でオーストラリアグリーン。3位は勝ち点2のニッポンチーム、4位に勝ち点1のオーストラリアゴールド。
Apo cup( アジア・パシフイック・オセアニア・パワーチェアーフットボールカップ)が24日オーストラリアのシドニーで開幕。
私もその撮影のために来ています。
日本からは、チーム・ジャパンとチーム・ニッポンが出場。チームジャパンは自力に勝る実質的な日本代表。チームニッポンは経験は少ないものの将来有望な選手たちを中心とした構成。
どちらのチームも、日本を代表しオーストラリアに乗り込んできたという意味でまったく同等だ。
オーストラリアの2チームと合わせ、計4チームが2回総当たりのリーグ戦を行い、26日の最終日には決勝戦が行われる。
初日の第1戦は、チーム・ニッポンとオーストラリア・グリーンの対戦。
先発は、川崎、三上、中井、上月の4選手。
オーストラリアのパワーで押し込まれ、0ー1と敗れたものの、途中出場の木下、佐藤、黒沢選手も含め“気持ち“が、伝わってくる試合だった。またトラブルなどで悔しい思いをした選手も次戦への思いは強く、今後につながる試合だったと思う。
第2銭は、チーム・ジャパンとオーストラリア・ゴールドの対戦。
ジャパンの先発は吉沢、中野、塩入、北沢の各選手。
得点の気配は濃厚に漂わせるものの、ゴールが奪えないジャパンは、前半17分、右サイドでFKのチャンスを得る。キッカーは北沢選手。ニアにつめた塩入選手が正確なボールタッチでゴールに流し込みジャパンが待望の先制点をあげた。
北沢選手の繊細な選手なパスといい、素晴らしいコンビネーションだった。
前半終了間際には、吉沢選手が自陣ゴール前からドリブルで独走、GKもかわし追加点をあげた。
後半には、永岡、東、竹田選手も交代出場。
永岡選手が北沢選手のCKをファーで合わせ3点目。永岡選手にとって、国際大会初出場での対初得点となった。
是非、この勢いで優勝に向けて突き進んでいってほしい。
先ほど飛行機に乗り込んてすぐ、カメラバッグを上におくか足元におくか考えていたら、CAが「どうされましたか?」という感じで近づいてきた。
そこで手話で「上におくとバッグがあっちいったりこっちいったりするので、足元に置こうと思っている。いいかな?」てな感じのことを伝えたら、「シュア~」なんて返答が帰ってきた。
英語や韓国語よりも手話の方が通じそうだ。
というか、日本語以外の言語の第一選択肢が手話になっている?
そのわりにはまだまだ手話か下手で、困ったもんだ。
あ、「手話」と「シュア~」をかけたわけじゃありません。
今日、ギブスが取れました。
1か月間のギブス生活を覚悟していたので嬉しい誤算です。
2か所、骨折(ヒビ)の疑いがあったのですが、どうやら1か所だったようで。
1週間前はどちらも激痛が走ってたんですけど。
完治したわけではないので、包帯やサポーターによる手首の固定はまだしばらく必用ですが
真夏のオーストラリアにギブス無して行けるのはありがたい。