サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

思い込み

2012年09月26日 | 日記
「岡田監督、2、3分で休養通告」という見出しをみて、中国のスーパーリークで監督やっている岡田監督が日中関係のもつれの影響で解任されたのかと思い驚いた。
リーグの試合は順延されたが、オーナーとの信頼関係は厚いようだし、サポーターも支持していると聞いていたし。

よく見てみたらプロ野球オリックスの岡田監督でした。
先入観というか、思い込みはおそろしい。
岡田監督といえばサッカーの岡田監督という思い込みですね。
解任ではなく休養と書いてあり、おかしいとは思ったのですが。

以前、知的障害者サッカーのドキュメンタリー映画「プライドinブルー」を作って、とあるサッカー関係者にチラシを見せながら映画の説明をしたのだが、その方がチラシの写真を見ながら「車椅子のサッカーですか」と言われて絶句したことがある。
写真は日本代表とドイツ代表の選手の球際の激しい争いを切り取ったものだったからだ。
おそらく障害者=車椅子という思い込みか、電動車椅子サッカーのことが頭にあったのかもしれない。

ろう者サッカーのことを説明する時、「テレビで見ました」とよく言われたのだが、そのほとんどはブラインドサッカー=視覚障害者サッカーのことだった。
「聞こえない、聞こえにくい」と何度も言ってるのになあと思ったものだ。

悪意のない思い込みはおそろしい。
もちろん悪意があるのもおそろしいが。

残存聴力活用型人工内耳

2012年09月26日 | 手話・聴覚障害

先日、NHKの『ろうを生きる 難聴を生きる』で、残存聴力活用型人工内耳を取り上げていた。

残存聴力活用型人工内耳は、高音域は聞こえないが低音域は補聴器を活用すればある程度聞こえる難聴者に有効のようだ。
その方々は従来の人工内耳の対象にはなっていなかった。

人工内耳のことは、拙著「アイ・コンタクト」でも言及しているが、手術した方の耳の聴力は完全に失われる。
しかし残存聴力活用型人工内耳は、残された低音域の聴力を活用し補聴器で聞き、高音域は人口内耳で聞くということのようだ。

まだまだ先進医療の段階で日本全国でも5つの病院のみで手術が行なわれているようだが、手術した人の話しによると、最初は音が2つ聞こえるような印象らしい。


ちなみに人工内耳の手術をしても、聞こえる人と同じような聞こえ方になるわけではない。
また幼児の人工内耳手術には、かなりの賛否両論がある。


話は変わるが、先週、日本ろう者劇団の芝居を観にいった。
米内山さんの作・演出。
佐々木小次郎と宮本武蔵の話で、新たな解釈で小次郎側から描いたもの。
独自の解釈の着眼点はとても興味深かった。
殺陣もたっぷりで役者陣もかなり稽古を積んだようであるが、ドラマ部分をもう少し深く描いてほしかったような印象。
そのあたりが少々物足りなかった。

言うのは簡単ですけどね。

 

 


手話を取り入れた芝居

2012年09月15日 | 手話・聴覚障害

芝居を観てきました。
ろう者と聴者の恋愛を軸に描いた芝居です。
タイトルは『幸せのスケジュール』

役者は聴者ですが ろう者の役も演じていて、手話が自然な形で芝居に取り込まれています。
かなり手話を稽古しているようです。

劇中で、手話ができる設定の登場人物が他の登場人物のために通訳してくれるので(全部ではありませんが)、手話があまりよくわからない人でも楽しめます。

なかなか面白かったので、興味のある方は是非どうぞ。

9月17日までやってます。
15(土) 15時~ 19時~
16(日) 15時~ 19時~
17(月) 14時~ 18時~

会場 Pit北/区域  東京都北区王子1-13-18 B1
    TEL 03-3927-5482
    「北とぴあ」のすぐ近くです。
最寄り駅 JR京浜東北線 王子駅 北口2分
       地下鉄南北線 王子駅 5番出口すぐ
チケット 2500円

 


10月は東京都杉並区、茨城県つくば市で上映

2012年09月14日 | 「アイ・コンタクト」上映予定

映画「アイ・コンタクト」が
東京都杉並区と茨城県つくば市筑波技術大学で上映されます。

10月7日(日)は杉並区の永福図書館での上映。
日時 10月7日(日) 14時~16時(13時30分開場)
(※図書館休館日につき、13時30分以前の入館はできません)
場所 杉並区立永福図書館 地下講座室(杉並区永福4-25-7)
対象 大人向け(中学生以上)
料金 無料
事前申込みで、 定員になり次第受付終了。
申し込みは、永福図書館1Fカウンターまたは電話で。
聴覚障害者の方はFAXでも申し込み可
永福図書館 ☎03-3322-7141  FAX:03-3322-3736
(※9月28日(金)~10月10日(水)は、システム入替により臨時休館期間)

私も行きます。
講演と質疑応答の時間があります。手話通訳も付きます。
近隣の方は是非どうぞ。


10月20日(土)は、筑波技術大学の学園祭天龍祭で上映。
筑波技術大学は、聴覚障害者や視覚障害者の学生が通う大学です。
日程:10月20日(土)
開場:13時00分 開演:13時30分
会場:筑波技術大学 天久保キャンパス 大学会館 2F講堂
料金 学生 前売り300円 当日500円
    一般 前売り500円 当日700円
詳しくは、
http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/info/festa/2012/event.html

私も行きます。
是非この機会に筑波技術大学に足をお運びください。


その他、このブログで告知していなくても、各地域で上映会がある場合があります。
上映地域のみで告知して上映がある場合もありますので、
目に止まりましたら是非上映会にお出かけください。