サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

電動車椅子サッカー ドリームカップ

2013年03月29日 | 電動車椅子サッカー

ワールドカップ最終予選ヨルダン代表vs日本代表の試合に、仕事で行ってきた。

その直前に、神奈川県平塚で開催された電動車椅子サッカーのドリームカップを観に行った、というか撮影に行ってきた。
ドリームカップとは国際ルールの制限速度10キロで行われるクラブチームの全国大会。電動車椅子の国内での法定速度は6キロ。10キロだとかなりスピード感、迫力がある。回転する力もあがるためボールスピードもかなり速くなる。


全国から6チームが集まり優勝を争い、優勝したのは東京のクラブチームであるレインボー・ソルジャー。
レインボー強いです。日本代表の北沢、吉沢両選手のコンビネーションも素晴らしいし、かと思ったら内橋翠選手がゴール決めちゃうし。
準優勝は金沢ベストブラザース、前回大会優勝の横浜クラッカーズはRedEagles兵庫を3位決定戦で破り3位。
6チームを3チームずつに分けてグループリーグを戦うわけだが、決勝出場をかけた横浜クラッカーズと金沢ベストブラザーズの試合はグループリーグならではの勝負のあやがでた試合となった。得失点差の関係で、引き分けでもOKの金沢ベストブラザースと勝利が絶対条件の横浜クラッカーズ。結果は0対0で金沢ベストブラザースが決勝に進出。ある意味、金沢ベストブラザーズの思惑通りのグループリーグとなった。 

ちなみに電動車椅子サッカーの全国大会は3つあります。

○マルハンカップ 日本電動車椅子サッカー選手権大会
 国内ルールの制限速度6キロで開催されるクラブチームの全国大会。例年10月末に開催。
予選を勝ち上がった16チームが参加。

○ドリームカップ
 国際ルールの制限速度10キロで開催されるクラブチームの全国大会。
 例年3月末に開催。昨年は例外的に1月末に開催。

○パワーチェアーフットボール ブロック選抜大会
クラブチームではなく、地区の選抜選手で構成されたチームの大会。
例えば、関東ブロック代表、九州ブロック代表というような形で参加。国際ルールの10キロで開催。


ヨルダンのことはまた書き込みます。


追記
ドリームカップの開催時期と4位になったチーム名に誤りがあり、2名の方からご指摘を受け訂正させていただきました。
充分な確認をせずに書き込んでしまい、大変失礼しました。

 


ブラインドサッカーのカナリア軍団来日

2013年03月20日 | ブラインドサッカー

パラリンピックブラインドサッカーの金メダルチームであるブラジル代表が来日。
「これは観とかないと」ということで、日本代表との親善試合を観に行ってきた。
WBCの決勝の日で、試合開始2時間半くらいの時点で家を出なくてはいけない。
「どうしよう。どうしよう…」と迷った挙句、試合の終盤は録画で見ることを1週間前に決意!
しかしそんな心配は残念ながら杞憂に終わり(サムライジャパン負けちゃいましたからね)、行ってきましたフットメッセ大宮。
どこだそれはと思いきや、イオン大宮店の屋上だった。

開会式にはさいたま市長の挨拶があり、ノーマライゼーションカップという大会名でもあるし当然手話通訳もつく。
当初、自分の位置からは手話通訳者が見えずあわてて通訳者のそばへ移動。手話通訳者を見ている人がどのくらいいるかと思ったが、結構人も多かったのでよくわからなかった。閉会式の時は手話通訳を見ているのは私1人だけのようだった。


それはともかく、試合は開始早々からブラジルが日本ゴールに迫る。
背番号10のヒカルド選手と7番のジェフェルソン選手のドリブルが凄いのなんの。
「ボールが足に吸いつく」とは、まさに彼らのためにある言葉。
“見えている”ようには見えなかったが、“足に目がついているんじゃないの”というふうには見えた。
とにかくドリブルのリズムがいい。
ヒカルド選手は左サイドから中央に切れ込み、ディフェンダーをかわしシュートを次々と放つ。「切り返し」もあれば「フェイント」もある。
かと思うとサイドチェンジのパスが右サイドに渡り、ジェフェルソン選手が右サイドから中央に切れ込み、強烈な右足シュート!
2人とも、シュートの1つ前のボールタッチからシュートまでのタイミングが速い!
しかもアウトにかけたりインにかけたり。

しかし、日本代表もゴールを許さない!
まず1トップを除いたフィールドプレーヤー3人(田中章仁、加藤健人、川村怜または山口修一)が互いの距離を近くして10番や7番の選手の前に立ちはだかる。晴眼者であるGK佐藤大介の「スライド!」という指示で3人が陣形を保ったままスライドし、シュートコースを作らせない。1人が抜かれても次の選手がシュートブロック。ブロック出来ない時は守護神佐藤大介が好セーブを連発。
連動した守備と各々の選手の集中力が本当に素晴らしかった。
20分過ぎ、ブラジル9番の選手の強烈な第2PKも佐藤大介がはじき出す。
そんな状況の中でも落合啓士が2度ほどブラジルゴールに迫る場面もあった。
結局前半はブラジルに得点を許さず0対0で折り返した。

連動した守備で前半25分をブラジルを無得点に抑えるということは魚住監督のプラン通りだったようで、上々の前半だった。
またGKの佐藤選手は、以前見た時よりかなり反応やポジショニングが進化している印象だった。試合後に少しだけ話を聞いたが「フィールドプレーヤーの3人が自分の指示で連動して動いてくれてシュートコースを限定してくれたからこそ止めることが出来ました」というように語ってくれた。多少謙遜もあるのかなとも思ったが、GKは何よりシュートを打たせないことが1番だ。
でも本当に素晴らしい好守の連続だった。

後半は多くの選手に経験を積ませるというコンセプトもあったようで2失点してしまったが、ある意味仕方がないことだった。
交代出場したGKの選手には強烈な経験になったであろう。
失点の場面も「ポジショニングが甘いな」と思った瞬間にゴールを許してしまった。
とは言えスーパーゴールだったけど。
前半から連続して出場していたDFの田中章仁選手などにとっては、とても悔しい失点となった。
しかし後半のアディショナルタイムに新鋭川村怜選手がゴール正面、多少距離がある位置から左足を振り抜きゴール!日本も1点を奪った。
GKの前で1バウンドする形になり相手GKも取りにくかったようだ。
ブラインドサッカーのGKは狭いゴールエリアから出ることが出来ないので、ああいったシュートは効果的なのかな。
そんなこんなの50分、ブラインドサッカーの面白さを充分堪能。

その後15分だけのエキシビションマッチもあり出番のなかった選手も“ブラジル”を体験、密度の濃い時が流れた。

ブラジルチームが見れて本当に良かった!面白かった!

見逃した方は23日と24日にも横浜でブラジル代表が見れます。
見ないと損です。
詳しくは
http://fiatcalcio.b-soccer.jp/

一昨年の12月パラリンピック予選でブランインドサッカー日本代表はぎりぎりのところで敗退。その時の悔しい思いをバネに、チーム全体が進化、底上げされているように思えた。
また選手たちがアジアで勝ち上がるのみならず世界を見据えている点が、とても頼もしく見えた。


「アイ・コンタクト」 長岡~札幌~浜松で上映

2013年03月20日 | 「アイ・コンタクト」上映予定

映画「アイ・コンタクト」が下記の日程で上映されます。


3月31日(日曜日) 新潟県長岡市の長岡リリックホール
10時~ 12時15分~ 14時~ の3回上映
詳しくは以下を参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/janj_2007/e/0096a212d322af8015fad50586439b7f
http://www.nagaoka-caf.or.jp/revue/lyric_revue/11162.html


4月14日(日曜日) 札幌市 サンピアザ劇場
11時~  13時30分の2回上映
詳しくは以下を参照
http://ameblo.jp/hdfa/entry-11481925638.html
札幌には私も行きます!


5月3日~10日
静岡県浜松市の映画館シネマイーラでで上映予定。
シネマイーラのサイトは
http://cinemae-ra.jp/sub2.html


サムライジャパン敗戦…

2013年03月18日 | 野球

侍ジャパン、残念ながら準決勝でプエルトリコに敗れてしまいました。
大会前から準決勝が最大のヤマ場かと思っていましたが、そのヤマを越えることは出来ませんでした。残念です。
準決勝で対戦する可能性が高いドミニカ、アメリカ、プエルトリコのことは、充分研究していたとは思うんですが…。

敗因はいろいろあるでしょうが、一番悔しいのはチームとしてのまとまりや勝ちたい気持ちもプエルトリコの方が上に見えたこと。
キャッチャーであるモリーナの存在感が大きかったんでしょうが。
阿部選手も、捕手、キャプテン、4番という重責を担わさていたわけですが、8回のセカンドゴロでは全力疾走してほしかった。
(その時は自分も落胆してあまりちゃんと見ていなくて、妻から指摘されて見返したんですが)。


今大会は各国が力をつけてきているなかで準決勝に進出することだけでも大変でしたが、ホームで戦えるという意味では前回より楽なスケジュールであったのも事実。2大会連続の覇者としてアメリカで1勝も挙げられなかったことへの批判は甘んじて受けるべきでしょうし、修正すべき点は次回大会に是非いかしてもらいたいと思います。

ただ、チャイニーズ台北戦の鳥谷選手の盗塁と井端選手のタイムリーヒットを忘れることはないでしょう。


WBC生観戦~なでしこの宇津木いいね!

2013年03月12日 | 野球

日曜日はWBC2次ラウンド日本対オランダ戦を生観戦してきました。
いくら狭い東京ドームとは言え、あんなにホームランが飛び出すとは!
とにかく準決勝が楽しみです。
大会前から最大の山場は準決勝だと思ってましたが、相手はどこになるでしょうか?
前回大会の準決勝の相手はアメリカ、杉内の投球が印象に残ってます。
前回は2次ラウンドをアメリカで戦った後の準決勝でしたが、今回は移動していきなりです。もちろんその前にカブスとの練習試合などはありますから、うまく調整して準決勝にのぞんでほしいです。
あ、その前にオランダとの順位決定戦がありました。
いい内容で日本ラウンドを締めくくってほしい。

ところでナマ糸井選手を初めて見たのですが、遠目から見ても身体能力の高さが伝わってきますね。例えばリードの体勢にしても、なんというかほとんど体は2塁に向いているかのような感じですが、牽制されても頭から一塁へ戻れちゃうわけですし。
出来れば盗塁を見たかったんですが、まったくそんな展開ではなかったですしね。
そんな糸井選手でも、目測を誤ったらセンターの真後ろに飛ぶライナーはさすがに捕れないですね。
センターにとって一番難しい打球で、体重が一瞬でも前にかかるともう捕れません。
高校時代は野球部でセンターをやっていたんですが、その時の個人的な経験を思い出してしまいました。
今でもその打球が捕れなかったことが悔しい!
しかしその経験をもとにスタートの自主練習を積み重ねて、守備に関してはかなりの自信を持つにいたりました。

そして今日(正確には昨日)はなでしこジャパンとデンマークの対戦。
デンマークはドイツよりかなり力が落ちるとは言え、日本の連携も徐々に良くなってきた感じです。
特に宇津木がよかったなあ。
得点につながる大儀見へのパスも素晴らしかったし、その他にも随所にいいパスがあった。バイタルも埋め、上りが物足りないかとも思ったが最後の方では上りも見せてくれて。さらなる進化を期待してます。
中島選手はもっともっとやれるんじゃないだろうか。
中1日の順位決定戦、佐々木監督はどんなメンバーで来るのかも楽しみです。
しかし相変わらず川澄選手はタフだなあ。というかさらに凄いことになってる感じです。


このところWBCはあるしアルガルベカップはあるしJリーグやACL(アジアチャンピオンズリーグ)も始まったし、チャンピオンズリーグもあるしプレミアリーグもあるし…、もう見きれません。
見たいけど。
ところで来週の必見は、ブラインドサッカーブラジル代表だ!
来日する世界最強チームを見逃すわけにはいかない。
ブラインドサッカー日本代表や日本のクラブチームとの試合が組まれているが、代表戦は20日水曜日大宮フットメッセで13時30分キックオフ。
しかしその日の午前中はWBCの決勝だ!
23日は、電動車椅子サッカーの大会ドリームカップが平塚で開催される。国際ルールによるクラブチームの大会。
そして26日はワールドカップ予選のヨルダン対日本代表ですね。