デフフットサル女子日本代表の合宿に行ってきた。
来月11月20日~28日にタイで開催される第4回デフフットサルワールドカップに向けた最終合宿である。
感想を一言で言えば、かなりチームとしてまとまってきたということになるだろうか。
以前合宿を見学した際には、守備の意識や集中力には見るべきものがあったものの
「で、その先どうすんの?」という感じ。
しかし今回は攻撃に関するチームの共通意識も高まり、いい緊張感のなかでの合宿に感じられた。
また一人一人の体の入れ方や使い方も以前より進化している印象を受けた。
メンバー的には結婚を機に離れてしまった者もいて一時期は大丈夫だろうかと心配だったが、
出産後戻ってきた選手がいたり、個々もレベルアップしていたり、新人も現れたりと、最終的にはとても楽しみなメンバー構成となった。
デフリンピック(ろう者の五輪)に参加できなかった選手の復活も嬉しい。
山本監督の指導、それに答えた選手たちの頑張りが目に見える形となってきていて世界大会がとても楽しみだ。
練習試合では岩渕亜衣選手が2得点をあげたが、2013年のブルガリアデフリンピックに11人制サッカーの代表として出場した際は「お前が決めなくて誰が決めるんだ」と彼女のパフォーマンスに少々不満を覚えた記憶がある。
「今大会は期待してもよさそうだ」よね。
ろう者サッカーの女子日本代表は11人制サッカーとフットサルの二つがあるが、
プレーヤーの数がそれほど多いわけでもないので両方のチームが同時に活動していくことがなかなか難しい。
今はフットサル代表が中心に進んでいる時期ということになる。
ちなみに障がい者サッカー7団体のなかで女子の日本代表は、ろう者サッカーのこの二つだけである。
但し電動車椅子サッカーにも女子の日本代表選手、日本代表候補選手はいる。
電動車椅子サッカーは基本的に男女混合なので女子の代表チームはないが、女子の日本代表候補選手はいるわけだ。
現在は永岡真理選手と内橋翠選手の2名である。
その永岡選手が合宿の見学に来てくれた。何かとお互いの刺激になったのではないだろうか。
11月の大会には14チームが参加、4つのグループに分けられ、日本は前回優勝のロシア、スペインと同じ組に入った。
2位以上でベスト8に進出することができる。
グループリーグの日程、 11月20日ロシア(0-3で敗れる)、22日スペイン。
10月24日~25日と大阪で合宿中の男子代表も世界大会に参戦。
こちらは11カ国が参加し2つのグループに分けられ、日本はイラン(3-6)、ロシア、アルジェリア、スイス、ノルウェーと同じ組に入った。2位以上でベスト4進出。
男女ともにいい結果を待ってます。