サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

ハードワークし完全燃焼するサムライブルーをロシアで観たい

2017年09月03日 | サッカー

既に2日がたってしまったが、“サムライブルー”サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた。
ホームで勝利し出場を決めた初めての試合、その大一番を生観戦した。
ちなみにこれまでのワールドカップ出場決定試合、2005年北朝鮮相手の無観客試合、2009年アウェイでのウズベキスタン戦、 2013年埼玉でのオーストラリア戦は撮影スタッフとして現場に立ち会っていたが、今回は観客としての観戦だった。

それにしても井手口は素晴らしかった。インサイドハーフの山口蛍と2人でオーストラリアのボランチコンビ、アーバインとルオンゴを自由にさせずボール奪取、警戒されていた右サイドのレッキーも乾とのコンビで抑え込む。
そして圧巻のゴール!  ボールを奪った原口も素晴らしかった。
試合途中で心配になったのは、そこまで走り回っている井手口に疲れがきたら誰と交代するのかということ。場合によってはそこからバランスを崩して失点してしまう。前回出場時も後半のある時間帯からは顕著に運動量が落ちた。
ビハインドやスコアレスの状況なら本田、香川、あるいは柴崎? しかし現実には1点リードしているわけで。だとするとオマーンとのテストマッチでボランチをやった小林?
ああ、こういう時にベンチに今野がいてくれたらなどと思っていたものの、現実には涼しい気候に助けられ全く交代の必要は無かった。

一昨日の日本代表はとにかくハードワークし、オーストラリアに勝ち切った。
日本にとってラッキーな面もあった。パスの配球役であるム―イが風邪でベンチ入りできず、ターゲットになれるユーリッチが怪我のため途中からしか出場できなかった。そしてオーストラリアがここ最近のパスを細かくつないでいくサッカーを貫き通しロングボールを放り込んでくる戦法をとってこなかった。
そういったこともありハリルホジッチ監督の戦術がドンピシャはまったということもあった。
もちろんオーストラリアの出方によっては第2の手も想定していたとは思う。
そうなった時にどうなったかまではわからない。

ところでハリルホジッチ監督を最初に意識したのは、ブラジルワールドカップでアルジェリアを率いて戦った決勝トーナメント1回戦のドイツ戦。その試合のことはとても印象に残っている。ドイツのスーパーGKノイアーの守備範囲の広さがなければドイツも倒していたかもしれない一戦だった。90分たってもスコアレス、日本時間の朝方に延長に突入した試合は最終的にはドイツが2対1で勝利したが、血沸き肉躍る一戦だった。
心が震えた。
アルジェリア代表がとても羨ましかった。
こんな試合を日本代表が見せてくれていたら…、と思ったものだ。

その後、その監督が日本代表監督になり、心躍った。
もちろんロシアワールドカップで心震える試合を見せてくれるだろうという期待からだ。

そのためにはアジア予選での“快勝”はまったく期待していなかった。前回大会最終予選のように6-0、3-0で圧勝しても本大会での不甲斐ない結果、内容では歴史の繰り返しになってしまう。
ザッケローニ監督時代の日本代表を否定しているわけではなく、アジア相手の快勝は必ずしもW杯の好結果につながるわけではないということだ。
予選は最終的な結果がすべて、1試合1試合はすっきり勝てなくても本大会につながるものが見えさえすればそれで良いと思っていた。
そして予選は苦戦の連続だった。アジアで通用するパスワークを駆使すればすっきり勝てる試合もあったかと思うが、そういう戦い方はしなかった。もちろんアジア各国のレベルが上がっていたこともある。

最終予選序盤では原口の活躍が光っていたが、それ以前のテストマッチ等で原口をボランチで使ったりトップ下で使ったりという試合もあった。“期待”の原口を一皮も二皮も向けさせようとしているのか、その試合だけを考える近視眼的な目線ではそういった使い方は出来ないだろう。
“期待”というのは、原口のように気持ちが前面に出るような選手を監督はけっこう好きなのだろうということだ。例えば原口はロンドン五輪予選では一定の活躍を見せていたものの、本大会には選ばれなかった。“気持ち”意外の部分が欠けていたというか、きっと足りなかったのだろう。その後、誰もが認める“戦える選手”になった。
ハリルホジッチ監督にとってアジア予選は“戦える選手”を見極める場であり、発掘の場でもあっただろう。井手口も然りだ。

少々荒っぽい括りになるが、日本代表はドイツW杯では個の能力を活かしたサッカー、南アフリカでは引いて守った守備からのカウンター(その前にはオシム監督の考えながら走るサッカーがある)、ブラジルでポゼッションを高めたパスサッカー、そしてロシアではハードワークしながらのショートカウンター(?)と言ったように、大会ごとに方針が変わってきているようにみえるが、そのことに対して否定的な意見が多い。
だが今は「日本のサッカーはこうです」と決めきれる段階ではなく、まだまだ試行錯誤の時代ではないだろうか。まだまだ成熟はしていないだろう。

過去の日本代表に遡ってオフト監督時代から共通しているのはロングボール主体のサッカーではないということ。それは1936年のベルリンオリンピックから受け継がれているものなのかもしれない。まあそれは身長からの逆算で当然そうなるだろうということでもあるのだが。オフト監督以前はそれほど熱心に見ていないのでよくわからない。
またジーコ監督時代を除けば、加茂監督あたりから共通しているのは“コンパクト”であること、“コンパクト”であろうとしていること。
ジーコ監督就任直後の試合では中村俊輔、中田英寿、小野伸二、稲本潤一の4人が同時出場、黄金の中盤ともてはやされたが「こんなに全体が間延びしたサッカーに未来はあるのか?」と、その試合を生観戦しながら強く思ったことを覚えている。
その後、就任したオシム監督の完成形は残念ながら見ることはかなわず、第2次岡田監督時代はコンパクトではあるがラインを下げた。ザッケローニ監督の時はコンパクトであろうとしたがそうはならなかった。


日本らしいサッカー、日本のサッカーが何かと考えた時に、究極的にはその試合に負けたとしても、観ている日本人が納得できるサッカーかと思う。
ブラジルやドイツにはそういう図式はあてはまらないかもしれないが、多くの国には共通しているのではないか。

日本代表のワールドカップを結果から振り返ると、結果が出たのが2002年日韓と2010年南アフリカ。初出場だったし仕方がない(?)のが1998年フランス。惨敗が2006年ドイツと2014年ブラジルということになるだろうか。
では2002年と2010年は多くの人にとって納得できたかというとそうでもないような気がする。
2002年は結果で言えば万々歳、トルシエ監督はもっと評価されてしかるべきかとも思うのだが、決勝トーナメント1回戦のトルコ戦で勝てたとまでは言わないが、もっとやりようがあったのではないかという無力感があったように思う。2010年も結果は申し分ないが、スコアレスでPK戦にもつれ込んだパラグアイ戦では松井の惜しいシュートなどがあったことは記憶しているが、攻撃面ではやりようの無さを2002年の時以上に感じた。
南アフリカW杯は、こういう戦い方(ディフェンスラインを下げ、アンカーを置いてのカウンター狙い)しかできないというある種の開き直りが好結果を生んだともいえるだろうが、それ以上の広がりはなかった。もちろん致し方ないといえばその通りだが、多くのサポーターが結果には満足するものの、守備重視の戦い方にやるせなさを感じたのも事実だろう。
 そのことを受けてのブラジルW杯だったわけだが、思うようなサッカーが出来ずに日本の守備の弱点等を突かれて敗退した。

ブラジルW杯閉幕後のブログには、遠い将来の未来像として以下のような内容のことを書き殴った。
 変幻自在に戦い方を使い分けられるサッカーこそが、日本のサッカーなのではないかと思っている。日本人は愚直なまでに同じことを追及するというよりは、相手に合わせてカメレオンのように形をかえることのほうが実は得意なのではないかと思っている。全くのオリジナルを生み出すことは苦手でも取り入れたものをうまく活用し発展させることは得意なのではないか。

その時のブログは以下。
http://blog.goo.ne.jp/kazuhiko-nakamura/e/bae76753362324e59696b4e21a2e1d4d
 
日本は、サッカーに限らず、一つのやり方を構築できたとしても弱点をつかれた時の対処が苦手なのではないか。
仮にカメレオンのように形を変えることがベースにあるとすれば、その試合で持ち直せなくても次の試合では対処できる。多くの選択肢がインプットされてさえいけば、選択運用する術は長けているのではないか。
今はまだ日本サッカー全体がインプットしている段階で、そこまで到達できていないだけかとも思う。

もちろん相手が日本の出方を観察してきた時の、リアクションサッカーでない、いざという時に立ち戻るべき主体的なサッカーはきっと必要だろう。
ただそういったサッカーに磨きをかけ、ダメだったらしょうがないと思えるようなメンタリティが我々日本人にはあるのだろうか?良くも悪くも空気を読んでしまう国民なのだとしたら、空気を読んで読んで読みまくり、立ち戻るべき主体的なサッカーをも相対化しカメレオンの顔の一つに出来たら、それこそが日本のサッカー?

日本のサッカーとは、などと書き出してだんだんと収拾がつかなくなってきた。

ハリルホジッチ監督は予選では試合ごとに戦い方を変えてきた。
例えばアウェイのオーストラリア戦は勝ち点1をとりにいった。そのことが不満のサポーターも多々いたようだが、本戦につながる戦い方としてとても良い戦い方だと思った。もちろんうまくいった試合もあるがうまくいかなかった試合もある。

一貫していたのはハードワークし1対1で負けないということだろう。そのことに固執するあまり、それまでに日本が培ってきた流れるようなパスワークが失われたと感じた人も多かったかもしれない。しかしその両者は相いれないわけではなく、どちらが先かということのような気もする。
1対1で勝てないからパスで崩すのではなく、1対1で負けない選手がパスでも崩す。

なんだか全くまとまらなくなってしまったが、とにかくW杯でも試合ごとに(必要であれば)戦いを変える“カメレオンジャパン”にとても期待している。いざという時に立ち戻るべき主体的なサッカーの構築にも今後、期待している。
もちろんハードワークで戦いきってくれることは大前提だろう。

ロシアW杯で、心が震える試合を観せてください。 

サムライブルー オマーン戦

2016年11月12日 | サッカー
最近はフェイスブックの投稿のみでお茶を濁す場合も多くあまりブログ更新していないので、フェイスブックの書き込みをそのままアップしておきます。


今日は鹿島でサムライブルー生観戦、現在バスにて帰京中。

試合の立ち上がりは何だかバラバラだったけどピッチ上でコミュニケーションをとりつつ徐々に良くなった印象。
その後の大迫の2得点は、ゴールへの渇望と落ち着きが同居した素晴らしいもの。
小林のボランチ起用もなかなか興味深かった。前回は「俺が俺が」といった自己アピールに終始していた印象もあったが、今日は与えられたミッションを忠実に果たしつつ最後は代表初ゴール。
これからのボランチのポジション争いがとても面白くなりそう。本人は前めでやりたいんだろうけどボランチもありかとも思う。

この試合はサウジ戦に向けての調整でもあり適度に選手を休ませたりしていたが、山口蛍はフル出場。その点はやや心配。
とにかくサウジ戦で勝ち点3を取らないと今日の試合も意味がなくなってしまいます。

ところで鹿島スタジアムは火が使えて食べ物がとても美味くて良いんだけど、平日開催はかなり無理もあり空席が目立っていた。まあ今回は大迫の2得点で鹿島で良し、ということでしょうか。

サッカー五輪代表グループリーグ通過ならず

2016年08月11日 | サッカー

 ふー、サッカー五輪代表はスウェーデンを相手に1対0で勝利したものの、コロンビアがナイジェリアに勝ってグループリーグ敗退。

3試合で7点取れるとは思っていなかったけれども、あれだけ失点が多くてはグループリーグを突破することはできないということですね。1勝1敗1分はだいたいグループリーグを敗退することが多いような気がします。 負けたらだめですね。2勝1敗でも敗退したりしますから。例えばアトランタオリンピックの時など。

得点自体は見事なゴールでした。大島選手がドリブルでペナルティエリアに切れ込んでのクロスに矢島選手が飛び込んでのゴール。交代出場の矢島選手が見事に結果を出してくれました。 


 3戦を振り返ると、個人的には コロンビア戦の3人目の選手交代は藤春選手から亀川選手ではなく興梠選手に代え鈴木選手を投入し、勝ちにいってもらいたかった。
あの交代から得点の気配は全くなくなってしまいましたから。もちろん失点のリスクは減りましたが。

 まあでも監督も言うようにフル代表へとつながる何かは得たことでしょう。失敗も含めて。

 
 前回大会は男女代表合わせて12試合で観るのも大変だったんですが、今大会は3試合で打ち止め。寂しい限りですが、女子の決勝トーナメントは観たい試合が目白押しです。

今大会は23歳以下の選手もクラブに対して招集の強制力はありませんでした。久保選手もそのため参加できませんでした。スウェーデンはクラブチームから断られまくったそうです。
 オリンピックの他の競技はほとんどが世界一を決めるものとなっていますが、男子サッカーはオーバーエイジの出場もあるとは言え年代別世界一の大会。 18人枠といい過密な日程といい開催時期といい、サッカー側から見るとかなり無理な大会であることは間違いないでしょう。
 やはりプロスポーツとして盛んな競技と五輪の相性はあまりよくないような気がします。男子サッカー、男子バスケット、テニス、ゴルフ、野球。五輪はアマチュアの大会であるべきでプロとの相性が良くないといっているわけではありません。アマチュアスポーツはお金持ちのスポーツ、五輪がプロ化されたことにより貧乏人にも門戸が開かれたと思っています。
 ただこれだけ多くの競技が世界のたった一つの都市に集まり(サッカー競技は一つの都市ではありませんが)世界一を争うという形態じたいに無理があるような気がしています。日本では日本人の活躍だけを見て、他の国はその国の選手の活躍だけを見る。つまり世界中の人が同じものをみるのではなくてんでばらばらのものを見ている。開会式や陸上の100mなどのように全世界が注目するもののあるでしょうが。例えばアテネ五輪の時に別件でイタリアに行ったのですが、10代のイタリア人少女がフェンシングで金メダルを取ったらしくその話題で持ちきり、アテネ五輪といえばそのことばかりを思い出したりします。サッカーの記憶は別として。

 いつのまにやら脱線してしまいました。 サッカー以外の競技に関心がないわけではありません。  

 サッカー五輪代表に話を戻すと、植田、遠藤、大島、浅野選手あたりは、フル代表でもレギュラーを脅かす存在になってほしいと思います。もちろん他の選手たちもこれからの成長を期待しています。 

 


サッカー五輪代表 コロンビアに引き分け望みつなぐ

2016年08月08日 | サッカー

 サッカー五輪代表の2ゴールはいずれも素晴らしいものでした。
 大島、南野とつないで浅野選手!そして中島選手得意の“巻いた”ミドルシュート!!

 サッカー五輪代表はコロンビアに2点をリードされるものの、同点に追いつき決勝トーナメント進出の可能性を残しました。

 しかしやはり取るべきに取っておかないと苦しい展開になります。後半立ち上がりのこぼれ球は枠に打たないと矢島選手!
その後コロンビアの1発にやられ、2点目は信じられないようなオウンゴールが飛び出してしまいました。いずれもGKはノーチャンス。中村選手はいいプレーを見せてくれました。 

 交代についてみてみると、矢島から南野選手への交代はおそらくプラン通り。大島選手はリードされた展開だから出場したのか?井手口選手がイエローもらっていたことも影響したのでしょうか。2点リードされた時点での手倉森監督の迅速な判断でした。しかし井手口選手は本当にいいプレーを見せてくれました。

 3枚目のカードは相当迷ったのでしょうか?
 疲れの見える興梠選手に代わって鈴木武蔵選手投入かと思いましたが、それよりも失点のリスクを嫌ったのでしょうか?藤春選手から亀川選手への交代。亀川選手が右サイドバックに入り室屋選手は左サイドバックにまわりました。後半頭から左サイドにまわったパボン対策で亀川選手をあてたのか、室屋選手が2枚目のイエローをもらうことを嫌ったのか?あるいは3戦目は右サイド亀川、左サイド藤春選手という先発がありそこまで見越してのことなのか?

 手倉森ジャパンはアジア予選では大胆なターンオーバー制を敷き、この試合でも4人の先発メンバーが入れ替わりました。GK中村、 矢島、井手口、浅野選手。中島、興梠選手も第2戦をにらんで第1戦で途中交代しています。コンディショニングを重視したメンバー構成。早川コンディショニングコーチとも入念な打ち合わせがあったことでしょう。
そのかいもあって後半の同点劇につながったと言えると思います。
本来のゲームプランは0−0でいって1点取って勝つということだったのでしょうが。 

スウェーデン戦では鈴木、南野、大島選手が先発でくるでしょうか?
亀川選手も右サイドで先発?室屋選手をはずすのか藤春選手をはずすのか? 勝利とともに選手と成長を促すと言い続けてきた手倉森監督。次戦では両方を見せてください。

次戦日本が勝って、コロンビアがナイジェリア相手に引き分け以下に終われば日本の決勝トーナメント進出が決まります。

今日は西シェフのカレー食ってぐっすり休み、試合前日は脂身の少ないハンバーグ食べてご飯もいっぱい食って第3戦に臨み、走り勝って、内容でも勝って、結果をともなった試合を見せてください。


澤穂希引退試合、というか皇后杯決勝生観戦

2015年12月27日 | サッカー

『持ってる』としか言いようがないのだろうか。

皇后杯決勝での澤選手。

後半途中からは完全にゲームから消えていた。ブレーキにさえなっていた感もあった。
この連戦のフル出場では致し方ないだろう。
監督も引退がかかった試合でなければ休ませながら使ったのだろう。

その澤選手が、後半33分、川澄選手のコーナーキックからヘディングシュートを決めINACが優勝。
まるで出来過ぎのクソつまらないシナリオを読んでいるかのようでもあった。
しかしそれこそが事実。レジェンドのレジェンドたる所以だろう。

 それまではむしろ新潟アルビレックスレディースの方がいいサッカーをしていた。
前線からハードワークするし、盛んにポジションチェンジというかシステム変更も繰り返す。
 
前半、INACの右サイド、アルビレックスの左サイドを盛んに攻められるとFWの山崎を左サイドに回し上尾野辺選手はトップ下に、といったように4.4.2から4.2.3.1へ。
上尾野辺選手の攻撃力を活かす、尚且つ守備力をカバーするためだろう。そして機を見てまた戻したりなど。 
山崎選手は体をはって頑張ってました。

 とにかくこのサイドの攻防はかなり見応えがあった。
山崎選手が左サイドに入るとINACのサイド攻撃が沈静化したが、ピンポイントのアーリークロスを入れたりと川澄選手と近賀選手のコンビが老獪なところを見せる。(老獪などという言葉を使ったら失礼かな?)

決勝点につながるコーナーキックもこのサイドから生まれた。
裏へ抜けた大野選手へのクロスがコーナーキックへ、そして澤選手のゴールとつながる。

 まさに絵に描いたような終わり方をしたわけだが、例年皇后杯決勝を見て着る立場からすると、なんだかモヤモヤ感が残る決勝でもあった。アルビレックスもいいサッカーはしてきるものの決め手を欠いたし、INACも世代交代がうまくいかず(澤選手も含めて)センターラインには物足りなさを感じた。

INACは澤さんの引退で来年どうなるのだろう?
若手の台頭にも期待したいが、澤さんよりはまだまだ若い伊藤香菜子選手のもう一頑張りにも是非期待したいところ。

 
澤さんの現役を振り返ると、なんだか凄すぎて私なんぞか言えることは何もないのだが、
ライターの江橋さんも言うように2003年のアテネ五輪予選の北朝鮮戦は強烈に記憶に残っている。
あとはどうでもいいけど、ある時、確か山の手線内で「おしゃべりしている体育会系のおねーさんたちがいるなあ」と思って声のする方を見たら、澤選手がいて大野選手や小林弥生選手とおしゃべりに興じていた。
その当時、車両内で彼女たちのこと知っているのは俺だけだろうなと思ったものですが、今だったら大変です。

まあそれはともかく決勝の観客数は2万人をこえ、皇后杯史上最多らしい。
まさに澤効果!

しかしサッカーを見てない人が多い!

サッカー見ようよ!

来年の決勝も観戦しましょう。

そして澤さん、お疲れ様でした!

(慌ててブログ書いたので、誤字脱字、へんてこりんな箇所があったらごめんなさい)