サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

未明のW杯〜ブラインドサッカー日本選手権生観戦

2018年07月08日 | ブラインドサッカー
今日はブラインドサッカー日本選手権生観戦。
午前中の3位決定戦から行こうと思っていたけど、未明のW杯ロシアvsクロアチア戦が延長PKまでもつれ込む死闘となったため、朝起きることが出来ず、午後の決勝のみの観戦。本当はブラインドサッカー界の女メッシと勝手に呼んでいる菊島宙選手のゴールを観たかったのだが。
W杯未明の試合は両チーム2試合連続の延長戦。今大会、死闘という言葉が最もあてはまる試合だった。
積極的に攻撃に出たロシアが先制、クロアチアが追いつき延長へ、さらには勝ち越しゴール、へこむロシアサポーター、起死回生の同点ゴール、歓喜のロシアサポーター。しかしゴールを決めた選手がPKを外してしまい…。
クロアチアは、試合中、腿裏を痛めたキーパーも最後までやりきる。
ロシアは敗れはしたものの、ここまでやりきってくれたらサポーターもきっと大満足だろう。

ということでブラインドサッカー日本選手権決勝会場へ。
決勝は、たまハッサーズとAvan zareつくばの対戦。Avanzareはスペイン語で前に進むというような意味らしい。
この試合で何よりも目を見張ったのは川村怜選手の進化。(3月の日本での国際大会を見逃しているのでプレーを観るのは久しぶり)。おそらく体幹トレーニングを積み重ねてきたのか軸がぶれない。以前から体が強いイメージはあったが、一皮向けた感じ。ボールに体重が乗っているし、右サイドから切れ込んでアウト気味にかけたシュートを放つなど、試合を通して得点の気配を感じさせた。
先制は川島の振り向きざまのシュートがゴール右隅に決まった。代表選手でもある、たまハッサーズのキーパー佐藤大介もほとんど動けなかった。
振り向きざまでも軸がぶれないので、ボールの芯を外さない。ゴールの方向性もきちんと把握出来ているようだった。
その川村が後半2点目を決め、さらには山川聖立選手がダメ押しの3点目。
つくばは、川村選手ほどではないまでも山川選手も体幹がしっかりしている印象で、魚住監督がチームとして取り組んでいるのかもしれない。
またこのところの日本代表の攻撃的なスタイルが各チームに浸透しているのか、両チームともに攻撃的な姿勢を見てとれた。たまハッサーズは田中章仁選手から黒田智成選手への素晴らしいパスなどもあった。

このところブラインドサッカーはポジショニングの意識が飛躍的に進化しており、現代サッカーのポジヨショナルプレーと相通ずるものもあるかもしれない。

大会は、3-0で勝利したつくばが優勝。MVPは決勝で2得点の川村。

ハーフタイムは東京外国語大学のチアリーディングチームのパフォーマンス。なんで東京外大?と思ったら、大学が競技場のすぐ近くだった。
男女でいっしょに行う珍しいチームのようで、男子が土台になっている分、高さがある。個人的には、膝に黒いサポーターを巻いていた女子メンバーの動きが印象的でした。
ま、それはいいとして、眠かったので行くのやめようかと思ったけど、行って良かった。
有料だけどお金払って観る価値有り。