京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

催事限定!キャベツのしば漬け

2006-08-26 10:59:21 | お漬物の話
 おかげ様で、静岡伊勢丹「日本のうまいもの展」の出店、好調でございます。
 事前に頼んでおいた販売用の棚のサイズが、思ってたのより大きかったらしくて、山積みにして売っているのだそうでございます。ま、山積みは妻!の専売特許。きっと、言うてるほど大したことないんだろうなー。
 いろいろ出張中の話を聞いてますと、催事屋さんたちは、みなそれぞれ商品の積み方(陳列)にこだわりがあるそうです。独自のディテールと申しますのか。うちのお父さんは、少なめで、こざっぱりしてます。某漬物店さんは、レンガ積みのようにして、盛り上げるとか。どこから見ても、美しく見えるように計算したり・・・男の人のこだわりはすごいですね。私の場合は、とにかくぎっしりと詰めて、さらに二段にして、にぎやかーに見せます。結構譲れないものがありまして、半ばケンカになりますねえ。

 さて、話は飛びましたが、今回の催事も、キャベツのしば漬けを販売してます。6月ブログで、くどいほど紹介しましたアレです。当時は、「キャベツと茗荷と胡瓜の初夏しば漬け」という、言いにくい名前のしば漬けでしたが。もはや、初夏ではないので、今回は無しかと思っていたら、出すそうです。「初夏」をぬいて・・・ したたかですなあ。もはや、伸びきった赤紫蘇の「残暑」しば漬けでしょうか。どうなものか? 意外と、酷暑の中耐え抜いた紫蘇の方が、コクが出たりして、美味しかったりするのでしょうか。


 まあ、ひとつ、ポイントがあるとすれば、大原産の茗荷を使っていることですかね。催事限定の長所というのか、少量生産ですので、従業員さんのお宅に生えてたものを頂いて作りました。



 これが、噂の「キャベツと茗荷と胡瓜のしば漬け」です。
 うーん、家庭のもみ漬けとどう違うんだといわれたら、何もいえましぇーん!!!
 
 ところで、妻!は田舎育ちなのですが、茗荷がどんな風に生えてるものなのか、つい最近まで知りませんでした。 
 5年ほど前、広島・備後の祖母宅に言ったときのこと。
「茗荷がよう伸びてのう。草刈の邪魔をして、やれんかったんじゃ。」
「えっ、うちに茗荷が生えとるん? どこどこ?」
「あそこに、いっぱいあるじゃろうが。」
「えっ、どこ?」
「あそこじゃ。」
「えっ、どこ?」
 と、問答を繰り返しまして、目の前にあった、(グラジオラスの葉っぱみたいな)草むらが、茗荷であったことを知りました。
 妙に感動。知らなかったー。だって、パックでしか、見たことなかったんだもん。30年以上生きてても、まだまだ知らないことが多いですね!はい。