前投稿「わが故郷の広島城 パート1」からの続きです。
天守閣東側に連なる石垣群の上を散策した後、天守閣に上がってみました。
天守閣は、鉄筋コンクリート造りになっており、内部は資料館になってます。
お城や藩・郷土の歴史などが展示してあります。
子連れですので、飽きない程度にさらさらっと見学し、最上階へ・・・
落ちないように柵がしてあり、360度眼下を見渡すことが出来ます。
(通ってきた、本丸北東方面) 天守閣からは、東向きになります。
縮景園や広島駅・東照宮のある二葉山があります。
北側小天守跡の土台があり、北東角にかけて、石垣が続いています。
(本丸西側方面) 天守閣からは南向き
南小天守台・護国神社・遠くに二の丸が見えます。
爆心地は、南西あたりになると思います。
遠くに広島湾・宮島の弥山が、見えます。
(天守閣から北方面)
お堀のすぐ北側に、県立基町高校
写真中央の後ろの、プリンみたいな山・・・武田山
安芸の守護・武田氏の本拠地であった銀山城がありました。
毛利元就・・・厳島の戦いの前哨戦として、銀山城を攻略し、支配下としたそうです。
ちなみに、写真には入りきりませんでしたが
写真のちょうど右中央あたりに、
毛利輝元御一行が築城地を選定するために登ったという見立山(牛田山)があります。
武田山では不便だったために、交通の便の良い、太田川の下流域を選んだそうです。
天守閣を出た後は、南側小天守に連なる石垣の観察をしました。
この、本丸西側部分においても、前投稿での東側部分のように、二重の砦が築かれていたようです。
内堀(西方向) ← こんな感じ(奥に天守閣)
その石垣群の途中・・・
元からそうだったのか、近年便宜的に作られたものなのか、分かりませんが、
お堀に下りていく階段があり、
その石垣の途切れた部分が、むき出しになっていました。
これは、意図的?
どうして、代表的観光地のメインルート部分が、こんなにむき出しなのか?
やっぱり意図的に見せているのでしょうか?
個人的には、石積みの構造が見て取れるので、残しておいてほしい部分であるが・・・
過去の水害か原爆の際に破壊された部分に、遊歩道(お堀沿いに歩くための)を設置した、
というのが、正しい解釈か?
勝手な想像にすぎませんが・・・こういう遊びのある部分が大好きですね~
時間があるので、天守閣の周りをぐるりと歩くことにしました。
ドングリが沢山落ちていたので、長女を誘導するのに便利でした。
そうでないと、お母さんのワガママ全開になってしまいますからね
↑ ↑
北西角 南西角
↑ 北西角 ・・・石落としがあります。
↑
北東角 奥に、本丸北側石垣群(勝手に命名)
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東側小天守との接続部分 北東角 北西角
↑ 小天守の北東角
本丸北側のお堀沿いをしばらく歩き、振り向くと・・・
ナイスビュー
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小天守・北東角
天守閣の北東角
本丸北側石垣群のナイスビュ~ とくとご覧あれ
毛利輝元築城当時の、野面積みだそうです。
近江穴太衆を連れ立っての築城だったそうですが、それほどコッテコテの穴太積みは見受けられません。
←東方面 →西方面(天守閣) ↓ 内堀(本丸北側)
そして、この石垣群・・・
東方面に歩いていくと、お堀の東側畔の手前で、石組みの状態が一変します。
↑ もひとつ前の石垣と比較してもらうと、よく分かりますが・・・
ひとつ前の写真の石垣が、あまり成形してなくて、優しくて素朴な印象なのに対し、
こちらは、かなり人工的でシャープな印象であるのが分かります。
「打ち込みハギ」・・・こちらは、福島正則治世時に改修された石垣だそうです。
そ~です
噂の、幕府の怒りを買って改易する羽目になったという、不吉?な石垣です。
幕府に無許可で石垣の改修をしたから…っていう、アレです。
ど~も、よくよく聞いてみると、ほんと言いがかりっぽい話で、
ある年の水害で、ここの石垣が崩れてしまったから、改修・・・
(ちゃんと改修届を出したんだけど、途中で握りつぶされてたとかいう説もあるらしい)
幕府に注意を受けて、石垣を元通り崩したら、許してやる、と言われたんだけど、
それをしなかったから、罰として改易になってしまったらしいです。
とっても不運だ。
広島は、住んでたらよくわかるんですが、(発達した現代でさえ)水害や高潮被害の多い土地。
それなのに、まともに改修が出来ないようでは、ほんま不便でたまりませんね。
よくよく江戸時代とは窮屈な時代だったんですね。
石垣横の大きい木 ・・・あの辺から、野面積み~打ち込みハギに変わってます。
「ごめんなさい、私のせいで・・・」 てとこですかね。
ここも、説明書き何にもなし、ですが、かなり重要なポイントです。
不自然に崩れているので、すぐに分かります。.
本丸北東角です。
しかし、まあ、天守閣以外、ほとんど何の看板もないお城でしたね。
人様のブログで勉強するしかありませんね。
下記のPDFパンフレットは、石垣の貴重な資料となりました。
ぜひご覧ください。
www.rijo-castle.jp/rijo/pdf/sirouya26.pdf.
中国地方石垣百選に選ばれてるのだそうです。
(石垣を讃える会という団体があるそうです)
ぜひ制覇してみたい!
良い目標が出来ました