今週火曜からが、2007年の活動の本格スタートという感じでしたね。首都圏では、子供たちの学校も始まっています。そんな中、話しはいよいよ夏祭り本番に進んでいきます。
【リポート12.夏祭り本番】
テントなどの設営も無事終えて、夏祭り会場らしくなった公園から、腹ごしらえと休憩にひとまず帰宅します。昼飯をテキトーに食べて昼寝をしようと思いますが、寝過ごしてしまった場合に備え、キャベツ刻みを先にしておくことにします。
「たんざく切りで」とか言われたのですが、たんざく切って知らず、結構細かく刻んでしまいました。どうせ焼くのはぼくだから、まあいいっか。それにしてもキャベツ3個分刻むのは、結構しんどい。これが全部千切りだったら、完全に音をあげていますね。てなことを思いながら、昼寝zzz…。目覚めたのは、午後2時過ぎ。4時の集合時間にはまだ時間があったのですが、家でぼーっとしていても何なので、3時過ぎには会場に向かうことにしました。
どんないでたちで会場に向かうべきかは、少し考えました。結果は、上は焼きソバのソースなんかで汚れても困るので、黒いTシャツに。下は、朝からの作業でも着用していた、カーキ色の半ズボン。この時期にしてはさほど暑くはないとはいえ、やはり動き廻ると汗をかくので、頭にタオルを後ろ縛りにしてかぶる海賊スタイル。替えのタオルもしっかりポケットに。足元はスニーカー用ソックスにスニーカー。結局見栄え的に朝と違うのは、Tシャツが黒になっただけの変化でしたが…。
とにもかくにも刻んだキャベツをたずさえて、イザ出陣。公園についてみると、焼きソバの出店には、集合時間までまだ間がありながら、全員すでに揃っていて、ぼくが最後だったよう。みなさん、何となく気分が高揚している様子です。ちなみにぼくが刻んだキャベツは1番細かくて、たんざく切りとは、結構大きめの刻み方のようです。
聞くと、豚肉を公民館でゆでている最中だそう。出店のテーブルにも着々と折や割り箸など、必要物が揃えられつつあるところでした。焼きカタをおおせつかったぼくはアセッタ気分で、すでに待機されていたヤクルトの栗山似さんと、鉄板をあっためるため、早速プロパンガスに火をつけることに取りかかりました。
点火のため焼きソバ焼き用の鉄板を一旦よけますが、これが結構重い。現れたバーナーは、棒状になっていて、ガスを噴出させながら点火していきました。しかし、周囲はまだ明るく、ついたかどうか火が見えません。掌を寄せて、熱さで着火を確認いたしました。そうして鉄板をもとに戻しましたが、大きさと厚みからいって、鉄板自体を熱するのにも、相当時間を要しそうです。
ぼくと栗山似さんは、2人とも屋台での鉄板による焼きソバ焼きは初めて。初めてなりにやはり怖かったのは、焦げて焼きにくく、売り物にならないことでした。そこでここは、鉄板を十分熱することが最善策であろうと、焦らず気長に待つことに。いつぞやキャンプでバーベキュー奉行の方がやっていた、水をのせると瞬時に鉄板上で玉になる、という状態を目標に、それまでひたすら耐えることにいたしました。
売り出し開始は6時。それまでに試し焼きをし、その後は50折ほど、他の自治会の方に配る分を焼く必要があると、言われております。また、売り出し開始までには、売るためのある程度のストックを、たぶん20や30折は、しておかなければいけないでしょう。時刻はまもなく4時を廻ったところ。近所の子供達は待ちきれずに、大勢会場内の公園ではしゃぎまわっています。
焼きソバの具材は、ソバの玉が袋からだされ、肉もある程度の量がゆであがり、ゆで汁も、ソースもそばに置かれています。青のりや紅生姜もタッパウエアにあけられ、後はいかにも焼きソバが焼かれるのを待つだけという雰囲気です。焼きソバ店のバックヤードを取りしきる、A丁目自治会の会長の奥さんが、「そろそろどうですかね?事前配布の分も焼かなくてはいけないし…」と、ぼくと栗山似さんに、何気にプレッシャーをかけたりします。
ぼくは、水を手につけて鉄板上にたらしてみますが、まだ玉になるどころか、へなっと広がって蒸発にも時間がかかるという程度にしか焼けていません。「ここはがまんして、鉄板が十分焼けるのを待ちましょう」と、ソワソワと鉄板の周りをうろつくみんなを押し留め、ひたすた鉄板を眺めている状態を維持するのは、なかなかに難題でありました。
そうやって周囲の有言無言の圧力に耐え、点火から30分以上たって、ようやく目指す水滴ができるほどに鉄板が焼けました。鉄板を十分焼くことにかたくなにこだわった成り行き上、最初の試し焼きはぼくが焼くことに。鉄板に油を注ぎ、キャベツの芯で油を前面に伸ばします。そのうえで、ソバを5玉ほど乗せ、焼きソバというからにはまずソバを焼かなくてはと、この状態でしばらく待つかたわら、キャベツと肉を乗せ、炒めます。
ソバの鉄板側が焼けてきたかなと思う頃、両手で握ったへらでそばをひっくり返し、ちょっと間を置いて、肉汁をかけ、炒めたキャベツや豚肉と混ぜよく蒸すことも心がけつつ、ソースを加えていきます。けっこうわずかな量のソースで、焼きソバはソース色に染まったので、ここからはよく鉄板上でかき混ぜつつ、全体を焼くことに専念。
いい感じで水分も飛んだころ、栗山似さんが「これに移してバックヤードに折詰めをお願いしましょう」と、中を洗った大きな発泡スチロールの四角いケースを差し出してくれました。焼きソバ全体をこのケースに移し、最初の試し焼きは終了。焼きカスなどをきれいにして、ぼくは第2弾の5玉に取りかかり始めました。 ところが間もなく後ろから、「味が薄いですうー」というアラームが鳴らされました。第1段のソバをつまんで食べてみると、なるほど薄味。色がそれらしくなったところでソースを止めたのがあだとなったようで、2回目からは倍の量のソースをふることにしました。試食の結果焼き加減は良いと思われたので、1回目と同じ工程で、今度はソースを倍にして焼きました。
これについてはみんなから合格点をもらったので、次回以降のソースはそばにあったカップ1杯フルにと、量を固定することにしました。これは暗くなるにつれ、ソバの色でソースの加減を判断するのは難しくなるため、とても良い判断でした。それにつけても5玉を1回分として、2回焼いただけで相当腕が疲れ、3回目は栗山似さんに代わっていただくことにしました。
栗山似さんは、ぼくのやり方の見よう見真似で3回目を焼き、特に問題は起きなかったので、このやり方が定着することになりました。4回目も栗山似さんが焼き終えた頃、焼きソバ担当の比較的若めの奥さんの旦那(以降若旦那)が到着。「ぼくも焼きますが、焼き方教えて!」と言うので、5回目はぼくが焼いて、栗山似さんが具材を投入し、最後はバックにわたすケースを差し出すといった具合に役割分担しながら、「ひとまずこんなんでやってます」と説明しました。
これにより自然と、焼くにあたっては焼く係りと、工程に沿って具材を投入する係りと、2人1組でやる役割分担ができたわけです。しかし、若旦那を加えても焼き手は3人。2人で焼いている間、休憩できるのは1人という状況です。時刻は夕刻5時をだいぶ過ぎたとこ。終了の夜9時まで焼きつづけるとして、あと4時間中、1/3しか休憩できないのでは、焼いてみてその大変さを実感した身として、「相当しんどいな…」と、思わざるおえませんでした。
-----
次回「リポート13.夏祭りの夜」に、つづく。夢中になればなるほど、イベントごとは楽しいものですね…。
【リポート12.夏祭り本番】
テントなどの設営も無事終えて、夏祭り会場らしくなった公園から、腹ごしらえと休憩にひとまず帰宅します。昼飯をテキトーに食べて昼寝をしようと思いますが、寝過ごしてしまった場合に備え、キャベツ刻みを先にしておくことにします。
「たんざく切りで」とか言われたのですが、たんざく切って知らず、結構細かく刻んでしまいました。どうせ焼くのはぼくだから、まあいいっか。それにしてもキャベツ3個分刻むのは、結構しんどい。これが全部千切りだったら、完全に音をあげていますね。てなことを思いながら、昼寝zzz…。目覚めたのは、午後2時過ぎ。4時の集合時間にはまだ時間があったのですが、家でぼーっとしていても何なので、3時過ぎには会場に向かうことにしました。
どんないでたちで会場に向かうべきかは、少し考えました。結果は、上は焼きソバのソースなんかで汚れても困るので、黒いTシャツに。下は、朝からの作業でも着用していた、カーキ色の半ズボン。この時期にしてはさほど暑くはないとはいえ、やはり動き廻ると汗をかくので、頭にタオルを後ろ縛りにしてかぶる海賊スタイル。替えのタオルもしっかりポケットに。足元はスニーカー用ソックスにスニーカー。結局見栄え的に朝と違うのは、Tシャツが黒になっただけの変化でしたが…。
とにもかくにも刻んだキャベツをたずさえて、イザ出陣。公園についてみると、焼きソバの出店には、集合時間までまだ間がありながら、全員すでに揃っていて、ぼくが最後だったよう。みなさん、何となく気分が高揚している様子です。ちなみにぼくが刻んだキャベツは1番細かくて、たんざく切りとは、結構大きめの刻み方のようです。
聞くと、豚肉を公民館でゆでている最中だそう。出店のテーブルにも着々と折や割り箸など、必要物が揃えられつつあるところでした。焼きカタをおおせつかったぼくはアセッタ気分で、すでに待機されていたヤクルトの栗山似さんと、鉄板をあっためるため、早速プロパンガスに火をつけることに取りかかりました。
点火のため焼きソバ焼き用の鉄板を一旦よけますが、これが結構重い。現れたバーナーは、棒状になっていて、ガスを噴出させながら点火していきました。しかし、周囲はまだ明るく、ついたかどうか火が見えません。掌を寄せて、熱さで着火を確認いたしました。そうして鉄板をもとに戻しましたが、大きさと厚みからいって、鉄板自体を熱するのにも、相当時間を要しそうです。
ぼくと栗山似さんは、2人とも屋台での鉄板による焼きソバ焼きは初めて。初めてなりにやはり怖かったのは、焦げて焼きにくく、売り物にならないことでした。そこでここは、鉄板を十分熱することが最善策であろうと、焦らず気長に待つことに。いつぞやキャンプでバーベキュー奉行の方がやっていた、水をのせると瞬時に鉄板上で玉になる、という状態を目標に、それまでひたすら耐えることにいたしました。
売り出し開始は6時。それまでに試し焼きをし、その後は50折ほど、他の自治会の方に配る分を焼く必要があると、言われております。また、売り出し開始までには、売るためのある程度のストックを、たぶん20や30折は、しておかなければいけないでしょう。時刻はまもなく4時を廻ったところ。近所の子供達は待ちきれずに、大勢会場内の公園ではしゃぎまわっています。
焼きソバの具材は、ソバの玉が袋からだされ、肉もある程度の量がゆであがり、ゆで汁も、ソースもそばに置かれています。青のりや紅生姜もタッパウエアにあけられ、後はいかにも焼きソバが焼かれるのを待つだけという雰囲気です。焼きソバ店のバックヤードを取りしきる、A丁目自治会の会長の奥さんが、「そろそろどうですかね?事前配布の分も焼かなくてはいけないし…」と、ぼくと栗山似さんに、何気にプレッシャーをかけたりします。
ぼくは、水を手につけて鉄板上にたらしてみますが、まだ玉になるどころか、へなっと広がって蒸発にも時間がかかるという程度にしか焼けていません。「ここはがまんして、鉄板が十分焼けるのを待ちましょう」と、ソワソワと鉄板の周りをうろつくみんなを押し留め、ひたすた鉄板を眺めている状態を維持するのは、なかなかに難題でありました。
そうやって周囲の有言無言の圧力に耐え、点火から30分以上たって、ようやく目指す水滴ができるほどに鉄板が焼けました。鉄板を十分焼くことにかたくなにこだわった成り行き上、最初の試し焼きはぼくが焼くことに。鉄板に油を注ぎ、キャベツの芯で油を前面に伸ばします。そのうえで、ソバを5玉ほど乗せ、焼きソバというからにはまずソバを焼かなくてはと、この状態でしばらく待つかたわら、キャベツと肉を乗せ、炒めます。
ソバの鉄板側が焼けてきたかなと思う頃、両手で握ったへらでそばをひっくり返し、ちょっと間を置いて、肉汁をかけ、炒めたキャベツや豚肉と混ぜよく蒸すことも心がけつつ、ソースを加えていきます。けっこうわずかな量のソースで、焼きソバはソース色に染まったので、ここからはよく鉄板上でかき混ぜつつ、全体を焼くことに専念。
いい感じで水分も飛んだころ、栗山似さんが「これに移してバックヤードに折詰めをお願いしましょう」と、中を洗った大きな発泡スチロールの四角いケースを差し出してくれました。焼きソバ全体をこのケースに移し、最初の試し焼きは終了。焼きカスなどをきれいにして、ぼくは第2弾の5玉に取りかかり始めました。 ところが間もなく後ろから、「味が薄いですうー」というアラームが鳴らされました。第1段のソバをつまんで食べてみると、なるほど薄味。色がそれらしくなったところでソースを止めたのがあだとなったようで、2回目からは倍の量のソースをふることにしました。試食の結果焼き加減は良いと思われたので、1回目と同じ工程で、今度はソースを倍にして焼きました。
これについてはみんなから合格点をもらったので、次回以降のソースはそばにあったカップ1杯フルにと、量を固定することにしました。これは暗くなるにつれ、ソバの色でソースの加減を判断するのは難しくなるため、とても良い判断でした。それにつけても5玉を1回分として、2回焼いただけで相当腕が疲れ、3回目は栗山似さんに代わっていただくことにしました。
栗山似さんは、ぼくのやり方の見よう見真似で3回目を焼き、特に問題は起きなかったので、このやり方が定着することになりました。4回目も栗山似さんが焼き終えた頃、焼きソバ担当の比較的若めの奥さんの旦那(以降若旦那)が到着。「ぼくも焼きますが、焼き方教えて!」と言うので、5回目はぼくが焼いて、栗山似さんが具材を投入し、最後はバックにわたすケースを差し出すといった具合に役割分担しながら、「ひとまずこんなんでやってます」と説明しました。
これにより自然と、焼くにあたっては焼く係りと、工程に沿って具材を投入する係りと、2人1組でやる役割分担ができたわけです。しかし、若旦那を加えても焼き手は3人。2人で焼いている間、休憩できるのは1人という状況です。時刻は夕刻5時をだいぶ過ぎたとこ。終了の夜9時まで焼きつづけるとして、あと4時間中、1/3しか休憩できないのでは、焼いてみてその大変さを実感した身として、「相当しんどいな…」と、思わざるおえませんでした。
-----
次回「リポート13.夏祭りの夜」に、つづく。夢中になればなるほど、イベントごとは楽しいものですね…。