ぷちりぽ.その170【生涯2勝目】
今の家に引っ越す前に住んでいた町の、ソフトボールチームに今でも所属しています。春から11月の秋にかけてのシーズン中のほぼ毎週末、練習か大会かで通ってやっています。ぼくは学生時代野球部だったことはなく、野球部出身者が多い中で、相当ヘタクソな方なわけです。でも草ソフトなんで、監督等チームの人は人数確保が最優先ということもあり、こんなぼくにもキチンと出番をつくる配慮をしてくれます。そんなこともあり、引越し前のチームで続けられているのです。
先日は、チームの4番目のピッチャーとしての役割をつくってもらい、登板させてもらいました。最初は練習試合だったのですが、ここではボコボコに打たれました。でもファーボールが多くなかったことを評価してもらい、次は町のリーグ戦公式試合に登板させてもらいました。もちろん、いつも比較的優位に試合をしている、打力があまり強くないチームが相手の時です。エースはこの日不都合、2番目も肩の調子が良くない。3番目も怪我で参加できないという、事情もありました。
この試合でぼくは、完投勝利を納めました。5回の表裏を戦い11対3のスコア。与えたヒットは7安打で、ファーボールは3つだったとのこと。試合終了後、初勝ち投手の祝勝会をやろうと誘われましたが、車で行ったので応じられませんでした。家に帰る運転中、しみじみと喜びが沸き、とても高揚した気分になりました。たかだか草ソフトの勝利投手1回に、こんなに嬉しい感情が沸いたのはなぜか? と考えてみました。以下がその理由と思われます。
・そもそも多くの男の子の夢の順番は、まずはプロ野球選手です。
・で、野球を始めて最初にあこがれるのはピッチャーが多い。
・ぼくもご他聞に漏れず、小学校低学年の時にはそんな夢を持って臨んだ。
・しかし、確か小学校3年ぐらいの早々にその夢は破れた(ボコボコに打たれたり、ファーボールばかりだったり)。
・その後は自分の野球の才能に見切りつけつつ、学校内の地域対抗とか、クラス対抗野球のレベルでは登板。
・弱小チームではピッチャーをやれるが、投げてもほとんど負ける。
・確か中学校の校内クラス対抗球技大会で、投げる奴がいなく投手をやった1回戦で投げ、1勝したのが唯一の勝利投手。
(投手ではない、野手としては結構色んな試合で勝っていたとは思う)
・大学以降は野球の類は一切やらず、その後数十年を経て、ソフトではあるが今回が投手として生涯で2勝目。
どうです。ここまで堀下げると、至福の喜びに至った理由に共感いただける男性も案外多いのでは?
<今回のあと何勝?>
草ソフトを引退するまで、あと何回勝利投手になれるだろう? 2桁は無理だろうな…。