おじいちゃんの小さな疑問集(旧:おもりぽ)

「おじいちゃんがふと抱いた小さな疑問」を、載せさせていただきます。答えや共感や異論があればぜひコメントを!

片田舎町内会リポート.14

2007年02月11日 | Weblog
 元アメリカ副大統領、ゴアさんの「不都合な真実」が話題になっています。ゴアさんといえばぼくは、ブッシュさんと大統領選挙が接戦で、なかなか結果が出なかったことを思い出します。その時どちらに転ぶかが、歴史の分岐点になるような気がして、ニュースを眺めていた記憶が強いからです。アメリカの有権者は、ブッシュさんを選択した結果となった。そして、今日のアメリカ、アフガン、イラクなどの姿がある…。世界規模から、町内規模の話しに戻ります。

【リポート14.夏祭片付けと秋の行事】
 夏祭りを終えた翌日曜の朝は、さっそく後片付けです。前にも書きましたが、以前の夏祭り期間は2日間だったそう。その場合は、一体いつ撤収をしていたのでしょう? とにもかくにも、収納してある物を出すよりも、出したものを収納する方が、はるかに手間がかかるのが世の常です。

 公民館のどこに一体、、こんなにたくさんの物が収納されていたと思うほど、さまざまなものを搬出して、祭り会場である公園で組み上げ、設置したのです。だからさぞかし収納には時間がかかるだろうと、嫌々ながらの覚悟をしつつ、公園に出向きます。昨夜味わった充実感は、1晩寝てすっかり忘れて。

 しかし実際やってみると、搬出&組み上げ設置時と、同じぐらいの所用時間で終了した気がします。構築より解体の方が時間を要しないことが、搬出より収納の方が時間を要すことと、相殺されたのでしょう。この日も、大学生や高校生と思われる男の子達が手伝いにきていて、つくづくこの辺りの子供達は、親の言うことを聞いて、エライなと感心させられます。

 ぼくらの班が使った焼きソバ用の鉄板やバーナーはどこに収容されていたのかと思ったら、公園の片隅にあるプレハブの物置に、小年野球用の野球用具などと一緒に格納されました。思わぬ物が、思わぬところにあるものですね。そんなこんなで昼よりだいぶ前には、撤収も終了。山車の解体と収納は、担当の役員さんたちにより、午後実施される様子でした。ぼくを含め大半の人は、夏祭りについてはこれでお役ご免で、解散となったわけです。

 夏祭りを終えると、秋、冬に向けて行事的にはポツリ、ポツリとある状況で、さほど大きなイベントはもうありません。

●8月: 第4回役員会
 春の歩こう会と、夏祭りの反省がテーマ。次に活かすための夏までのイベントごとの反省会です。焼きそソバチームは、もう1つ鉄板を用意し、焼きカタも増やさないと、なかなか大変であることを反省として申告しました。

●9月: 第5回役員会
 10月はじめにある住民大運動会の、役割分担決めがテーマ。住民大運動会で、あけぼのA丁目は、綱引きや、玉入れの選手を何人か出すとともに、豚汁を運動会会場で作って振舞うんだそうです。班長の役割は、豚汁用の具材を買って刻んでおき、運動会当日の朝、公民館に届けるという役割。材料等を運動会場に運び、そこで作り、振舞うのは役員の仕事ということで、班長は材料を朝届けてお仕事終了ということでした。

 誰が、何を買うとか、支払いをどうするとか、なかなか話しあいが進みません。この日はぼくは午後に用事があったため、気が急いていました。で、とうとう役割分担について口を出してしまいました。必要物リストに沿って、班番号が若い順に割り当て、各自が割り当てられた材料を立替で購入し、自治会名で領収書をもらっておく。運動会当日刻んだ材料を公民館に届け、その際に今日決めた会計担当に領収書と引き換えに、立替たお金をもらう。

 そんな段取りを、みんなの合意を得て、さっさと決めてしまいました。来年度役員の重責につかないよう、じっとおとなしくしているという戒律を、破ってしまうことになったわけです。ちなみにぼくは、人参8本を購入し、銀杏切りにして当日届けるという担当になりました。

●10月はじめ: 町民運動会
 先に紹介した役割分担どおり、前日人参を購入。翌日朝に皮をむいて銀杏切りにし、公民館に届けました。住民大運動会場には行ってないので、運動会の様子はどんなだったかは、まったく解りません。

●10月おわり: あけぼの東区防災訓練
 昨年は参加者が少なく、忙しいところ訓練指導に来てくれた消防所の方々に気の毒だったということで、今年は役員と班長は全員出席の声がかかりました。参加者全員が、はやりのAED(自動体外式除細動器)を使わせてもらい、なかなかに収穫のある訓練でした。ホントにこんなことになったら、落ち着いて使えるか?については、別にして…。

 この時、参加していた元ヤクルトスワローズ栗山似さんから、「例年、役員の役職はくじ引きで決めるらしい」ということを、立ち話で聞きました。くじ引きであっても、油断はいけない。この前のように、役割分担を仕切っちゃうようなことは厳禁と、あらためて自分を戒めるぼくでありました。

●11月なか:クリーン運動
 春にやった、総出の町内の清掃と、粗大ゴミの収集の秋バージョンです。春の時のように、各班で使うゴミ袋が、なかなか班長である我が家に届かないな?と思ってました。前日になっても届かないので、衛生役員の方に電話で聞いてみました。すると、「春に配った袋を、春と秋で使ってもらうことになっている」とのお返事。どおりで春の時、余ってしまうほどあったわけです…。

 でも今更そう知っても、使ってしまってもうありません。そう言うと衛生役員さんは、「公民館に予備があるので、出してあげますから公民館で落ちあいましょう」と、親切に言ってくれました。ヨカッタ、ヨカッタ。

 12月、1月は役員会もありません。班長としての仕事は、10月の下半期分の自治会費集金に続き、いくつかの募金ものを集金して廻る仕事がありました。赤い羽根だの、赤十字だのの募金で、「あたしゃ関係ないから」奥さんのいる、会計役員さんに届けることが手間なだけで、集金のコツは以前につかんでいましたので、それほど負担なことではない期間を過ごしました。

 しかし募金ものって、どうして複数箇所から依頼があるんでしょう?しかも資料はどれもエラそうに、各家庭にお願いする期待額とか書いて、集金を迫ってくるような論調です。けれど、それぞれのお金がどこでどのくらい、どう集まって、どう役立っている、というような報告は、いまだにまったくありません。ちゃんと有意義に使われてるんでしょうかね?

 そして、2月に入って久しぶりの役員会がありました。そこでぼくは、前回のブログで冒頭訴えたような、妖怪おばばによる陰謀で、絶体絶命のピンチに陥ってしまったのです!詳しい訴えは次回以降でさせていただきますっ。
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 次回「リポート15.妖怪おばばの陰謀」に、つづく…。まさに恐ろしいのは、妖怪です。こんなところで、被害者になってしまうとは。
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片田舎町内会リポート.13

2007年02月04日 | Weblog
 面リポの追加更新に、大幅な間が空いてしまいました。1月早々から平日の夜のみならず、週末もままならない仕事的な状況が続いているもので…。

 そんな中、本日の日曜日あけぼのA丁目の役員会があり、来年度19年度の新役員を決める会でした。仕事は午後出にさせてもらって何とか出席したぼくですが、大変な事態に陥ってます! 1人、もしくは2人の妖怪おばばの陰謀により、来年度超多忙な役職を押し付けられそうなのですっ!。絶体絶命のピンチなのですが、これについて詳しくは、現在進行中の町内会リポートの話しが、今の2月に追い着いたあかつきに(とっとと追い着かせようと思ってますが)、紹介させていただきますっ。あー妖怪おばば、ホント腹立つ!

【リポート13.夏祭りの夜】
 予想していたとはいえイザ焼き始めると、焼きソバ焼は相当しんどいと実感した頃、若旦那が「鉄板焼きソバの達人と思われる、ぼくの友人(以降、達人)も呼んであります。6時頃には来てくれるはずなのですが…」と、嬉しいお知らせを、ぼくらに告げてくれました。3人で焼き続けるのと4人とでは、エライ違いです。ましてや達人となれば、そのお方にほとんどお任せしたうえに、達人技も伝授してもらえるのではと、希望に胸をふくらませてしまうぼくら…。

 夕刻5時を過ぎると、会場である公園には主に子供達が集まり始め、あちこちの屋台も活気づいてきました。会場周辺を通行止めにしての交通整理も始まった様子で、交通整理係の担当の役員さんも、焼きソバやカキ氷の準備の様子を、覗きに来たりしています。そんな中、小学校2年生ぐらいの男の子が鉄板の前に立ち、「焼きソバ1つ下さい」と、お金を差しだしました。

 「ごめんね、売り出し開始は6時からなんだよ」と言うと、「えーっ。お母さんに、6時までには帰って来なさいって言われてるんだ」と、口をとがらせ不満そうな顔をします。売り出し用のストックがないわけでもないので、ぼくはそばにいた会長の奥さんに顔を向けました。会長の奥さんはそのやりとりを聞いていて、バックヤードの人達に「どうしましょう、他の屋台は売り始めているところもあるようですし、始めちゃいましょうか?」と問いかけました。

 誰も反対する人はなく、この男の子への販売をきっかけに、ぼくらの焼きソバ屋台は売り出しスタートとなりました。時刻は5時半頃です。ストックがあったとはいえ、売り始めてしまうと、あっという間になくなってしまいます。鉄板の前には、列ができ始めてしまいました。ぼくら焼きカタは焦った気持ちで、懸命に焼きソバを焼き続けます。でも、どんなに焦って懸命に焼いても、焼きあげるには一定の時間が必要なため、列は長くなるばかり。

 買う側として、長い行列に加わった経験はあっても、売る側の立場としては経験がありません。ぼくは、おそらくはイライラ眼になっているであろう、並んでいる人と目を合わせないようにしながら、コテを使う腕が痛くなってきても、懸命に焼き続けました。しかし、列は長くなっていくばかりです。

 そうこうしているうち、6時半近くなって達人登場。ぼくらは、焼きカタの立ち位置をそそくさと空け、達人に焼くのをお願いいたしました。達人は何と、大きなMyコテを2本おもむろに取りだします。「これ、合羽橋で探してみつけたんですが、大量に焼くにはやはりこのぐらい大きくないと」と、まずコテ自慢からスタートしました。そして、慣れた手つきで、ソバやキャベツを焼き始めます。その仕草は優雅で、もはや列は長蛇になっているものの、余裕の様子でした。

 しかし、しばらく焼き進めるうち達人から出た台詞は、「こりゃ火が弱くてダメだなあ」というものでした。達人いわく、「このぐらいの火加減では、なかなか効率良くは焼けない。ここは、地道にやっていくしかない」とのこと。長蛇の列については、「そもそも焼きソバは素人開催の催し物の出店では、一番人気があり、列ができるのが通常なので気にする必要はない」とのコメント。そうして、バックヤード部隊から差しだされた缶ビールをゴクゴク飲みながら、2度ほど焼いて裏へ引っ込んでしまいました。

 そうなると達人を呼んだ手前、若旦那が主軸になって、我々あけぼの自治会関係者3人で、懸命に焼きつづけるしかありません。長蛇の列を見ると、どうしても急ぐ気持ちが生じます。結果、焼きソバを乗せじっくり焼く、だし汁をかけ十分に蒸す、2つの工程が短くなりがちです。でも豚肉もゆでてあり、生物があるわけではないのでということもあり、「何だかソバの、油とソースまぶしの豚肉とキャベツ乗せみたいで、申し訳ないなあ」と思いつつ、つい焼き上げを急いでしまうぼくらでした…。

 そんな作業を延々と3人で、1人ずつ交代で休憩しながら続けていきました。ぼくは自分の休憩の際には、他の出店はどんな様子かと、特に焼き鳥店も列にせかされ、苦労しているのではないか?と、視察してみることに。でも、不思議なことに焼き鳥台の前に列はありません。差しいれられたビール片手に、試しに購入して食してみます。食べてみて、列ができない理由が解りました。焼き鳥の出店は、スーパーでできあいの焼き鳥を買って来て、店であっためて売るという戦法でやっていたのでした。

 確かに、仕込みから始めてこの場で1から焼いていたのでは、相当な作業になってしまいます。なるほどと思う一方、何だかズルされたような気もします。焼きソバもその手でやったらどうかとは思いましたが、何せ1折あたり、スーパの惣菜コーナーでの価格より、相当安い値付けで売っているわけで。焼きソバに列ができるのは、その辺にも理由がありそうです。

 とにもかくにも達人は、ウンチクを述べ、ビールや缶チューハイを飲み、気がつくとどこかへ行ってしまいました。夏祭りは景品の抽選会をへ、櫓を囲んでの盆踊と、終盤の盛り上がりに進んでいきます。残された3人は、腕の痛さだるさをビールやチューハイの勢いで吹き飛ばしながら、懸命に焼き続けます。ぼくは目の前の長蛇の列を時折眺め、何も考えない、ただひたすらに焼きソバをつくる鉄板と向き合いながら、疲れたというよりも、何だか奇妙な充実感が沸いてくるのを感じていました。

 酒類を補給しつつの酔いもあるのか、何とも言えない高揚です。ソバ玉は昨年の経験を活かして十分購入していたようで、夏祭り終了の夜9時まで目一杯焼きつづけ、列もなくなり、身内用に数玉焼いたところで我々は役割を終えました。ぼくが味わった充実感というか高揚感といったものは、どうも焼きカタ男性陣3人に共通した感覚のよう。

 栗山似さん、若旦那、ぼくの3人は、強い連帯意識で、声高らかに終了の乾杯をしました。若旦那が、「来年の夏も、この焼きソバ男3人組で焼きましょう!」と、顔を上気させて言います。栗山似さんもぼくも、さすがにそれには同調しませんでしたが、身内用に自分達が焼いたソバをツマミに、ニコニコと、お酒を飲み干すぼくらでありました。
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 次回「リポート14.夏祭片付けと秋の行事」につづく…。行事のピーク夏祭りを終え自治会は、秋冬の行事へと進んでまいります。
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