批判の批判(笑)

ブックマークさせていただいているitijouji1969さんから教えていただいた天木直人さんのメールマガジンの記事に乗っていた、毎日新聞の「ああ政治：衆院選　女性３人熱く語る　選挙後の監視が大事」という、作家・林真理子女史／漫画家・西原理恵子女史／経済評論家・勝間和代女史の座談会の記事。全文はこちらに掲載されているのでお読みいただくとして、以下の部分、なにか気付かないだろうか？

－－もし民主党政権になったら、霞が関と永田町の関係は変わるのでしょうか。
　勝間　民主党次第ですね。頭から敵対したら官僚はサボタージュするでしょうが、官僚だって今がいいとは思っていませんから。総額５兆円の子ども手当を本当に出せたら大したものです。
　林　独身のお金持ちの友人が電話してきて「私たちが払った税金をヤンキー（不良）の子に使われるのは嫌だ。民主党は何を考えているのか」と言っていた。
　西原　子どもが大きくなって年金を払い、高齢者を養うんですよ。ヤンキーが将来刑務所に行けば、もっとお金がかかる（笑い）。人を人とするためには教育と職業が必要。それは国家が何よりも先にやらなければならないこと！　議員の給料払うなら、ヤンキーの教育費に使え。
　－－消費税論議はどうですか？
　勝間　消費税は公平な税だと思います。使えば捕捉される。所得は隠せますから。
　林　消費税というとみんないきり立ちますよね。どの党も言葉を濁している感じ。
　勝間　でも普通の家庭ってせいぜい月３０万円くらいしかお金を使っていない。５％上げたとしても１万５０００円。困窮する家庭にはその分を手当で返せばいいんですよ。日本は税の仕組みが悪くて、どう使われているかが追跡できない。納税者番号を導入し、消費税にはトレース番号を入れて見届けるのが先進国の常識ですが、自民党も民主党も触れなかった。
　林　納税者番号も有権者の反発がすごいですよね。
　勝間　納税者に都合の悪い話ですものね。政治って民度の反映ですから、政治家だけが悪いっていうことはないですよ。
　西原　これだけ自民党の悪口を言ってきて、ずっと自民党が勝ってますもんね。
　勝間　自民党の適当なやり方を好んでいたということです。
　西原　自民党も民主党もやることは同じでしょう。
　林　違わないということはみんな分かっていると思う。

林真理子女史、この部分の最後の一言を除いて、他人を主語にしてしか発言していない。金持ちの友達・みんな・有権者が主語だ。そもそも好きじゃない作家だからそう思うのかもしれないけど、子供の頃から「○○ちゃんが、△△ちゃんのこと××だと言っていた」なんてことを口にする卑怯な子のことが一番嫌いなタイプだったあたしとしては、こういうのを読んで「だからあたし、この人のこと嫌いだったんだ」と確認した気分。人の批判をするのに、主語をどっかから借りてくるのはやめましょうね～、主語が「私」だってことはバレバレですからぁ～、逆効果ですぜぇ～（爆)

唯一の救いは、これまたあまり好きじゃない経済評論家の勝間和代女史が、冷静な前向きな姿勢で意外にまともな発言をしている点だけだ。西原女史については全く知らない人なのでなんともいえないけど、がんばって合いの手を入れておられるご様子。林女史が今回に備えてお勉強してきた様子もうかがえず、感覚だけで後ろ向きな発言を繰り返しているように思える場違い感が際立っている。

笑えたのはここ

－－最後に、有権者へのメッセージをお願いします。
勝間　国民一人一人、あるいは地方が独立して自立できる施策が大事です。自民党が失敗してきたのは集めた金を良きに計らえとばらまいてきたから。私たちもお上のすることを待ってるんじゃなくて、西原さんのように日本なんかいつでも捨てられるという気概がないと。
　林　今回は「人物」を見てほしいですね。自民党の味方をするわけじゃないけれど、何をやってきたのか分からないようなお兄ちゃんやお姉ちゃんが出てきて、老獪（ろうかい）な政治家が消えてしまうことがいいのか。
　西原　年金は少ない、医療費は上がる。政治をあてにするなんてとんでもない！　この先どうやって蓄え、子どもをきちんとした職業に就かせるかを考えるべきです。

林さん、「何をやってきたのか分からないようなお兄ちゃんやお姉ちゃん」は自民党にもわんさといるわけで、「人物」を見ていたらいよいよ自民には投票できなくなるのでは(笑)？「老獪な政治家が消えてしまうことがいいのか」って言われても、そりゃ、いなくなるほうがいいざんしょ。失礼ながら「老獪」という言葉をご存知か？「狡猾で悪賢い」ことなんですけど、マジで悪賢い政治家がお好みか（爆）？あたしは「賢い」政治家がいいですわん。

毎日新聞さま、頼むから、この3人を「女性三人」としてあたかも女性の代表のように扱わないでくださいませ。

ブルーの部分は毎日新聞から拝借しておる