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◇本年度(2024年)の一級建築士試験の問題文と正答表が公表されています。
◇公表された試験問題を参照しながら、設問ごとに解答を、一緒に考えていきたいと思っています!
◇問題文と正答表は、「財団法人建築技術教育普及センター」のホームページをご参照ください。
[No.13] 正答「誤っているものは?・・・4」・・・はて?
1.この設問は、何故、正しいのか?
・建築物の実況によらないで、床の積載荷重として採用する数値は、令85条1項の表に規定している。
・また、同2項の表において、柱の支える床の数に応じて、数値を減じる措置の規定がある。
・設問の場合、表より、積載荷重を減じる数値は「0.95」となる。
・教室の柱の構造計算をする場合の積算荷重は、表(3)項(ろ)欄より「2,100 N/㎡」である。
・従って、「2,100×0.95=1,995 N/㎡」となり、設問は正しい。
2.この設問は、何故、正しいのか?
・木材の繊維方向の許容応力度は、令89条に規定している。
・令89条の表の下欄において、引張りの大臣が定める基準強度は「Ft」と規定している。
・令89条の表において、引張りの長期許容応力度は「1.1Ft/3」である。
・従って、設問の記述は、正しい。
3.この設問は、何故、正しいのか?
・ステンレス鋼の材料強度は、令96条に規定している。
・鋼材等の種類・品質に応じて国土交通大臣が定める基準強度は、令90条1項表の下欄に「F」と規定。
・従って、引張りの材料強度を国土交通大臣が定める基準強度と同じ数値としている条文は、正しい。
4.この設問は、何故、誤っているのか?
・鋼材の突合せ溶接における、溶接継目ののど断面に対する許容応力度は、令92条に規定している。
・令92条の表に基づき、設問の数値は、長期の許容応力度である。
・短期の許容応力度に関しては、表記載のそれぞれの数値の1.5倍と規定している。
・また、同表下欄において、Fは国土交通大臣が定める基準強度と規定している。
・従って、短期は「(1/1.5√3)×1.5」となり、「基準強度の1/√3」が正しく、設問の記述は、誤り。
2024年10月17日 by SHRS(シュルズ) 一級建築士、建築基準適合判定資格者
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