再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

「ハイコンセプト」(ダニエル・ピンク著)のお薦め

2007-09-10 10:54:59 | 読書感想
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2006-05-08

日本訳本の副題は、「新しいことを考え出す人の時代 - 富を約束する6つの感性の磨き方」。訳者は、あの大前研一氏である。

本書はアメリカでは、発売と同時にビジネス部門で評判になっているらしく、第三の波としてアルビン・トフラーが紹介した「情報化社会」の次に来る「第四の波」として、ビジネスパーソン必読の新しい生き方を紹介している。

著者のダニエル・ピンク氏は、前著「フリーエージェント社会の到来」でも、新しい働き方(フリーエージェント)の時代の到来を予言しており、私も個人的にはまったく賛同でき、かつ今後のビジネスマン人生において、ぜひとも実践してみたいと思っている考え方でもある。

また、同書では、「新しいことを考え出す人」になるために、「デザイン」「物語」「全体の調和」「共感」「遊び心」「生きがい」「6つの感性」を磨くべきだと提言しているが、そのこと自体にはまったく違和感なく賛同できるが、その6つの感性についての本書での論述には、若干物足りなさも感じた。

むしろ、われわれ日本人の方が、これらの感性をより深く持ちうる遺伝的な素質があるのではないかとさえ感じた。

いずれにしても、新しいことに挑戦したいビジネスパーソンは、一度目を通しても損はしない書籍であろう。


「フューチャリスト宣言」を読んで

2007-05-21 08:33:53 | 読書感想

フューチャリスト宣言

フューチャリスト宣言

梅田望夫氏と茂木健一郎氏の対談が中心の本。両氏とも1960年代初頭の生まれで、私より5から6歳若い世代だ。

梅田氏は、「ウェブ進化論」でネット社会への深い洞察力の持ち主で、ブログなどによる彼独自の主張も大変勉強になる。

茂木氏は、NHKの人気番組「プロフェッショナル」のメインキャスターとしても活躍中の脳科学者である。とつとつとした司会ぶりには、好感が持て、毎週録画して週末にゆっくり見るのを楽しみにしている。

両氏ともネット社会に対する底抜けに明るい「楽観論」に立脚しており、そのことは、新しいものに対する日本社会に最も必要な資質だ。

否定から入っても何も生まれない。まず受容することからこそ、新しい何かが生まれる。

茂木氏の主張する「偶有性」という概念の重要性には、ベンチャー企業経営の経験からも、まったく賛意を表したい。

現状をなんとか打破したいと格闘している人達には、大いなる勇気を得ることのできる必読の書ではないかと思う。


「本能寺」三部作を読み終えて!

2007-05-06 07:46:40 | 読書感想

GWの読書として、「明智左馬助の恋」(加藤廣著・日本経済新聞出版社)を読みました。

この作品は、同じ著者による「信長の棺」「秀吉の枷」に続く、「本能寺の変」をテーマとした三部作の完結編です。前二作もおもしろくて一気に読み終えましたが、三作目もまたまたおもしろく、わくわくしながら寝るのも惜しんで読み終えました。

著者の加藤氏は、現在77歳。普通のビジネスマン人生を終えられた後、作家としてデビューされた方です。氏の作品がなぜおもしろいか?おそらくその巧みなストーリー展開の裏の膨大な史実調査があってのことだとうと、勝手に想像しています。

そのエネルギーがどこから来るのか?何が著者を突き動かしているのか?

いずれにしても、敬服すべき方であることに間違いないでしょう。ぜひとも、一度お会いし、直接お話してみたいものです。

明智左馬助の恋 明智左馬助の恋
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2007-04-21