再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

今後の読書の新しい目標

2008-11-23 07:09:02 | 読書感想

最近、なかなか面白い本に出会えておりません。新聞広告などで、おもしろそうだと感じると電車の中から携帯アマゾンで購入したりしておりますが、読んでみると期待はずれが続いております。

ネットでの本購入という便利なスタイルがわざわいしているのでしょうか。やはり、良書との出会いは、じっくりと本屋を徘徊することなのかもしれません。

そんな時、やはりこれも新聞広告から携帯ネットというルートでしたが、「悩む力(姜尚中(カン・ソン・ジュ著))」を手にしました。

この本自体の面白さもさることながら、著者が取り上げている夏目漱石とマックス・ウェーバーという先人の著作について、気づきを得ることができました。

100年前の19世紀から20世紀への変遷と、現在の20世紀から21世紀への流れを「世紀末」として同一視する中で、漱石やウェーバーが抱えていた悩みと現代人が抱えている悩みに共通項を見出すという発想は実におもしろいと思います。

どこか今巷に溢れる本にどこか物足りなさを感じていた自分への答えを出していただいたような、そんな気になりました。

しばしの読書の目標ができたように思います。


夏休みの読書

2008-08-31 07:19:12 | 読書感想

今年の夏休みは、ドタバタしていて、ほんの数日しか取れませんでしたので、数冊の本しか読めませんでした。その中で最もおもしろかった本を紹介します。

父と息子の歩いて語るリーダーシップ(S.A.スローム他著・講談社)

父と息子の歩いて語るリーダーシップ 父と息子の歩いて語るリーダーシップ
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-05-27

私の息子も今年から大学へ通っています。題名に思わず惹かれて買った本でしたが、まだ今の息子と語るには、内容がちょっと高度でした。アメリカ人の経営者親子が語る内容ですが、極めて東洋的な思想に基づいており、日本人である私にもまったく違和感なく入ってくるリーダーシップ論でした。ビジネスの世界のテーマは、万国共通な部分も多いのでしょう。

息子がどういう人生の道を歩むか分かりませんが、もしビジネスの道を歩んだとした10数年後に、この本のような会話ができれば幸せなことだと思います。

果たして、そのような日が来るでしょうか?


最近の面白かった本

2008-05-25 11:40:37 | 読書感想

久しぶりに最近読んで面白かった本を3冊紹介します。

それぞれにまったく違ったジャンルですが、それぞれに大変勉強になりました。私は、通常一度読むと読み返すことをしない人ですが、これらの本はどれも、もう一度、じっくり読もうと思っております。

1.会社は頭から腐る(冨山和彦著・ダイヤモンド社)

2.ウェブ時代・5つの定理(梅田望夫著・文芸春秋)

3.誰も知らない世界と日本のまちがい(松岡正剛著・春秋社)

会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」

会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-07-13

「会社は頭から腐る」は、ご存知の元産業再生機構COOの冨山氏の著作。やはり、企業再生という実体験から出る言葉には、重みとすごみを感じます。冨山氏は自分よりも4歳も若い1960年生まれの経営者ですが、ある年齢を過ぎると、人間、特にビジネスパーソンは、生きた長さではなくて、どれだけの修羅場を潜ってきたのかだなと、正直言って焦燥感を抱きました。経営者としての人間洞察にも、納得いく点が多くありました。

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2008-02-28

「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」と最近立て続けに梅田氏の著作を読んでおり、すっかり梅田ファンになったようです。この方も冨山氏と同様に、自分より4歳若いアントレプレナー。今回の「ウェブ時代・5つの定理」は、前二作とは毛色が違い、スティーブ・ジョブズのようなシリコンバレーのスター起業家達の夢溢れる言葉を、梅田氏が臨場感を持って解説してくれるもの。梅田氏は、いつも自分よりも若い世代へのメッセージとして、自らの著作を位置付けていますが、私も彼の著作からいつも元気をいただいています。俺もまだ若いかな?(独り言・・・)

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2007-12-20

最後の「誰も知らない世界と日本のまちがい」は、こちらは大先輩の松岡正剛先生の著作。こんな世界史の教科書があれば、誰でも歴史が好きになるのではないでしょうか。講義形式を本にまとめたものなので、非常に難しいことも、大変分かりやすく読みやすく、かつ魅力的に語られています。膨大な知識と見識がなければ、絶対にこんな講義はできないだろうなと感銘を受けました。難しいことをいかにシンプルに説明するか、または説明できるかで、その人の力量が分かるというもので、この点ではビジネスの世界とまったく同じですね。


冬休み中の読書について

2008-01-07 17:18:32 | 読書感想

今年の年末年始休暇は、1228日から16日までと連続10日間の休みを取ることができました。

恒例の実家への帰省のみならず、浅草新春歌舞伎なども見ることができ、有意義な休みでした。

買ったまま放置されていた本も、また新たに購入した本も以下のようなものを読むことができました。

1.中原の虹・第四巻(浅田次郎著・講談社)

2.ウェブ時代をゆく(梅田望夫著・ちくま新書)

3.カーボンリスク(末吉・井田共著、北星堂)

4.死の壁(養老孟司著・新潮新書)

「中原の虹」は、第三巻が出てから間があいており、もう一度、第一巻から読み直したいと思っております。むしろ、蒼穹の昴(上下)から、読み直すと面白みが増すかもしれませんが。浅田ファンとしては、今回も読みごたえのあるものだと満足しております。

中原の虹 第四巻 中原の虹 第四巻
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-11-06

「ウェブ時代をゆく」は、前作の「ウェブ進化論」をさらに進化させたもので、これからのIT社会における生き方が明確に描かれており、息子や娘にもぜひ読んでもらいたい内容でした。もちろん、IT世代ではない私にも、十分に刺激的でしたが、果たしてどこまで実感として理解できているか?しかし、私も著者のIT社会に対する楽観論には、全面的な賛成派です。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2007-11-06

「カーボンリスク」は、2008年のテーマに相応しく、ビジネスマンとしての今後の10年を考える上で、十分に参考になりました。ビジネスのルールが、着実に変わっているということがよく理解できました。米国が急激に政策変更する可能性があるとの警告とも言うべき指摘は、日本の経営者層は謙虚に捉え、今後の経営を変えていくべきだと思います。いつまでも、環境税反対と排出権取引反対だけでは、本当に世界の孤児になってしまうのではないかと心配になります。やはり、しがらみのないエネルギーベンチャーがもっと勃興し、世の中に主張していくべきだと、自らのポジションも確認できました。

カーボンリスク―CO2・地球温暖化で世界のビジネス・ルールが変わる カーボンリスク―CO2・地球温暖化で世界のビジネス・ルールが変わる
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2006-07

最後の「死の壁」は、前作の「ばかの壁」よりも、むしろ養老先生の本音が出ているのはないかと思います。先生のような考え方が、もっと世の中の主流になれば、日本も世界も変わるだろうなと思います。これも、息子と娘にも、ぜひとも読んで欲しい本です。

死の壁 (新潮新書) 死の壁 (新潮新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2004-04-16


最近の読書について!

2007-11-18 09:44:02 | 読書感想

男子の本懐 男子の本懐
価格:¥ 660(税込)
発売日:1983-01

落日燃ゆ (新潮文庫) 落日燃ゆ (新潮文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:1986-11

久しぶりに読書について書きます。

今、某雑誌の紹介で、故城山三郎氏の著作をいくつか同時並行で読んでいます。

城山ワールドとの出会いは、古く学生時代にさかのぼり、渋沢栄一翁の伝記的小説である「雄気堂々(上下)」でした。渋沢氏のようなすごい実業家が先人にいたものだと、ただただ驚いたことを記憶しています。

今回は、「男子の本懐(浜口雄幸・井上準之助)」「落日燃ゆ(広田弘毅)」「もうきみには頼まない(石坂泰三)」「粗にして野だが卑ではない(石田禮助)」を読んでいる。

私自身も50歳を過ぎ、城山作品から学ぶうるものも、学生時代とはまったく違ったものになっていることに、あらためて気づいている。当り前のことかとは思うが。

人生には必ず逆境があり、その苦しい時代の過ごし方こそが重要である。

私自身の今回のテーマは、このことに尽きるようである。

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