再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

「人財」になるために!

2012-08-04 09:34:10 | コラム
前回の本コラムで4つの “じんざい(人材)”類型のことを書いた。

① 人財 ⇒ 自分で考えて自分で成果を上げられる人
② 人材 ⇒ 言われたことなら、自分でやりきれる人
③ 人在 ⇒ 言われたことを言われた通りにやるだけの人
④ 人罪 ⇒ 言われたこともできないのに不満が多い人

そしてその時思ったことは、一部の天才を除いて、普通は誰でもこの4つの「ざい」に心当たりがあるということ。

つまり、誰でも会社が切に求める「人財」にもなり得るし、ちょっとした何かのきっかけで「人罪」と堕すこともありうる。

日々、自分自身の心の中で葛藤をしながら、人は成長をしていくのであり、その自分との闘いを止めた時に、同時に成長も止まってしまう。

例え一人でも部下がいるリーダーであれば、自分自身との葛藤を続けることはもちろんのこと、一人の人間としての部下の成長をどこまで見守れる。

その部下の心の葛藤を理解し、時に温かく、時に厳しく、その成長の加速度を確認しつつ、万一低下していると感じた時には、そっと手を差し伸べる。

では、人が「人財」に少しでも近づくためには、なにか秘訣でもあるのだろうか。

前回紹介したポスターには、人財になるための以下の7つの条件が記されている。

① 明るく、元気なあいさつができる。
② 言われなくても、自分で考え、行動できる。
③ 人がイヤがることでも、進んで取り組める。
④ 常に「どうしたらできるか?」を考える。
⑤ 仕事の納期を、きちんと守ることができる。
⑥ ミスやクレームなどの報告を、すぐにできる。
⑦ 人が見ていなくても、手を抜かずに仕事ができる。

さて、どの項目も決してハードルが高いことではないように思われる。

しかし、すべての局面で、すべての仕事において、すべての人に対して、7つすべてができているかと考えると、これらの何でもないことが意外とできていないことに気づかされるのではないだろうか。

一見、なんでもないことでも、本当に本気でそれを日々徹底し続けること。これは簡単なようで難しいことである。

人間は命ある限り、成長の可能性はある。そして、その成長の可能性をひたすら信じて求め続ける意志の力。

その「意志の力」こそが、一人の人間の中から、誰しも持っている「人財」の面を引き出してくれるのであろう。