総選挙は予想通り、民主党の圧勝となった。これで日本はどう変わるのか?もちろん、今よりも良くなる方向に進むことを切に願いたい。
本格的な政権交代を経験したことのないわれわれには、まだその波及効果が見えていない。おそらくプラス効果のみならず、マイナスの効果も徐々に出てくるであろう。
政策の一貫性の問題が大きなテーマの一つであろう。
外交では継続性を重視しているとしているものの、内政では、補正予算の執行停止など、これから大きな営業が出るかもしれない。
特に、景気低迷の中、国の機能が思考停止になることだけは避けたいものだ。
例えば、今年度の補正予算による諸事業について、民主党は政権交代の実を早くアピールしたいがために、執行を停止するというような暴挙に出る可能性が高い。ほんとうにムダであることが明らかな事業であればやむを得ないが、景気、雇用、地球温暖化対策等に絶対に必要な事業も含まれている。
それらすべてを一括りに停止となれば、国の機能がストップするだけではなく、国に対する信頼性そのものも失われ、結果として政権交代という政治的イベントへの忌避につながる。
民主党はそのあたりも十分に配慮した上で、独自性を出すべきであろう。マスコミ受けだけを狙ったような、あるいはマスコミの非難を回避する目的で、強引なことをやれば、結果として自らの政権基盤を危うくすることになる。
やはり、内政においても、すでにスタートしている事業については、ある程度の継続性が前提とすべきであり、民主党が本当に勝負するのは、過去ではなく現在から未来のことである。
民主党の良識と見識を信じたい。
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