ベムス(BEMS)と言っても、まだ知名度は低い。Building Energy Management Systemの略語でBEMS(ベムス)と言う。
要はビル・施設のエネルギー管理システムのこと。
これもまだ知名度は低いが、今、このBEMSを国を挙げて導入促進している。つまり、国は導入時の補助金を準備して、施設オーナー・管理者・利用者に呼びかけている。
では、ベムスを入れると、施設オーナー、管理者、利用者にどんな良いことがあるのか。
これも一口で言えば、即効的に電気料金が安くなることである。
日本の顧客はこれだけではなかなか信用しない。では、どうやって電気料金が安くなるのか、納得しないと先に進まない。
電気料金低減の原理は極めて単純明快である。
電気料金は基本料金と従量料金の2つから成る。ベムスは、主にこの基本料金を下げるために、電気使用のピーク(kW・デマンド)を抑える役割を果たす。所謂、デマンドコントロールである。
ただベムスの効用は、実はこれだけではない。基本料金の低減は、ほんの一部である。むしろ、ベムスによって、エネルギー使用状況がほぼリアルタイムで「見える化」され、これによって現状の使い方の適性度が判断できる。ムダ・ムラも良く見えるようになる。
通常は、基本料金を決める契約電力にある程度の余裕を持たせているものであり、この裕度をもっと厳しく設定することも簡単にできる。
また、予想もしていないところで電気を使っていたり、いくつかの主要機器を同時に運転し、あえてピーク(デマンド)を高く設定していたり、などなど、実に多くのコスト削減につながる気づきを得ることができる。
これはまさにわが国の誇る現場力の賜物であり、その現場力を十二分に発揮するためにも、「見える化」は必須なのだ。
さらに、もっと中長期的な視点でのベムスの効用がある。この効用が実は最大かもしれない。
今後、日本のエネルギー政策は、原発再稼働がますます難しくなり、さらにある時点までには原発依存をゼロまたは最小化することが進められるであろう。
そうなるとどうなるか?
ますます電気の受給状況は厳しくなり、電力会社の経営を圧迫していく。近い将来、日本の電力会社も欧米並みにもっと木目の細かい時間帯別の料金制度(リアルタイム・プライシング)を導入せざるを得ないだろう。
つまり、30分毎に電力単価が違うということである。当然、昼間のピークは、現状の2~3倍の単価になり、深夜などは今よりももっと安くなるだろう。ピークや深夜以外でももっと細かく単価設定がされる。
そうなると、電気の使い方をもっと賢くすることで、つまり、単価の低い時に多くの仕事をし、高い時にはできるだけ電気の使用を抑えることで、電気料金を大幅にカットするとができる。
そのような対応をできるようにするためには、電気の使用状況をリアルタイムで監視しつつ、適正な設定や制御をしていくことが必須となるだろう。
さらに、この電気を買うこと(買電)のみならず、これからは自ら電気をつくること(発電)、電気を貯めること(蓄電)、電気を売ること(売電)を複合させることで、最も安くまたはCO2を最も出さないようにするには、買・発・蓄・売のバランスをどうとって運用していくか。
このためにも、ベムス(BEMS)は必要不可欠な基本ツールとなるのである。
以上のようなベムスの短期、中長期で見た時の効用を正しく理解したならば、今直ぐにも導入決定をすることに何の躊躇いがあろうか。ましてや、この1年余りには、政府の助成金も用意されているのだ。
われわれのようなエネルギーサービス業を志す者が、もっともっとこのベムス(BEMS)の正しい効用をしっかりとお客様にご理解をいただくき、普及拡大させていく努力をしていくべきであろう。まだまだわれわれサイドの努力が足りない。
そして、その地道な歩みこそが、この国のエネルギー環境の健全かつ効率的な発展につながるものと信じて。
要はビル・施設のエネルギー管理システムのこと。
これもまだ知名度は低いが、今、このBEMSを国を挙げて導入促進している。つまり、国は導入時の補助金を準備して、施設オーナー・管理者・利用者に呼びかけている。
では、ベムスを入れると、施設オーナー、管理者、利用者にどんな良いことがあるのか。
これも一口で言えば、即効的に電気料金が安くなることである。
日本の顧客はこれだけではなかなか信用しない。では、どうやって電気料金が安くなるのか、納得しないと先に進まない。
電気料金低減の原理は極めて単純明快である。
電気料金は基本料金と従量料金の2つから成る。ベムスは、主にこの基本料金を下げるために、電気使用のピーク(kW・デマンド)を抑える役割を果たす。所謂、デマンドコントロールである。
ただベムスの効用は、実はこれだけではない。基本料金の低減は、ほんの一部である。むしろ、ベムスによって、エネルギー使用状況がほぼリアルタイムで「見える化」され、これによって現状の使い方の適性度が判断できる。ムダ・ムラも良く見えるようになる。
通常は、基本料金を決める契約電力にある程度の余裕を持たせているものであり、この裕度をもっと厳しく設定することも簡単にできる。
また、予想もしていないところで電気を使っていたり、いくつかの主要機器を同時に運転し、あえてピーク(デマンド)を高く設定していたり、などなど、実に多くのコスト削減につながる気づきを得ることができる。
これはまさにわが国の誇る現場力の賜物であり、その現場力を十二分に発揮するためにも、「見える化」は必須なのだ。
さらに、もっと中長期的な視点でのベムスの効用がある。この効用が実は最大かもしれない。
今後、日本のエネルギー政策は、原発再稼働がますます難しくなり、さらにある時点までには原発依存をゼロまたは最小化することが進められるであろう。
そうなるとどうなるか?
ますます電気の受給状況は厳しくなり、電力会社の経営を圧迫していく。近い将来、日本の電力会社も欧米並みにもっと木目の細かい時間帯別の料金制度(リアルタイム・プライシング)を導入せざるを得ないだろう。
つまり、30分毎に電力単価が違うということである。当然、昼間のピークは、現状の2~3倍の単価になり、深夜などは今よりももっと安くなるだろう。ピークや深夜以外でももっと細かく単価設定がされる。
そうなると、電気の使い方をもっと賢くすることで、つまり、単価の低い時に多くの仕事をし、高い時にはできるだけ電気の使用を抑えることで、電気料金を大幅にカットするとができる。
そのような対応をできるようにするためには、電気の使用状況をリアルタイムで監視しつつ、適正な設定や制御をしていくことが必須となるだろう。
さらに、この電気を買うこと(買電)のみならず、これからは自ら電気をつくること(発電)、電気を貯めること(蓄電)、電気を売ること(売電)を複合させることで、最も安くまたはCO2を最も出さないようにするには、買・発・蓄・売のバランスをどうとって運用していくか。
このためにも、ベムス(BEMS)は必要不可欠な基本ツールとなるのである。
以上のようなベムスの短期、中長期で見た時の効用を正しく理解したならば、今直ぐにも導入決定をすることに何の躊躇いがあろうか。ましてや、この1年余りには、政府の助成金も用意されているのだ。
われわれのようなエネルギーサービス業を志す者が、もっともっとこのベムス(BEMS)の正しい効用をしっかりとお客様にご理解をいただくき、普及拡大させていく努力をしていくべきであろう。まだまだわれわれサイドの努力が足りない。
そして、その地道な歩みこそが、この国のエネルギー環境の健全かつ効率的な発展につながるものと信じて。
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