営業論(3):ベンチャーがいかに仕事を取っていくか?
信用や実績ない状態から、ベンチャー企業がいかに仕事を確保していくか?
どんなに技術が優れていても、ビジネスモデルが完璧でも、やはり会社の知名度がないのは、決定的に営業上は不利である。
そこでまずは最重要視すべきなのが、やはり人的なネットワークであろう。
誰それからの紹介があるとないとでは、営業相手の対応が違ってくる。普通は、電話などで会う約束など、簡単に取れるものではない。ましてや相手が営業上のキィーパーソンとなると、大概は多忙であり、まったく聞いたこともない企業からの売り込みに貴重な時間を割いてはくれないものである。
こういう時に頼りになるのが、人脈である。一言、口を利いていただくだけでも、大変な威力である。
ベンチャー企業を創業しようと思っている者は、日頃から、人脈形成に力を注ぐべきである。ただし、誤解があるのは、セミナーや勉強会などで名刺交換さえすれば、それが人脈になると思っている人が少なからずいる。そんな甘いものではない。
「GIVE & TAKE」
まさにビジネス上の人脈とは、この原則に則ったものではなければ、いざという時に役には立たない。
むしろ、人脈づくりの要諦は、まずは「GIVE & GIVE」から始めるべきなのかもしれない。そのぐらいの覚悟があってもいいくらいだろう。
なかには、「TAKE」だけが先行する人も散見されるが、こういうビジネス上のバランスを欠いた人とは、一緒に仕事をしたくないものだ。また、ビジネスで大切な相手には、自分がそう思われないように、最大限の配慮が必要である。
したがって、私は学生時代や前職時代の友人達は、原則、ビジネス上の人脈には入れていない。なぜなら、友人とは「GIVE & TAKE」の世界を共有したくないから。時に「TAKE & TAKE」や「GIVE & GIVE」であっても許しあえるのが友人だと思っているからである。
(次回に続く)
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