ウォーキング日記

72歳で仕事を辞めて趣味の山歩きやウォーキング主体の暮らしに変えたのでタイトルを「バラ園日記」から変更しました。

変異出現

2020-11-13 03:13:00 | バラ園のこと
先日、ぼーっとテレビを見ていたら見たことのあるような風景が目に入った。

すぐに画面が切り替わってしまったので確認することが出来なかったためネットで検索してみると・・・こんなCMの中の一場面でした。

この建物に見覚えがあったので確認してみたら・・・やっぱり賢パパの故郷のJRの駅舎でした。

どうしてこの駅舎が撮影に使われたのかはわかりませんが・・・今時では珍しい木造建築の建物で趣があるのは確かです。

今年はこんなご時世で帰省することが出来ませんでしたが・・・騒ぎが治まったらのんびり電車で行ってみようかと思っていますよ。

前置きはこのぐらいにしておいて、ここからが本題です。

先日、仕事場で花切りをしている時に一本だけ見慣れない花があることに気が付いた。

本来であればここに一緒に写っているようなピンクの花が咲くはずなのですが・・・どういうわけだかこんな白いのが一本だけ混じっていた。

前にも書いたことがあったかと思いますが「枝変わり」の可能性が高い。

「枝変わり」というのは、 植物に見られる突然変異のひとつで、枝葉や花など植物の一部分だけが他の部分と違った性質になることです。

ただ、農薬や異常高温などの影響で形質が変化する「個体変異」あるいは「環境変異」と呼ばれる現象もあるのでこの一本を見ただけでどちらの変異か決めつけることは出来ない。

そんな時に思い出すのが中学の理科の授業で出て来た「突然変異は遺伝する」の文言でありますよ。

ちなみに「個体変異」というのは例えば「日焼けして色が黒くなった」という類のものですから遺伝はしません。

それで・・・この一本が「枝変わり」だとする証拠が昨日出て来ました。

同じ株から出た枝に着いたつぼみが大きくなって来たんです。

これがその写真ですから
真っ白とまでは行かないまでもピンクの色素はほぼ抜けている。

遺伝子が一緒ということなのでこれは「枝変わり」だということになりますね。

枝変わりは品種改良に利用されることがあって、特にリンゴではこの方法で品種改良されたものがたくさん出回っているそうです。

ただ、バラのような切り花の場合は一度に植える苗の数が数千本以上にもなるのでたった一本の枝から増やすには手間がかかりすぎるということでこの方法は採用されてはいないようです。

この話にはとんだ「オチ」がありまして・・・今回は間違いなく「枝変わり」ですが時々そうではなくて本来咲くべき花とは全く異なる色や形の花が咲くことがある。

枝変わりかと思って園長に訊いてみると・・・苗屋さんが注文した苗を送って来る時にたまたま間違えて注文した種類とは違ったものが一本とか二本混じっていることがあるのだそうです。

苗はとても小さいので同じ種類ではないものが混じっていても判別するのはほぼ不可能と言っていいと思います。

そんな裏話がある「変異」のお話でした。

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