(運行終了も近い今年2月、室蘭本線鷲別・幌別付近にて)
3月に惜しまれながら運行を終えたカシオペアがツアー向けの臨時列車として6~8月に南北海道を駆け抜けることになり、その試運転と乗務員の訓練が行われました。
青函トンネルはEH800、五稜郭から札幌まではDF200という、両方ともJR貨物の機関車が牽引します。残念ながら見慣れたブルーの車体のDD51はJR北が廃車を決定してしまい函館運輸所の片隅に留置されています。
DF200とカシオペア・・・どんな雰囲気になるのか心配かつ楽しみを感じながら試運転を待ちました
ちなみに来年17年の5月からは豪華クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」が走りますので、カシオペアの姿はこれが最後かもしれません。特に四季島は非電化区間はハイブリッド走行ですし、北海道は札幌ではなく登別までとなっていますので、DF200と客車E26を札幌で見るのは最初で最後かもしれません。
(マイナビニュースより四季島イメージグラフィック。一人95万円也。生まれ変わったら乗ってみたい)
先週辺りから試運転の時刻(スジ)の情報が乱れ飛びましたが14日辺りから、ほぼ同じような時刻の情報が入るようになり、15日に函館に来たときは、そのまま札幌かと色めき立ったのですが、それは大はずれで、18日に函館を発って札幌を往復し、本州に戻っていきました。
貨物用の機関車で客車を牽引することに不安を感じておりましたが、現役のJRの方から教えていただいたところ、客車のE26は電気指令式空気ブレーキなので効きがスムーズですし、牽引機関車が貨物用機でも旅客用機でも電気指令式ブレーキの指令と在来ブレーキの空気圧指令を相互に変換するブレーキ読替装置と呼ばれる特別な機器の搭載をして、ブレーキ管圧を変換・コントロールしているので、エアの圧力が正常に供給さえされていれば大丈夫と伺いました。なんか・・・難しい(*^_^*)
逆に言うと「はまなす」などの14系客車だと連結しても厳しかったということなのでしょうね。
引退はやむを得なかったのかもしれません。
さて、当日は朝からツイッターに画像が上がり始め、いよいよということで、私も自宅近くの公園脇に流れる琴似発寒川に架かる橋梁近くへ向かいました。
カシオペアは、ほぼ予定時刻通りの11時36分に元気に(笑)通り過ぎていきました。
(青空の下、琴似のタワーマンションをバックにやってきました)
夕方の上りは近くの琴似駅に入り、ホームの端で6人ほどの方々と一緒にレンズを向けました。
(運転士さんはJRFとJR北で4名見えます)
(試運転の幕が見えます)
次は6月初旬の本番が楽しみですが、3回走るクルーズは到着が夕方16時30分頃になるので、また違った顔を見せてくれるでしょう。
カシオペアクルーズ便以外のツアー便は土曜日の11時15分に札幌に到着して、日曜の16時30分頃に札幌を発つという、3月までのカシオペアとほぼ変らない時刻で運行されると発表されています。
いずれにしても6月4日から8月8日までは週末に見ることが出来そうなので、都合のつく限りレンズを向けてみたいと思います。
すっかり楽しみが減った北海道の列車ですが、東日本がこのような形でてこ入れしてくれるとは嬉しいというか残念というか・・・。
今のところ、当初の予想通りの利用率で推移している新幹線の開業効果も意外と早く息切れするかもしれませんから、何らかの手立てを打ってほしいものです。
話しが違いますが、新千歳空港の発着枠拡大に伴う観光客、特にインバウンドといわれる海外からの観光客が大幅に増加すると見込まれる中、新千歳空港から札幌までの移動手段の確保に対する、JRの他人事のような消極的な態度には驚くばかりです。
記者会見での「快速エアポート」の増便はできない、しないの一点張りには驚きました。理由は納得できるのですが、「できないことはできない、やらない」「リップサービスはしない」という最近の態度は、過去の経営陣の過ちから学んだつもりなのでしょうが、それですむような問題ではありません。仕方なく?何らかの手段は考えると答えたようですが・・・さて期待してよいものなのか。新幹線延伸時の札幌駅の問題と合わせて、利用者の姿が見えていないのでしょうか。
この件について、同じ記者会見でも島田社長は強気な態度を崩しませんでした。9月には札幌駅の問題は解決させたいようですが、ここで札幌市が折れると今後に与える影響も大きそうです。でも札幌市の都市計画もいまひとつだとは聞きますが・・
さて、以下はおまけです(●^o^●)
(珍しい735系です)
(配給(札幌運転所から苗穂運輸所への回送。このDE15は函館でSLの補機として活躍していました)