写真は、臨時特急北斗88号として室蘭本線を走行中のキハ183-1503です。本来、この車両は特急サロベツとして運用されていましたが、高出力タイプの183が出火事故を起こしたことにより、原因が解明されるまで31両の183が運用停止状態にあるため、車両の運用上函館方面に使用されています。
サロベツは、運休のまま。代替として臨時快速列車が走っています。キハ400のお座敷列車が連結され、それなりの話題性はありますが、見ず知らずの方と4時間の旅を、お見合い状態で過ごすのもどんなものかと(●^o^●)
昨年暮れの一部報道では、原因がハウジングブロック自体の問題ではなく、他の問題により負荷がかかり故障破損したとことが解明されたとされました。
しかし、国の運輸安全委員会の最終調査結果が出なければ、エンジン交換にも着手できない状態が続いています。
保線管理の数値改ざん問題や、運転士によるATCスイッチの破壊などの問題が取り沙汰される中で、車両不足の問題はともすると忘れられたような状態となり、臨時特急が日常の風景と化し、慣れてきてしまっているように思えます。
他の事故と区別の上で作業してでも、早急な原因の解明と対策に着手すべき段階です。
減速減便を謳い文句・スローガンに北海道の都市間交通の要衝である函館・札幌間の特急列車の運用をこのまま放置していて良いものでしょうか。
「放置」・・確かに言いすぎですが、素人目には、そう見えてしまいます。高速バスを利用する方々も増えていますが、日常的に函館・札幌間の交通機関とするには、
定時性と安全性さらに大量輸送という観点では鉄道の代替とはなりえないと考えますし、短期間という期待を持って、興味半分でやむを得ず利用されているのではと考えます。
いずれにしても、早急に調査結果をまとめて、183の改修を必要最低限でも実施し、車両不足を解消して欲しいものです。
巷間ささやかれる26N系の導入にはもうしばらくかかりますから。
また、減速走行が恒常化することは、北海道の鉄道が目指してきた都市間交通のあり方を全て否定するものであり、私は許すことはできません。
早晩、利用客の忍耐も限界に達して、不満が噴出するでしょう。
新幹線が函館まで延伸された後、乗り継いだ札幌行きの特急が所要時間3時間半~4時間半などという時代を遡ったような状態では、函館延伸自体の意義さえ失われます。
新幹線の札幌延伸まで、後り四半世紀かかります。そして、その後も室蘭・苫小牧という比較的人口密度の高い地域に減速された特急が走り続けるなどということは論外です。
さ
らに、新幹線の沿線は後志地区、おそらく乗降客はほとんどなく、利用客は函館・札幌間を移動する方々のみとなるでしょう。採算性も問題視される中、積雪地帯にトンネルを掘ってまで後志ルートにしたことは実に奇妙です。有珠山の噴火云々とありますが、羊蹄山も立派な火山です。要するに建設コスト=建設業界のメリットということだったのかと勘ぐりたくもなります。
論点がずれました。このくらいにします。(●^o^●)