伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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雪の十勝平野に消えた命

2015-01-13 01:19:17 | 教え子・学校
 今日は重く切ないそして素敵な話を


   しょうと思います。


  私がまだ若かりし頃

  雪の岩見沢から札幌に転勤したばかりの

  数十年前


  一年生に

  今までで一番嬉しかったこと・・・または

  悲しかったこと・・・をテーマにして作文を

  書かせた


  色白で口数の少ないまだどこか幼さののこっている

  Kちゃんの作文を読んで愕然とした・・・


  悲しかったことは兄が大切にしていた花瓶を

  割ってしまったこと・・・で始まり


     十勝に居る時母が吹雪で凍死したこと

     その一年後父が母と同じく家を目前にして

     吹雪の中で息絶えたこと・・・


      地獄のようなできごとを

      淡々と書いていた。



     あまりもの切なさに私は涙が止まらなかった。

     そして

     彼女の作文に最高点をつけ

     原稿用紙いっぱいに励ましの言葉を書いた。


  12歳にして過酷な人生を二度までも・・・


     重い荷物を二つも背負って生きて来たなんて・・・・


     Kちゃんの担任の先生にその作文を見せると

     
     お兄さん夫婦がご立派で妹二人の面倒を見ているとのこと

     10代で働いていた兄は20歳位で結婚して即妹二人を引き取った

     ということである・・・・。


    小学生の妹もいるとのこと・・・・。


    それから数年後また転勤した私は今度は

    kちゃんの妹さんが大きく新聞に出ていたのを発見した。

    寄宿舎に入っていて

    彼女の誕生日のたびに義姉がおはぎを作って持って
     
    来てくれる・・・それも皆の分も・・・


    若いのにお母さん代わりの義姉さんは感心

    ・・・というような内容だった。


    彼女は将来看護師さんになりたい・・・とのこと


    きっと今はお二人ともよきお母さんになられ

    良き看護師としても活躍されているのでしょうネ。


     幼い時から人の何十倍もの悲しみを背負って

     生きてきた人は人の悲しみもきっと普通の人よりも

     敏感に受け止めることができるでょう・・。

     


    冬の季節になるたびに必ず思い出される

    切ないそして素晴らしいお兄さんご夫婦のお話。


    自然は時として牙をむき幼い子供たちから親を

    容赦なく奪っていく・・・神も仏もあるもんか・・・

    と毒舌を吐きたくなる・・・。



     まとまりのない文章で失礼しました・・・。




  今日もスズメてんこ盛り









 ニャンコのお腹もてんこ盛り
  




コメント
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