伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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伊達の親切な人

2016-06-12 01:17:37 | ちょっといい話

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2009、10,1

 伊達の親切な人

 昨日何となく体調がすぐれなかったので、温泉にチャリンコで行ってきた。体にカッを入れると私の体はよみがえるのだ。

 ぼーとしていたせいだろう。帰りカウンターでゆでトウキビを三個買った後お財布に入れた筈の自転車の鍵が無い、あちこちポケットなどを探っていると、ガッチリとした体の眼の大きな70代後半くらいのお父さんが、どうしたのと言ってくれ、


 こうこうしかじかと言う私にもう一度しつかりさがしたらいいわ、鍵なんか誰も持って行かないから、と言うのでまた脱衣場など、探しても、カウンターに聴いても無いというので、外に出ると、かのお父さんが車を近づけて来て、自転車屋まで送ると言ってくれた。


 が、一瞬私の脳裏に、歩いて帰るには、今日に限って天気がいいのでいつものスニーカーではなく、サンダルだ。これでは20分の距離を歩くには、足がすれて無理かも・・・・・それに、帰っても合い鍵は無いし、、、、。という事情が浮かんだので、やっぱ、捜すしかないと今度は念いりに、一つずつ、お風呂道具を調べ始めた。


 お父さんも傍で見ている。「ヤバイ、パンツまで見られた」と思ったが、さりげなく隠す。 やはり無い。


 私のあまりのしつこさに、お父さんはたまりかねたのか、自己流に玄関から入念に捜しだしている。カウンターに辿りついたらしく大きな声が聞こえた。


 ええーちょつとして・・・・・、と思っていたら「これでないかい」としっかり私の自転車の鍵を持ってお父さんが現れた。


 私と入れ替わりにカウンターに鍵が届けられたらしい・・・・・。


 ああーねばって良かったと私は胸をなでおろした。


  お父さんにお礼にトウキビを一本差しあげようとしたら、「俺も百姓だから」と言われた。


 百姓という響きが、妙に生々しく新鮮だった。 


 本物のお百姓さんはやはり気合が入ってすごい。

 最後まで付きあってくださったお父さんに感謝かんしゃでチューしたいくらいだった。


 るんるん気分で帰り、トウキビをかじりながらビールを飲む、そのおいしいこと・・・・。メタボなんのそのカナだ・・・・。


 夕方ご帰還した昭南さんに話すと、親切な人もいたもんだね・・・・と関心していた。

 ホント都会では考えられないことでした。

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