伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

小説を発信中

  
  
  
  

  

家ごとにリラの花咲き札幌の人は楽しく生きてあるらし

2023-05-19 16:35:47 | 俳句 短歌

昨日は全国的な暑さ

札幌は28度8だそう・・・

札幌の庭のライラックが咲いたと娘よりライン

 

毎年切らなければなぁー・・・と思っているのですが。

今札幌は一番美しい季節

ライラックまつりも復活したらしい。

ふと

吉井勇の

・家ごとにリラの花咲き札幌の人は美しく生きてあるらし

の歌が浮かんだので調べてみた。

当時、北海道新聞紙上で発表された作品は、次の五首。

「北遊小吟」吉井勇

家ごとにリラの花咲き札幌の人は美しく生きてあるらし

大学のポプラ並木路往き往けば中谷宇吉郎現れて来るかに

啄木をふと思ひ出ぬ紋付の木綿羽織の色の褪せしを

時計台に夕日あはあはと射す見ればわが旅心地ここに極まる

永遠といふことなどを思ひゐぬ石狩平野見はるかしつつ

(北海道新聞/昭和30年6月16日)

 

ライラックの花に感動した歌人・吉井勇

新聞掲載作品のうち「家ごとにリラの花咲き札幌の人は美しく生きてあるらし」の一首だけが、札幌市民の記憶に深く刻まれる作品として、語り継がれていくこととなる。

吉井勇歌碑には「家ごとに リラの花咲き札幌の 人は楽しく生きてあるらし」の歌が刻まれている

大通公園に、この作品を刻んだ文学碑が建立されたからである。

 

石川啄木や北原白秋と仲間だった吉井勇

吉井勇は、1886年(明治19年)、東京生まれの歌人。

吉井勇歌碑の横にもライラックの小さな樹がある

明治41年に北原白秋らと「パンの会」を結成するほか、明治42年の『スバル』創刊にあたっては、同い年の石川啄木らとともに編集に携わる。

札幌滞在時は74歳で、日本歌壇の大御所的な存在。

「啄木をふと思ひ出ぬ紋付の木綿羽織の色の褪せしを」では、亡き友・石川啄木を偲び、「大学のポプラ並木路往き往けば中谷宇吉郎現れて来るかに」では、雪の研究で有名な中谷宇吉郎博士(北海道大学)を歌いあげている。

このとき、中谷宇吉郎は60歳で、病死する2年前。

 

大通公園には吉井勇の旧友・石川啄木の歌碑もある。

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の釣果 | トップ | クマガイソウお嫁入決定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句 短歌」カテゴリの最新記事