心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

安全工学は人の命を守る技術

2021年07月05日 | 世界
7月3日の熱海市伊豆山の土石流で約130軒の家が破壊され、約80名が行方不明というのは悲惨な災害です。いろいろと情報を聞いていると、伊豆山の谷部の宅地開発が問題であったようです。谷川の源流部に5万立方メートル以上の土が置かれていたが、その土のほとんどが大雨で大量の水を含み、一気に谷川を流れ下ったようです。この盛り土も危険でしたが、谷川の両側に家が多数建っていたことも危険でした。安全工学が活きていませんでした。

日本では安全工学者がおとなしいことが問題です。アメリカやヨーロッパの地球環境学者が炭酸ガスの排出は地球を温暖化し、異常気象をおこし、また氷河・氷山などがとけ、海の水位が上がって水没面積が増えると予測し、真剣にその危険を叫び続け、ついには世界の国々を動かして脱炭素を決めるまでにもっていきました。この良心と行動力が安全工学者には必要です。

危険に関する論文を発表するだけではおとなしすぎると思います。政治家などに働きかける積極性が重要と思います。

上記の土石流被害についても、現場を見て、学者が、行政の限界に同情するような発言をしていますが、弱々しいと思いました。人命は重要との価値観で、行政の在り方を論じる行動力を持ってほしいと思いました。

東京オリンピックで新型コロナウイルス感染拡大がおこると予測したら、拡大防止対策の国の専門委員は、解任されることを覚悟してオリンピック中止を説得すべきです。対策をしっかりやってほしいでは対策の専門委員ではないと思います。対策がないなら中止すべきと言い続けるべきです。中止の説得をやめるようでは御用学者の非難を免れません。
コメント
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