生産と資産を個人が所有するのではなく、社会が共有することによって個人間平等を実現することが共産主義と思います。したがって自由民主主義社会に育った田村委員長の思考は複雑です。自由民主に流されつつ共産に執着する、わかりづらい言動を示していると思います。
この複雑さは現代人には理解できないのではないでしょうか。
個人主義、自由主義、資本主義で、生じる個人間格差をいかに狭めるかと考えるのが現代流です。この視点で見ると、日本(国)は貧困層が拡大しており、社会問題になっていますが、例えば企業については大企業が悪いと考えるのではなく、資本家、経営者が、社会性を欠くこと、具体的には不当にもの・サービスの価格を高くし、貧困層を苦しめるのはいけない、不当に従業員に対する利益の配分を減らすことはいけない、不当に従業員間労働条件・対価の差を大きくしてはいけない、つまり自由を平等平和で制限すると考えます。
現代日本は不平等、不和が目立ってきており、個人の自由主義の行き過ぎが問題になっています。
自民党政治家は、不法不道徳になってまでお金を集めるので収賄、脱税と批判されています。人々は自民党解体を求めるほど怒ってしまいました。しかし共産主義にしたいとは思っていません。共産主義革命を望んでいません。不法不道徳を罰することで政治の改善が可能と思っています。
共産主義革命の結果、ソ連や中国が誕生したが、国民の貧困問題、反共産主義者に対する非人間的罰、自由に対する過剰規制、党員と一般人の間の格差、個人生産・資産の過度の制限などが問題で社会が暗くなってしまいました。結果、ソ連は崩壊、中国は、政経分離で自由主義国と経済交流することに追い込まれました。現在のロシアや中国は帝国主義的です。未だに人々が幸福な国になっていません。外国が安心できる国になっていません。共産主義の失敗が明確になりました。朝鮮(北)は、共産主義国がひねくれて、過度な軍国主義となり、国民が不幸になってしまいました。社会は暗く、人々は貧困です。世界から最悪の国と批判されています。
なお、自由民主主義を標榜するアメリカ、イギリス、フランスなどは帝国主義を捨てきっておらず、軍国主義的です。日本は自由平等平和で、太平洋戦争敗戦後、驚異的経済成長をとげたが、アメリカの下から脱出できず、元気が出ず、不自由不平等不和が目立ち始め、貧困層拡大、軍国主義化が顕著です。政治の腐敗が大問題になっています。
幸福な国が少ないのが実情です。陸では山国スイス、ブータンなど、海ではアイルランド、アイスランド、ニュージーランドなどが幸福な国として有名です。中立で平和主義で戦争を避けています。