石破茂総理は、最新の経済政策閣議決定を行ない、その中で、コストカット型の経済から脱却して、高付加価値創出型の経済への移行を目指すことが主眼であると述べています。
経済が低迷し始めた時から政府はこう言って来ました。石破総理に新規性はありません。日本の問題点は付加価値論ではありません。従来の付加価値論は効果がないことに気付き、思い切ってこの考えを捨て、改善・改革に踏み出す勇気が必要です。
それなのに日本は総保守です。過去・現在に執着し、古い考えを捨てようとしません。なんと今は戦前への復古主義が強くなりつつあります。「強い国」がいい、「戦争する国」がいいと言います。昔は悪かったのに、昔はよかったという歴史誤認を平気でおかします。
臆病です。脱皮、新生など成長論を拒否しています。過去・現在に執着し、矛盾、問題などを解決する意識・意欲が乏しく、新世界の未来に生きる決心ができません。
過去アメリカに三戦三敗で、完全に日本は自信喪失です。自由自主自立の精神を捨て、アメリカ依存を続けています。元気が出る訳がありません。やることは矛盾が多く、注力できず、中途半端になります。成果が出ません。つまり無駄が非常に多くなります。
石破総理の付加価値論は無駄です。同調しないことが経済改善に必要です。
現在は政府に同調すると失敗の恐れが大きいと思います。自民党・公明党・国民民主党は腐っています。ほかの政党にも経済論・産業論はありません。自分を信じて自分の事業仕事に投資し、成功を祈るしか方法はないと思います。
私は技術者です。技術をもって問題解決をはかることが好きです。しかし普通の人々のことを考えると、食料が安心ということが非常に重要なことではないかと思っています。戦後、アメリカの小麦輸入が受け入れられ、小麦粉製品が大発展し、人々の生活慣習が変わり、体質まで変わり、小麦アレルギーなど小麦生活慣習病に悩み、それなのに、小麦生活を捨てることができず、食分野で楽とか安易の精神が蔓延しています。
国産米消費が急減し、「瑞穂の国」が消え、広大な水田が消え、戦後の工業化の「波」で、水田地帯は、雑然とした貧困住宅の密集地と化し、低地で水害を受けやすい町となり、今や、「波」が去り、工業の空洞化(海外生産重視)で、老人の町、貧困化する町となり、昔の水田地帯は、破壊されただけで未来を失いました。
日本は動揺していますね。アメリカに引っ掻き回されていますね。自由自主自立の精神を忘れていますね。
そんな単純ではないだろうと思う人が多いと思いますが、数千年、続いてきた米食を見直し、水田農業に希望を与え、若い人を水田農業に誘引し、「瑞穂の国」の落ち着きを取り戻し、自由自主自立の精神を取り戻し、自信をとり戻すといいと思います。
これは不健全な復古ではありません。水田農業で食料自給率100%達成は、健全復古と思います。日本の地形を見て下さい。小麦生産地ではないでしょう。山を削って台地にし、小麦生産をするより、川の下流の低地を活用し、水田農業を改善し、山は森林地帯として保全し、木の文化を改善していくのが日本の本来の姿と思います。
日本は人口は5000万人ぐらいが理想でしょう。現在の人口減少を致命的と思うのは愚論です。被害を極小化しつつ、変化の苦しい時代を乗り切るのが正解です。
石破総理はまったく未来が見えていないと思います。私は彼について行きません。彼と心中する気はありません。私の道を歩みます。私の生活、私の事業仕事を重視し、政治については、未来のため、政治学を考え続けたいと思います。
日本はアメリカではありませんよ。