心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

多極化の時代に同盟は必要ない

2021年04月02日 | 世界
これはラブロフロシア外相の最近の言葉ですが、そのとおりだと思います。アメリカも中国もそれぞれ自分の同盟をつくって対立対抗を考えていますが、自主独立志向の強い国が増えているのでどちらも同盟づくりや維持に成功しないと思います。

たとえば南シナ海問題ではアメリカ、オーストラリア、日本などが協力することがあっても、世界を二分するような方向に向かって同盟を強化することはないと思います。現に日本はアメリカと同盟すると盛んに言いますが、中国との経済交流を重視し、中国要人に対する制裁措置をとっていません。日本が言う中身のない同盟にアメリカは不満なのではないでしょうか。

ロシアがウクライナに対し侵略的行動をとり、またプーチンロシア大統領が権力者政治家の道を歩むことに反対し、アメリカ・ヨーロッパは制裁を加えて批判しています。そこでロシアは、同じように国土拡大や権力者政治で制裁を受けている中国に仲間意識を持ち、関係を深めていますが、中国と同盟し、昔の冷戦状態になることは大損と考えているようです。冷戦時代、経済が低迷し、貧困化が進んだことを知っているからでしょう。

中国は人口14億人以上と言われ、活動しやすい位置に広大な国土をもち、自立発展に自信があるのかもしれませんが、改革開放の前の中国を見ると、やはり自閉的では順調な経済発展は望めないでしょう。歴史は中国も民主化すべきと教えていると思います。

国連あるいは世界は中国やロシアの人々の民主化運動を支援し、同盟・世界二分ではなく、世界に通用する法(世界法)の下、国が人々のために役立つ行政区になることを願って外交を考えるべきです。古臭い権力者政治家が威張る国で満足していてはいけません。

日本は保守をこえ、戦前復古の動きが出ていると思います。危険です。憲法第9条は先進的と悟り、自信をもって前進する国になってほしいと思います。自民党も立憲民主党も、アメリカとの同盟を基軸にして外交を行うと言いますが、保守であり、安易であり、これは足踏みどころか、後退だと思います。アメリカを喜ばせる外交辞令かもしれませんが、やがてアメリカを騙すことになります。真摯に国のことを考え、また外国や世界のことも考える近代的な国になってほしいと思います。当面、幸福度が高いと評価されている北ヨーロッパの国々の政治外交を勉強するといいのではないでしょうか。

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